1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和三十二年五月七日(火曜日)
午前十一時二十七分開議
出席委員
委員長 小枝 一雄君
理事 吉川 久衛君 理事 笹山茂太郎君
理事 白浜 仁吉君 理事 助川 良平君
理事 田口長治郎君 理事 稲富 稜人君
理事 芳賀 貢君
五十嵐吉藏君 木村 文男君
椎名 隆君 鈴木 善幸君
永山 忠則君 原 捨思君
阿部 五郎君 赤路 友藏君
足鹿 覺君 伊瀬幸太郎君
田中 利勝君 中村 英男君
日野 吉夫君 山田 長司君
出席政府委員
農林事務官
(蚕糸局長) 須賀 賢二君
農林事務官
(水産庁次長) 奧原日出男君
委員外の出席者
農林事務官
(蚕糸局繭糸課
長) 古西 一郎君
農林事務官
(水産庁生産部
水産課長) 太田 康二君
専 門 員 岩隈 博君
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四月二十七日
委員安藤覺君、鈴木善幸君及び永山忠則君辞任
につき、その補欠として野田卯一君、松村謙三
君及び鈴木周次郎君が議長の指名で委員に選任
された。
同日
委員鈴木周次郎君、野田卯一君及び松村謙三君
辞任につき、その補欠として永山忠則君、安藤
覺君及び鈴木善幸君が議長の指名で委員に選任
された。
五月六日
委員石山權作君辞任につき、その補欠として武
藤運十郎君が議長の指名で委員に選任された。
同月七日
委員中村時雄君、穗積七郎君及び武藤運十郎君
辞任につき、その補欠として田中利勝君、日野
吉夫君及び山田長司君が議長の指名で委員に選
任された。
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四月三十日
水源林造成事業の推進に関する請願(植原悦二
郎君紹介)(第二九一六号)
同(松平忠久君紹介)(第二九三八号)
同(吉川久衛君紹介)(第二九六五号)
同(原茂君紹介)(第二九九四号)
同(下平正一君紹介)(第二九九五号)
農業災害補償制度の改正に関する請願(山崎巖
君紹介)(第二九一七号)
寒天業安定のための損失補償等に関する請願外
一件(平野三郎君紹介)(第二九六二号)
同(前田房之助君紹介)(第二九六三号)
同(原茂君紹介)(第二九九三号)
水源林造林事業予算確保等に関する請願(大村
清一君紹介)(第二九六四号)
原瀬未墾地買収に関する請願(田中利勝君紹
介)(第二九九六号)
の審査を本委員会に付託された。
五月六日
黒糖価格安定措置に関する陳情書
(第八三三号)
農業委員会に対する国庫補助増額に関する陳情
書(第
八五一号)
農業災害補償法の一部を改正する法律制定に関
する陳情書外二件
(第八五二号)
自作農貯蓄組合法制定に関する陳情書外九件
(第八五三号)
同外十三件
(第九〇三号)
干拓工事予算増額に関する陳情書
(第八六五号)
土地改良事業費増額に関する陳情書
(第九〇二号)
寒冷地における畜産振興対策に関する陳情書
(第九〇四号)
食管制度改善に関する陳情書
(第九〇五号)
米の統制撤廃反対に関する陳情書
(第九〇六号)
農産物価格安定法施行令の一部改正等に関する
陳情書(第
九〇七号)
国土緑化大会鹿児島県誘致に関する陳情書
(第九〇八号)
兵庫県を寒冷地畜産振興対策事業の対象府県に
指定の陳情書(
第九〇九号)
を本委員会に参考送付された。
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本日の会議に付した案件
食糧に関する小委員会設置に関する件
生糸製造設備臨時措置法案に関し参考人出頭要
求に関する件
五月初旬の関東、東北地方における凍霜害によ
る農業被害状況調査のための委員派遣承認申請
に関する件
五月初旬の関東、東北地方における凍霜害によ
る農業災害対策に関する件
輸出水産業の振興に関する法律の一部を改正す
る法律案起草の件に関し水産に関する小委員長
より報告聴取
―――――――――――――発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/0
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001・小枝一雄
○小枝委員長 これより会議を開きます。去る五月三日から四日にかけての関東、東北地方における農作物の凍霜害による被害状況について調査を進めます。政府の報告を求めます。須賀蚕糸局長。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/1
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002・須賀賢二
○須賀政府委員 ただいまそれぞれ現地からお話がございましたが、私どもの手元に現在届いておりまする被害報告によりますると、今回の凍霜害は六県にまたがっております。一番被害の程度が大きいと考えられまするのは、福島でございまして、そのほか宮城、栃木、群馬、埼玉、長野の大県でございます。速報によりますと、被害面積は、収穫皆無換算反別にいたしまして一万九千三百九十八町歩、減収見込みは百五十五万貫となっております。なお、これは速報でございまして、目下統計調査部で調査を進めておりまするし、なお私どもの方からも昨日それぞれ現地の方に係を派遣いたしまして調査をいたしておるような状況でございます。
災害の規模といたしましては、相当大きい方に入るわけでございまするが、御承知のように昨年も非常に大規模な凍霜害がございまして、今の私が申し上げました数字から判断をいたしますと、面積、減収見込みともに大体去年の被害の半分くらいのスケールではなかろうかと思っております。しかし地域によりましては相当の被害を受けておるわけでございまして、地域別には二十八年の被害を上回るところもあるようなふうに聞いておるわけでございます。対策につきましては、とりあえずそれぞれの手配をいたしておりますが、大災融資法によりまする融資の件につきましては、昨日大蔵省の方と話をいたしまして、早急に準備を進めるようにいたしております。なおこれに続きましてそれぞれの対策をとるわけでございますが、資料の整うのを待ちまして、早急にそれぞれの手配をいたして参りたい、かように考えておるわけでございます。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/2
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003・小枝一雄
○小枝委員長 この際凍霜害による被害状況の調査及びその対策樹立のため委員派遣を行いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/3
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004・小枝一雄
○小枝委員長 御異議なしと認めます。つきましては派遣地、派遣委員及び員数、期間は委員長に御一任願うこととし、議長の承認を求めることにいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/4
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005・小枝一雄
○小枝委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/5
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006・小枝一雄
○小枝委員長 ただいま審査いたしております生糸製造設備臨時措置法案につきまして、学識経験者、利害関係人等より専門的な意見を聴取し、本案審査の参考に資するため、来たる九日の委員会において参考人より意見を聴取いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/6
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007・小枝一雄
○小枝委員長 御異議なしと認めます。つきましては、参考人の選定につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/7
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008・小枝一雄
○小枝委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/8
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009・小枝一雄
○小枝委員長 昨日の水産に関する小委員会において、輸出水産業の振興に関する法律の一部を改正する法律案の起草を行い、成案を決定になっておりますが、この際水産に関する小委員長より小委員会の経過及び結果を報告いたしたいとの申し出があります。これを許します。水産に関する小委員長鈴木善幸君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/9
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010・鈴木善幸
○鈴木(善)委員 輸出水産業の振興に関する法律の改正につきまして、水産小委員会における調査の経過及び結果について御報告申し上げます。
この法律は去る昭和二十九年、当時の水産委員会において提案、制定されたもので、自来二年有余を経過いたしたのでありますが、この間カン詰及び冷凍品等の水産物の輸出は飛躍的に増加し、本法制定当時においては九千六百万ドル程度であったものが、昨年の三十一年には一億六千三百万ドルとなり、これが増加率は二十九年を一〇〇として三十一年は一七〇という驚くべき伸長を示している次第であります。
かくのごとく本法の制定が業界の発展ひいてはわが国輸出の増進に大いに寄与して参ったのでありますが、その間多少運用上改善すべき点が生じまして、また中小企業関係法案等との関係も考慮して、さらに水産物の輸出を一段と振興する見地から、水産小委員会においてこれが検討を進めて参りました結果、ただいま各委員に御配付いたしてあります通りの改正案を起草することに意見の一致を見ることができた次第であります。
以下簡単にこれが内容について御説明申し上げます。
まず第一は、従来の製造施設の登録制度を事業場登録制度に改め、人的、物的両面から輸出水産物の品質の一層の改善に資することができるよういたしたことであります。
第二は、輸出水産業組合の事業範囲を強化し、輸出水産物の購買、販売事業のほか原材料の供給事業もできることといたしたのであります。
なお組合が主原料の購買について漁業者等と締結する団体協約については、農林大臣の認可を要することにいたしております。
第三は、輸出水産業組合のカルテル行為の認可制を届出制に改め、届出の内容が不当に差別的であるような場合には、農林大臣がこれを変更しあるいは禁止するようにいたした点であります。
第四は、組合員が製造した製品を輸出業者に販売する組合の共販機関についての規定を明文化するとともに、これに対する監督規定を整備いたしたことであります。
第五は、農林大臣の規制命令によって製造または出荷数量を制限している一場合には、一定の期間を限って事業場登録の停止ができるよう規定を設ける等条文の整理をいたしております。以上が水産小委員会における改正案起草の経過の概要とその要旨であります。
この際委員長におかれては、この案を委員会提出の法律案としてお取扱い下さいますようお願い申し上げますとともに、委員各位の御賛同をお願いする次第であります。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/10
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011・小枝一雄
○小枝委員長 この際小委員会設置に関する件についてお諮りいたします。御承知の通り食糧管理特別会計の赤字及び食糧管理制度の合理化の問題等は、本国会におきましても種々論議されたところであり、政府側におきましても、臨時食糧管理調査会を設置して、これが検討に当っております。つきましては、この際本委員会といたしましても、これが専門的な調査及びその対策樹立に資するため食糧に関する小委員会を設置いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/11
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012・小枝一雄
○小枝委員長 御異議なしと認めます。つきましては、小委員の数は十五名とし、小委員及び小委員長の選任につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/12
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013・小枝一雄
○小枝委員長 御異議なしと認め、小委員及び小委員長は委員長において指名の上、追って公報をもってお知らせいたします。
この際暫時休憩いたします。
午前十一時三十八分休憩
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〔休憩後は開会に至らなかった〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605007X03819570507/13
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