1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和三十二年三月二十八日(木曜日)
午後零時四十九分開議
出席委員
委員長 長谷川 保君
理事 赤城 宗徳君 理事 坂田 道太君
理事 竹尾 弌君 理事 河野 正君
理事 佐藤觀次郎君
清瀬 一郎君 永山 忠則君
並木 芳雄君 牧野 長三君
山口 好一君 小牧 次生君
櫻井 奎夫君 高津 正道君
辻原 弘市君 平田 ヒデ君
出席国務大臣
文 部 大 臣 灘尾 弘吉君
出席政府委員
文部事務官
(初等中等教育
局長) 内藤誉三郎君
文部事務官
(大学学術局
長) 緒方 信一君
委員外の出席者
専 門 員 石井つとむ君
三月二十七日
私立大学の研究設備に対する国の補助に関する
法律案(内閣提出第三七号)(参議院送付)
の審査を本委員会に付託された。
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本日の会議に付した案件
参考人出頭要求に関する件
理科教育振興法の一部を改正する法律案(内閣
提出第三〇号)(参議院送付)
社会教育(公益法人相撲協会)に関する件
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001・長谷川保
○長谷川委員長 これより会議を開きます。
この際昨日及び本日の理事会におきまして協議決定いたしました事項につきお諮りいたします。
公益法人としての相撲協会のあり方について、来たる四月三日の本委員会に関係者を参考人として招致し、その実情を聴取いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/1
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002・長谷川保
○長谷川委員長 御異議なしと認め、さよう決しました。
なお参考人の人選その他の手続につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/2
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003・長谷川保
○長谷川委員長 御異議なしと認め、さよう取り計らいます。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/3
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004・長谷川保
○長谷川委員長 次に理科教育振興法の一部を改正する法律案を議題とし、審査を進めます。質疑の通告がありますのでこれを許します。佐藤觀次郎君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/4
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005・佐藤觀次郎
○佐藤(觀)委員 内藤局長にお伺いいたします。理科教育の重要性はわれわれも痛感しておるのでありまして、その施設設備の充実をはかることは全く時宜を得たものであると思うのでありますが、この施設設備を十分に使いこなし得るに足る人の養成について、政府はどれだけの自信があるか。開くところによりますと、実験をなす機関が不足しておるせいか、危険が多いということでありますが、何と申しましても教育は人にあるのでありまして、実験にはまた相当の危険を伴うのでありますから、政府は理科教育の再教育に絶大なる努力を払う必要が多々あると思うのであります。従前はこの種の予算については政府はいつも大削減をしておるのでありますが、政府の強い決意を伺いたいと思います。この点について大臣も来られましたから、大臣及び事務当局より一つ答弁を願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/5
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006・内藤誉三郎
○内藤政府委員 理科教育につきまして特に御指摘の教員の養成及び再教育の点でございますが、現在理科教育に従事しておる教員は、中・小学校、高等学校相当数に上っておるのであります。文部省といたしましては教員養成の点に検討を加えておるのでありますが、さらに理科教育審議会におきましてもこの問題は非常に重要視されまして、理科教員の再教育について十分な措置をするようにという答申もあり、さらに具体的に目下理科教育審議会で検討を続けております。本年度の予算におきましては理科教育の研究費というものがありまして、これに百四十一万円、これは非常にわずかでございますが、全国二十九の大学で研究生が三百数十人いるわけでございます。非常に額も少いし規模も小さいし、これではとうてい私どもも満足するほどの理科教育はできませんので、特に理科教育はお話の通り実験実習を重んじなければなりませんので、これにつきましては今後根本的な改善をはかりまして再教育の充実を行なって参りたいと考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/6
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007・佐藤觀次郎
○佐藤(觀)委員 文部大臣が来られましたので一言質問いたしますが、実は理振法につきましては、われわれ文教委員といたしまして非常に熱心に今まで政府を督促し、また予算の点でも多額の予算を要求しておりますが、なかなか内藤さんも言われるようにわずかな金でありまして、こういう金では将来科学日本を作るということはなかなかできぬと思うのでありますが、将来この種の予算が、初めはいつもある程度まで上っておりますけれども、最後には大削減を見るというような不幸を見ておるわけでございます。新しい文部大臣になられまして、この点についてどういう御抱負があるか、また理科教育の重要性にかんがみまして、ここで将来の方針を一つお聞かせ願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/7
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008・灘尾弘吉
○灘尾国務大臣 理科教育の現状につきましてはただいま政府委員からお答え申し上げましたようなことであります。政府委員も率直に申しましたように、文部当局といたしましても決して現状に満足しておるわけではございません。ことに先般来しばしば申し上げましたように、私といたしましては日本の科学技術教育をできるだけすみやかに充実をいたしたいと考えております。そして日本の科学水準をどこまでも引き上げて参りたいという考えをいたしておるわけでございます。その目的を達しまするためにも、どうしてもいわゆる理科教育と申しますか、その辺をつちかっていかないと思うように目的を達することができない、かような考え方をいたしておりますので、なるべくすみやかにすべてを総合いたしましたような科学技術教育の振興に対する方策、計画というものを樹立いたしまして、皆さんの御協力のもとに何とかこれを一つ実現して参りたいと考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/8
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009・佐藤觀次郎
○佐藤(觀)委員 大臣からも固い決意を聞きましたので、ぜひとも一つ予算をうんとこの次は取ってもらいまして、これに携わる人々からわれわれにたびたび陳情がありまして非常に歯がゆい思いをしておりますが、できるだけ今後の予算にも十分大臣の御決意を生かしていただくことを希望しまして、私の質疑を終ります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/9
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010・長谷川保
○長谷川委員長 他に御質疑はありませんか。——なければ本案に対する質疑はこれにて終局いたします。
これより本案を討論に付します。別に討論の通告もないようでございますので、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/10
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011・長谷川保
○長谷川委員長 御異議なしと認め、さよう決します。
これより採決いたします。本案を原案の通り可決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔総員起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/11
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012・長谷川保
○長谷川委員長 起立総員。よって本案は原案の通り可決するに決しました。
なお、本案議決に伴う委員会報名書の作成につきましては、先例により委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605077X01319570328/12
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013・長谷川保
○長谷川委員長 御異議なしと認め、さよう取り計らいます。
暫時休憩いたします。
午後零時五十六分休憩
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〔休憩後は開会に至らなかった〕
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