1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和三十一年二月二日(木曜日)
午前十一時四十二分開議
出席委員
委員長 佐藤觀次郎君
理事 赤城 宗徳君 理事 加藤 精三君
理事 坂田 道太君 理事 町村 金五君
理事 米田 吉盛君 理事 鈴木 義男君
理事 山崎 始男君
伊東 岩男君 杉浦 武雄君
並木 芳雄君 山口 好一君
木下 哲君 河野 正君
小牧 次生君 高津 正道君
野原 覺君 平田 ヒデ君
山本 幸一君 小林 信一君
出席国務大臣
文 部 大 臣 清瀬 一郎君
出席政府委員
文部政務次官 竹尾 弌君
文部事務官
(大学学術局
長) 稻田 清助君
委員外の出席者
文部事務官
(大臣官房総務
課長) 齋藤 正君
専 門 員 石井つとむ君
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二月一日
委員辻原弘市君辞任につき、その補欠として木
下哲君が議長の指名で委員に選任された。
同月二日
理事辻原弘市君去る十二月二十三日委員辞任に
つき、その補欠として山崎始男君が理事に当選
した。
同日
理事小牧次生君同日理事辞任につき、その補欠
として鈴木義男君が理事に当選した。
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一月三十一日
国立学校設置法の一部を改正する法律案(内閣
提出第五号)
日本学士院法案(内閣提出第六号)
日本学術会議法の一部を改正する法律案(内閣
提出第七号)
同月二十七日
公民館法制定促進に関する請願(田中武夫君紹
介)(第三四号)
高等学校農業教職員の処遇改善に関する請願(
平岡忠次郎君紹介)(第五一号)
公立学校施設に関する昭和三十年度補正予算の
計上等に関する請願(白浜仁吉君紹介)(第一
一一号)
同月三十一日
地方教育委員会制度存続に関する請願(關谷勝
利君紹介)(第一三六号)
北海道高等学校入学者選抜方法の是正に関する
請願(町村金五君紹介)(第一三七号)
私学及び短期大学卒業者に免許状交付に関する
請願(池田清志君紹介)(第一八九号)
東松浦郡に高校分校新築の請願(保利茂君紹
介)(第一九〇号)
の審査を本委員会に付託された。
同月三十日
金沢大学に農学部設置の陳情書
(第一五号)
地方教育委員会の廃止に関する陳情書
(第一六号)
を本委員会に参考送付された。
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本日の会議に付した案件
理事の互選
国立学校設置法の一部を改正する法律案(内閣
提出第五号)
日本学士院法案(内閣提出第六号)
―――――――――――――発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102405077X00319560202/0
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001・佐藤觀次郎
○佐藤委員長 これより会議を開きます。
この際お諮りいたします。理事小牧次生君より理事を辞任いたしたい旨の申し出がありますが、これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102405077X00319560202/1
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002・佐藤觀次郎
○佐藤委員長 御異議なしと認めます。
なお理事辻原弘市君が去る十二月二十三日委員を辞任されましたので、あわせて理事二名の欠員となりました。
つきましては、理事の補欠選挙を行わなければなりませんが、先例によりまして委員長において指名いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102405077X00319560202/2
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003・佐藤觀次郎
○佐藤委員長 御異議なしと認め、鈴木義男君及び山崎始男君を理事に指名いたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102405077X00319560202/3
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004・佐藤觀次郎
○佐藤委員長 次に一昨日、本委員会に付託になりました国立学校設置法の一部を改正する法律案及び日本学士院法案を一括議題とし、審査に入ります。
まず両案について提案理由の説明を求めます。清瀬文部大臣。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102405077X00319560202/4
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005・清瀬一郎
○清瀬国務大臣 御上程の順序に従いまして国立学校設置法の一部を改正する法律案の提案理由及び内容の概略を御説明申し上げたいと存じます。
この法律案は、昭和三十一年度予算に照応いたしまして関係条文を改正するものであります。国立大学付置の研究所の設置について規定するものでございます。
改正の点は、京都大学に付置研究所として、ウイルスの探究並びにウイルス病の予防及び治療に関する学理及びその応用の研究を目的といたしまするウイルス研究所を設置することでございます。
以上が、二の法律案の提案理由及び内容の概要でございます。
次に、日本学士院法案の提案理由と内容の概要とを御説明いたしたいと存じます。
この法案を提案いたしまするおもな理由は、現在、総理府の機関でありまする日本学術会議のうちに置かれておりまする日本学士院につきましてその会員を日本学士院自体において選定することといたし、これに伴って日本学士院を文部省に移管することでございます。
日本学士院は、明治十二年に創設せられまして、以来七十有余年の間、わが国最高の学術上の諮問機関といたしまして、碩学を集め、学術の振興に多大の貢献をいたして参りました。また、その会員たることは、科学者として最高の名誉とされてきたのでございます。この間、時代の変遷に応じまして、その権限には多少の変化が見られましたが、その基本的な性格には変りはございません。昭和二十三年に至りまして日本学術会議法が制定せられましたが、日本学士院はもっぱら学術上功績顕著な科学者を優遇するための機関として、その性格を明らかにし、日本学術会議のうちに置かれることになったのでございます。そして、従前日本学士院が有していた諮問機関としての機能は、日本学術会議に引き継がれ、またその会員は、日本学術会議において選定せられることになったのであります。
その後、日本学士院においては、会員の選定について、従前通り日本学士院自体において選定いたしたい旨の強い希望がございます。また日本学術会議においても、昨年十月の総会において日本学士院を分離独立させることを適当とする旨の議決をいたしました。これを政府に要望してきたので、政府においても慎重研究いたしました結果これを適当と認め、今回この法案を提出するに至ったのでございます。
この法案の内容のおもなものを申し上げますれば、次の通りでございます。
第一は、前申した通り日本学士院の所轄を昭和二十三年以前に戻しまして文部省といたします。第二は、日本学士院会員を日本学士院みずからが選定することといたしたことでございます。その他のことにつきましては、おおむね現状通りであります。すなわち、日本学士院は、学術上功績顕著な科学者を優遇するための機関としてこれにふさわしい事業を行い、学術の発達に寄与することをその目的とするのであります。従ってその事業として、日本学士院は、学術上特にすぐれた研究業績に対して恩賜賞・日本学士院賞を授与いたします。また会員が提出しまたは紹介した学術上のすぐれた論文を発表するために邦文と欧文の日本学士院紀要を編集発行いたします。そのほか国際学士院連合に加入することができるのであります。外国人に対して日本学士院客員の称号を与えることができるのであります。これらを法文上明記いたしました。
以上がこの法案の提案理由及び内容の概要でございます。
何とぞ十分御審議の上御賛成下さるようお願いいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102405077X00319560202/5
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006・佐藤觀次郎
○佐藤委員長 本日は都合によりこの程度といたし、次会は公報をもってお知らせします。
これにて散会いたします。
午前十一時五十分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102405077X00319560202/6
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