1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和三十一年五月二十三日(水曜日)
午前十一時四十二分開議
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議事日程 第五十二号
昭和三十一年五月二十三日
午前十時開議
第一 工業用水法案(内閣提出、衆
議院送付) (委員長報告)
第二 運輸省設置法の一部を改正す
る法律案(内閣提出、衆議院送
付) (委員長報告)
第三 宮城県塩釜市所在の東北ドツ
ク再建に関する請願
(委員長報告)
第四 熊本県合津港湾等の局部改修
工事施行に関する請願
(委員長報告)
第五 高知港修築工事等施行に関す
る請願 (委員長報告)
第六 熊本県三角、姫戸両港修築工
事施行に関する請願
(委員長報告)
第七 港湾整備予算増額等に関する
請願 (委員長報告)
第八 港湾整備予算増額に関する請
願 (委員長報告)
第九 北海道香深港修築工事施行に
関する請願 (委員長報告)
第一〇 北海道広尾港修築工事施行
に関する請願 (委員長報告)
第一一 北海道花咲港拡張工事促進
等に関する請願 (委員長報告)
第一二 東北地方の港湾修築工事
国庫負担増額等に関する請願
(委員長報告)
第一三 長崎県比田勝港を避難港に
指定するの請願 (委員長報告)
第一四 港湾運送事業法の遵守徹底
に関する請願 (委員長報告)
第一五 兵庫県家島港の避難港指定
に関する請願 (委員長報告)
第一六 離島航路の改善整備に関す
る請願 (委員長報告)
第一七 海運貨物の鑑定、検量及び
検数事業確立に関する請願
(委員長報告)
第一八 北海道広尾町に測候所設置
の請願 (委員長報告)
第一九 南北両定点の通年観測復活
等に関する請願 (委員長報告)
第二〇 福岡市に上高層観測点設置
の請願 (委員長報告)
第二一 新潟県長岡市に測候所設置
の請願 (委員長報告)
第二二 気象観測用飛行機等完全設
置に関する請願 (委員長報告)
第二三 北方定点気象観測業務再開
に関する請願 (委員長報告)
第二四 桜島噴火予知観測施設設置
促進に関する請願
(委員長報告)
第二五 北海道旭川市に中継飛行場
開設の請願 (委員長報告)
第二六 新潟飛行場整備事業施行に
関する請願 (委員長報告)
第二七 北海道利尻島に空港設置の
請願 (委員長報告)
第二八 東北海域救難用飛行機、ヘ
リコプター常備等に関する請願
(委員長報告)
第二九 福島県小名浜海上保安部に
大型巡視船配置の請願
(委員長報告)
第三〇 西鹿児島駅の本駅化に関す
る請願 (委員長報告)
第三一 磐城西郷信号所の普通駅昇
格に関する請願 (委員長報告)
第三二 国鉄奈良線に寺田駅設置の
請願 (委員長報告)
第三三 瀬戸、西大寺両駅間に簡易
駅設置等の請願(二件)
(委員長報告)
第三四 国鉄飯田線鳥居駅存置に関
する請願 (委員長報告)
第三五 東北本線増田、岩沼両駅間
にジーゼルカー停留所設置の請願
(委員長報告)
第三六 京都、福知山両駅間鉄道電
化促進等に関する請願
(委員長報告)
第三七 東北本線鉄道の複線化等に
関する請願 (委員長報告)
第三八 釜石線及び山田線両鉄道電
化促進に関する請願
(委員長報告)
第三九 青梅線鉄道改善促進に関す
る請願(二件)(委員長報告)
第四〇 甲府、長野両駅間鉄道電化
促進等に関する請願
(委員長報告)
第四一 常磐線鉄道電化促進に関す
る請願 (委員長報告)
第四二 東北本線電化第一期工事区
間延長に関する請願
(委員長報告)
第四三 久大線鉄道に快速列車増発
運行の請願 (委員長報告)
第四四 草津、柘植両駅間ジーゼル
カー運行に関する請願
(委員長報告)
第四五 小樽、岩見沢両駅間にジー
ゼルカー運行の請願
(委員長報告)
第四六 国鉄勝田線にジーゼルカー
運行の請願 (委員長報告)
第四七 青森、函館間航送貨物運賃
引下げに関する請願
(委員長報告)
第四八 国鉄福島駅構内に食堂設置
反対の請願 (委員長報告)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/0
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001・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/1
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002・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) これより本日の会議を開きます。
この際、日程に追加して、中央更生保護審査会委員の任命に関する件を議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/2
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003・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。
内閣総理大臣から、犯罪者予防更生法第五条第一項の規定により、木内良胤君、久保田万太郎君を中央更生保護審査会委員に任命することについて本院の同意を得たい旨の申し出がございました。
本件に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/3
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004・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって本件は、全会一致をもって同意することに決しました。
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/4
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005・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 日程第一、工業用水法案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。商工委員長三輪貞治君。
〔三輪貞治君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/5
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006・三輪貞治
○三輪貞治君 ただいま議題となりました工業用水法案について、商工委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
本法案は、産業立地条件の整備を中心とする産業基盤の育成強化をはかるため、なかんずく工業用水については、工業の維持発展のため、これが確保について緊急に措置する必要があり、このため工業用水道の布設に対する国庫補助と相待って、地下水の汲み上げに関し、所要の法的規制を行うものであります。
その内容を申し上げますと、第一点は、工業用地下水を大量に採取するため、地下水位の異常低下、塩汚水の混入、地盤沈下等の弊害が現われている工業地域を政令で指定いたしまして、その地域内で一定の規模以上の井戸から工業用水を採取する場合は、通産大臣の許可を要することとし、その地域を指定する際には、代替用水道の布設の状況と計画を考慮するとともに、事前に通産大臣、建設大臣は都道府県知事、市町村長の意見を聞くことになっていることであります。第二点は、ただいま申し上げました新設の井戸の許可は、その深さ、規模が地域ごとに定める一定の基準に適合していれば許可するのでありますが、たとえ基準に適合していない場合でも、工業生産上の必要性、地下水の合理的な利用等を勘案して、必要かつ適当と認められれば特に許可することであります。なお、地域を指示する際に、すでにその地域内で工業用水を採取している井戸は許可されたものとみなされております。第三点は、指定地域内の許可されている井戸でも、地下水の合理的な利用のため特に必要があれば、通産大臣は工業用水道への転換、地下水の使用方法を示して、採取量の制限を指示することができることにしております。
以上三点が本法案の内容のおもなる点でありますが、その他工業用水審議会、立入検査、報告の徴収等の必要な規定をしております。
当委員会におきましては、建設委員会と連合審査を行うなど、慎重に審査を行なったのでありますが、その詳細につきましては、会議録に譲ることといたしますが、質疑の過程におきまして、水の行政に関する所管と、その総合調整、工業用水確保の積極的対策、工業用水道の建設費と使用料金の見込み、及び地下水の採取制限に関する指示等が質疑のおもな点でございました。
次いで討論に入りましたが、別に発言もなく、採決いたしましたところ、全会一致をもって可決いたすべきものと決定いたした次第であります。
以上、御報告いたします。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/6
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007・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。
本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/7
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008・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって本案は、全会一致をもって可決せられました。
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/8
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009・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 日程第二、運輸省設置法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。内閣委員会理事宮田重文君。
〔宮田重文君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/9
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010・宮田重文
○宮田重文君 ただいま議題となりました運輸省設置法の一部を改正する法律案につきまして、内閣委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。
この法律案は、本月八日、衆議院本会議において修正議決せられまして、本院に送付せられたものであります。まず、政府がこの法律案を提出する理由として述べるところによりますと、現在、中央気象台が所掌しておる気象業務は、航空、海上はもとより、陸上においても交通安全の確保に最も重要な関係があり、その他、農水産業を初め他産業への寄与、国土の災害防止、学術研究その他各種事業に対する基礎資料の提供等、国民の生活に不可欠なものとなっている。このように、気象業務は、関係各省の行政にもそれぞれ密接な関連を持っておるので、常にこれらの機関と緊密な連係を保持することが必要である。また、気象業務は、近年ますますその利用価値が高まり、利用の範囲も広範な分野にわたり、気象業務法に基く行政事務の運営に一そう的確、迅速を要することになったので、現在、運輸省の付属機関である中央気象台を、運輸省の外局と改めることが適当と認めて、ここにこの法律案を提出するに至った次第であるが、なお、政府は気象業務の改善については、今後予算措置と相待って技術及び制度等の面に所要の改善を行い、交通の安全、災害の予防等に貢献いたしたい所存であるとのことであります。
次に、この法律案の概要について申し上げますと、この法律案は、運輸省の付属機関である中央気象台を運輸省の外局とするのがその改正の主眼点でありまして、細部の改正点としましては、現在、中央気象台の内部部局である定点観測部及び現在、中央気象台の付属機関である気象測器工場の名称を、それぞれ海洋気象部及び気象測器製作所と改めたこと、新たに付属機関として気象審議会を設置したこと、衆議院における修正により次長一人が置かれたことの三点を除きましては、気象庁は中央気象台の内部部局、付属機関及び地方機関の機構及び任務をそのまま踏襲することとなっております。
内閣委員会は、前後二回委員会を開きまして、吉野運輸大臣、和達中央気象台長等の出席を求め、本法律案の審議に当りましたが、この審議におきまして、運輸省の付属機関である中央気象台を同省の外局である気象庁と改めた理由、次長一人を設けることにした理由、気象台の施設及び予算の強化拡充の点、職員の給与改善の点、中共よりの気象情報の連絡の点、北方定点観測廃止の経緯と今後の対策の点、最近行われた原水爆実験と気象との関係の点、今回の改正により中央気象台が気象庁となった後における気象業務の強化改善に関する政府の決意の点等の諸点につきまして、政府との間に質疑応答が行われましたが、特に多数の委員より、「中央気象台の施設及び予算の点において、現状は決して満足すべきものではないので、政府は今後この点について十分留意せられたい」との要望が述べられましたのに対し、吉野運輸大臣より、「政府は今回、中央気象台が気象庁となったのを足場として、気象に関する施設及び予算について、今後十分整備拡充に努力する」旨所信が述べられました。
昨日の委員会におきまして、島村委員より質疑及び討論終結の動議が提出せられ、これが全会一致をもって決定いたしましたので、本法律案につき直ちに採決をいたしましたところ、全会一致をもって、衆議院送付原案通り可決すべきものと議決せられました。
右、御報告申し上げます。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/10
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011・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。
本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/11
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012・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって本案は、全会一致をもって可決せられました。
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/12
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013・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 日程第三より第四十八までの請願を一活して議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/13
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014・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。
まず、委員長の報告を求めます。運輸委員長左藤義詮君。
〔左藤義詮君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/14
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015・左藤義詮
○左藤義詮君 ただいま上程になりました日程第三から第四十八までの請願について、運輸委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。
日程第三は、宮城県塩釜市所在の東北ドック再建に関するものであります。
日程第四から第十二までは、港湾修築工事の促進または港湾整備予算の増額等に関するものであります。
日程第十三及び第十五は、避難港の指定に関するものであります。
日程第十四は、港湾運送事業法の順守の徹底、日程第十六は、離島航路の改善整備、日程第十七は、海運貨物の鑑定、検量及び検数事業の確立に関するものであります。
日程第十八から第二十四までは、測候所の設置、定点観測の再開等、気象業務の整備充実に関するものであります。
日程第二十五、第二十六、第二十七は、空港の設置に関するものであります。
日程第二十八、第二十九は、救難飛行機、大型巡視船の配置等、海上保安施設の整備充実に関するものであります。
日程第三十から第三十五までは、新駅設置、信号所を駅への昇格、駅の存置または本駅化に関する要望であります。
日程第三十六から第四十二までは、鉄道の電化、複線化の促進、または輸送施設の改善並びに輸送力の増強に関する要望であります。
日程第四十三から第四十六までは、列車の増発またはディーゼルカーの運行に関する要望であります。
日程第四十七は、青森函館間の航送貨物運賃引下げに関する要望であります。
日程第四十八は、国鉄福島駅構内に食堂設置反対に関する要望であります。
以上四十八件は、委員会において慎重審議いたしました結果、いずれも願意を妥当と認め、よって議院の会議に付するを要し、内閣に送付するを要するものと決定いたした次第であります。
右、御報告申し上げます。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/15
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016・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
これらの請願は、委員長報告の通り採択し、内閣に送付することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/16
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017・松野鶴平
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よってこれらの請願は、全会一致をもって採択し、内閣に送付することに決定いたしました。
本日の議事日程は、これにて終了いたしました。次会の議事日程は、決定次第公報をもって御通知いたします。
本日は、これにて散会いたします。
午前十一時五十七分散会
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○本日の会議に付した案件
一、中央更生保護審査会委員の任命
に関する件
一、日程第一 工業用水法案
一、日程第二 運輸省設置法の一部
を改正する法律案一、日程第三乃至第四十八の請願
発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102415254X05219560523/17
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