1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和三十二年二月十二日(火曜日)
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議事日程 第六号
昭和三十二年二月十二日
午後一時開議
第一 昭和三十一年度産米穀についての所得税
の臨時特例に関する法律案(内閣提出)
第二 租税特別措置法の一部を改正する法律案
(内閣提出)
第三 昭和三十年度昭和三十一年度
衆議院予備金支出の件(承諾を求めるの件)
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○本日の会議に付した案件
自衛隊の訓練に関する緊急質問(受田新吉君提出)
裁判官弾劾裁判所裁判員辞職の件
裁判官弾劾裁判所裁判員の選挙
裁判官訴追委員及び同予備員辞職の件
裁判官訴追委員及び同予備員の選挙
検察官適格審査会委員の選挙
検察官適格審査会委員の予備委員の選挙
首都圏整備審議会委員の選挙
鉄道建設審議会委員の選挙
国土総合開発審議会委員の選挙
湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員の選挙
飼料需給安定審議会委員の選挙
海岸砂地地帯農業振興対策審議会
委員の選挙
日程第一 昭和三十一年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案(内閣提出)
日程第二 租税特別措置法の一部を改正する法律案(内閣提出)
日程第三 昭和三十年度昭和三十一年度衆議院予備金支出の件(承諾を求めるの件)
午後一時十七分開議発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/0
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001・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) これより会議を開きます。
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自衛隊の訓練に関する緊急質問
(受田新吉君提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/1
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002・荒舩清十郎
○荒舩清十郎君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。すなわち、この際、受田新吉君提出、自衛隊の訓練に関する緊急質問を許可されんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/2
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003・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 荒舩君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/3
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004・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
自衛隊の訓練に関する緊急質問を許可いたします。受田新吉君。
〔受田新吉君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/4
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005・受田新吉
○受田新吉君 私は、日本社会党を代表いたしまして、陸上自衛隊第三管区における連隊対抗行軍競技演習におきまして、過労を押して強行軍を行なった結果、二名の隊員が死亡したことにかんがみまして、自衛隊の訓練に関し、同時に、死の行進として国民より嘆かれているこの問題の解決に関しまして、岸内閣総理大臣臨時代理並びに関係両大臣に対しまして緊急質問を試みんとするものでございます。(拍手)
この事件に関しまして報道関係方面の伝えるところを総合いたしまするならば、次の通りであります。陸上自衛隊第三管区は、去る二月五、六両日、広島県原村演習場に集合をし、管区連隊対抗の行進競技会を開催したのであるが、折柄の雨をついて、同演習場から往復八十キロにわたる徹夜強行軍であった。参加隊員は、四貫強の完全武装と、雨による気温低下、道のぬかるみなどのために、行軍開始後、二十五キロ前後から、すでに落後者が相次いで出始め、隊員の疲労が激しかったにもかかわらず、無理な行軍をしていたところから、六日午前十一時ごろ、行軍中に福知山駐屯部隊の千頭隊員が、行軍直後に岸上隊員が心臓麻痺で急死するという結果を招き、かつ、各部隊から合計十四名の落伍者を救急車に乗せるなどの極度の疲労が全般的に展開されたのでございます。しかも、その後、この強行軍に参加した隊員の声として、午前二時から午前十一時まで食事を与えず、風雨と空腹と疲労のため次々と落伍者が出、これらの人々は青竹でなぐられ、軍靴でけられ、からだにロープを巻きつけて前の隊員が引っぱって歩かせる等、人権侵害の著しい場面が展開されたのであります。(拍手)国会での証言や責任者の告発もあえて辞せずと隊員は訴えておるのでございます。防衛庁当局は、この事件を重視いたされまして、詳細な現地調査に当っていると聞いておりますが、まず、私は、この事件の全貌及び現段階における調査の結果の大綱を明らかにしていただきたいのでございます。同時に、この際、陸幕責任者としての筒井氏が、これぞ隊員のかがみであり、一般防衛隊の模範であると、死を謳歌するがごとくに叫ばれておるのでありまするが、隊員の以上申し上げました声と、自衛隊の責任幹部の声が、余りにも大きな開きを持っていることにつきましても、その間の消息をここでお知らせ願いたいのでございます。(拍手)
さて、私は、この事件を究明するに当りまして、最近の自衛隊の訓練の実態に著しい軍国調の復活を見のがすことができないのであります。そもそも、昭和二十五年、あの、おたまじゃくしといわれた警察予備隊から、保安隊、自衛隊と発展して、当初の七万五千が現に二十万をこえ、当時のバズーカ砲、カービン銃はいまや原子弾頭を有する猛烈なる攻撃兵器となり、祖国のいろいろな基地に用意されようと種々喧伝されている状態なのであります。私は、こうした在日米軍基地が強硬に対ソその他の空気を悪化せしめつつある現状を考えまして、最近の自衛隊は少くとも装備とともにその精神的に新国軍の中心たるある目標を打ち立てようとしておるのではないかということを憂えているのでございます。(拍手)皆さん、昨日紀元節の記念奉祝大会が日比谷公会堂で行われた際配られたビラには、陸海自衛隊のバンドが先頭に立って市内を行進するという一項が掲げてありました。旧軍人の組織する一団と自衛隊を結ぶ策謀が行われていることも、断じて見のがすことはできません。(拍手)私どもは、この際、政府におきまして最近自衛隊の高級幹部を米国の軍事視察の目的のもとに米政府の費用によって多数派遣しておることを知っており、また同時に、自衛隊の高級幹部は、昔現役の軍人であった人とか、あるいは高級警察官であり特高であった人とかの、すなわち復古調豊かなおそれのある人の比率が多数を占めて、新しく民主主義の息吹きを受けた若き隊員との間の感覚のずれ、そして、その間における世界観の相違等がことごとに摩擦を起すおそれありとも聞いております。この点につきまして、政府は、新国軍の建設において、アメリカ模倣式から純粋な日本調べ、すなわち軍国調べの復活を企図しておるのではないか。新教育綱領としての作戦要務令を四月一日から実施せんとしておるようでありまするが、その間の消息を明らかにせられまして、自衛隊の教育方針をここで鮮明願いたいのでございます。(拍手)同時に、私は、この際、旧軍人と民間人との幹部クラスに占める比率、並びに、これら高級幹部の配置等に、旧軍国調復活の思想を有する幹部をいかに取り扱っているかの現状もお知らせ願いたいのでございます。
私は、この際、民主主義を守り、同時に、人権を尊重し、生命を重んずるという基本的政策を推進するために、責任者の処断について中村法務大臣にお尋ねを申し上げたいと思います。相馬ケ原事件は米人が日本人を殺害した事件でございます。この事件は、いわば、日本人が日本人を殺す結果となったともいえるのでございます。私たちは、中村法務大臣が、自衛隊は、旧陸海軍の刑法がなく、軍法会議もない、今日一般刑法の刑事事犯としてこれを取り扱い、明瞭に人権侵害であり傷害致死であるとわかっている段階が確定いたしましたならば、断固として検察権を発動いたしまして、告訴、告発を待つまでもなく、大臣の職権をもってこれに手を入れる用意がないか、確答を願いたいのでございます。(拍手)
なお、この際、岸内閣総理大臣臨時代理にお尋ねを申し上げます。あなたは、思いまするに、昭和十六年十二月八日、大東亜戦争開戦の詔書に署名された結果、二百万に近い英霊ができ、三百五十万の海外発展の同胞が祖国に裸一つで帰られ、八十万の夫なき人を作り、三十万の身体障害者ができ、十三万の孤児が街頭にさまようていた終戦直後を御記憶であろうと思います。(拍手)悲しかりしあの戦争の悲劇を起した当面の最高責任者岸内閣総理大臣臨時代理が、今日、この開戦の責任を、政策的に、道義的に、いかにお感じになっていられるか、この場において国民の前に堂々と宣言を願いたいのでございます。(拍手)伝うるところによれば、岸さんは、大東亜戦争の責任は極東軍事裁判で無罪となったので、これは全然私には罪がなかった、と伝えられております。しかし、これはあまりにも身勝手なお考えであって、あなたのお名前が大東亜戦争開戦の責任者として千載青史の上に墨痕あざやかに載っておることを絶対に忘れてはならないのでございます。(拍手)あなたは、新らしい国軍を率いられる、すなわち、内閣法による自衛隊の最高責任者である。国防会議構成法においても、国防会議の議長となられる身分にあられる方でございます。今や、大東亜戦争開戦以後満十五年にして、あなたは再び祖国の政権の最高責任者として重責をになわれる身分になられたのでございまするが、今後の自衛隊のあり方をしていかような方向に持っていく腹か、ここに民主主義の立場に立つ自衛隊のあり方をいかに考えられるか、信念を吐露願いたいのでございます。
小瀧防衛庁長官、あなたは、この事件を起した責任者として、国民への陳謝を——また、なくなった方々の親の身になって、もしあなたが自分のかわいい子をこの犠牲にしたならばいかにお考えになられるかを考えて、岸大臣とともに、この席において、全国民並びに親に対し深くわびる言葉を述べるべきではないかと思うのでございますが、これに対する御見解を明らかにしていただきたいのでございます。
最後に、この事件に対して証人出頭の自由、告発の自由を政治活動の制限規定を順守しながら求めんと叫びつつある隊員に対して、国会の証人として喚問される場合、あるいは告発をする場合に、政府はこれに断圧を加えんとする用意があるやに伺っておるのでございますが、これに対する態度はいかようでございますか、お答えを願いたいのでございます。
以上、要点をかいつまんで御質問申し上げた次第でございまするが、何とぞ、自衛隊の相次ぐ不祥事件、近くは善通寺事件、砲弾持ち出し事件等、いまわしき事件の続出する自衛隊のほんとうの面目を回復するためにも、新しい自衛隊のあり方を民主主義から完全に守るためにも、率直に国民の前にわびるべきはわび、改むべきものは改むる信念を吐露願うことを要求いたしまして、私の質問を終りたいと思うのでございます。(拍手)
〔国務大臣岸信介君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/5
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006・岸信介
○国務大臣(岸信介君) 自衛隊の行軍訓練におきまして死亡者を出したことにつきましては、私は、実に遺憾にたえないのでございまして、遺憾の意を表します。
自衛隊のあり方につきましては、もちろん、民主主義の今日のあり方から考えまして、たとい訓練におきましても、自衛隊員の人格を尊重し、特に人命を尊重すべきことは当然でございます。今回の事件につきましては、防衛庁長官に対して厳重に事実を調査するように指令いたしまとて、その調査ができておるようであります。私は、将来かくのごときことを絶対になくすために、今申しました人格を尊重し人命を尊重するという精神に立って、たとい訓練におきましても、合理的、科学的な方法によって、かくのごとき事態を二度と起さないように、厳重に処置したいと考えます。
また、私についての受田君のお話でございましたが、私が当時閣僚であったことは当然の事実でございまして、これに対しては、私は、謙虚な気持で、今日は日本の再建のために全力をあげて努力をいたしたい気持でおります。(拍手)
〔国務大臣小滝彬君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/6
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007・小滝彬
○国務大臣(小滝彬君) ただいまの受田さんの御質問にお答え申し上げます。
私、就任早々、このような遺憾な事件が起りましたことに対しましては、国民の皆様、また遺族の方々に対して、衷心より遺憾にたえず、また、私といたしましても十分な責任を感じておるものでございます。本件の取扱いにつきましては、ただいま岸臨時総理代理も申されましたように、これまで起ったこの事件の真相をあくまで糾弾すべく、本庁からもすでに調査員を向うへ出しまして、いろいろ調査をさしておりますが、さらに細部の調査をいたしまして、どこに最も大きな責任があるかを調査いたしました上は、責任者の処分などについても適当な措置をとりたいと考えておるのでございます。同時に、今後こういうことが再び起らないような措置につきましても、十二分に防衛庁においても検討いたしたいので、私みずから、各局長、三幕の幕僚長、統幕の議長等を委員といたしまして、これの調査に当りまして、今後の処置をよく検討して、絶対に今後こうしたことが起らないように努力をいたすつもりでおります。
なお、先ほど御質問の第一点に受田さんのおっしゃいました、青竹をもってなぐったではないかということでございまするが、私の方から出しました者が調査いたしました結果は、あの際つえを持っておりましたので、つえでつついて激励した。あるいは、激励が度を越したということはあったかもしれませんが、そういう、青竹でなぐったという確証はいまだ持っておりません。さらに詳細は調査いたします。
なお、ロープは、最初山岳訓練も考えておりましたので、これをお互いに持ち合って助け合ったという事実はあるようでございますが、しかし、それでもってからだをくくったというようなことはないようでございます。しかし、どのみち、こうした不幸な事件が起りましたことについては、私ども重大なる責任を感じておりますので、さらに詳細調査をいたす所存でございます。
なお、幹部の声明が軍国調を帯びておったではないかとおっしゃいまするが、これは、一つには、遺憾の意を表しますると同時に、二人のなくなられた方々の敢闘精神に対して敬意を表する趣旨でありまして、私どもは、あくまで、民主主義の原則のもとに、そうして、基本人権というものに十分留意をいたしまして訓練をいたすのであります。訓練はこういう部隊が行動いたします上に必要でございますから、これは続けなければならないけれども、絶対にこうした事件が再発することがないような方法においてこれを行わせるように今討議をいたしまして、それで詳細なる訓練をいたすつもりでおります。
なお、もう一つ受田さんがおっしゃいました、二月十一日の行進に自衛隊の軍楽隊が加わったというようなお話でございましたが、これは、要求はございましたけれども、加わっておりません。ただ、国防の重要性を国民に理解していただくために、また、自衛隊が国民に親しまれるようにするために、あるいはアトラクションのような場合において軍楽隊が加わるというようなことはございますけれども、それ以上のことをしようとする意思は持っておりません。
なお、もう一つは、作戦要務令のようなものを出したではないか、考えておるのじゃないかという御質問でございまするが、そういうものを考えておるのではなくして、私どもがただいま検討いたしておりまするのは、各種の職種の部隊の協同について基準となるような方式を規定したいという考えで案を練っておったのでありまして、決して昔の軍国調を復活するというようなことを考えておるのではなく、岸総理代理が申されましたように、あくまで民主的な部隊を作っていくということに専心努力をいたしておる次第でございます。
なお、もう一つは、証人を出すかということでございまするが、これは、私ども、この議会において、十分これまで調査いたしましたところを皆様の満足のいくように説明をいたして、その必要のないようないろいろの答弁を申し上げまして、皆様に満足していただきたいと考えておりますので、このように御承知をお願います。(拍手)
〔国務大臣中村梅吉君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/7
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008・中村梅吉
○国務大臣(中村梅吉君) ただいま受田議員から御質問のございました事件については、私といたしましても衷心遺憾の意を表する次第でございます。先ほど岸首相代理からも申し上げましたように、人格、人命を尊重すべきことは、自衛隊といえども、いかなる場所といえども、これは当然であると思います。ただ、本件につきましては、法務当局として真相をまだ十分に把握をいたしておりませんので、御指摘の点につきましては慎重に検討をいたしたいと考えますので、どうぞ御了承を願います。(拍手)
〔「再質問、再質問」と呼び、その
他発言する者多し〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/8
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009・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 暫時そのままお待ちを願います。——国務大臣小滝彬君。
〔国務大臣小滝彬君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/9
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010・小滝彬
○国務大臣(小滝彬君) 調査の結果は刻々に参っておりまするが、特に本部から派遣いたしました調査員は昨日帰ってきたのであります。この調査の結果を詳細に申し上げますと時間がかかりますので、簡単に申し上げたいと思いますが、このような行進は、昨年も比叡山越しに行いまして、別段犠牲者も出さないで、落伍者が二千数百名のうち二十八人あった程度でございましたので、本年もそれを実施しようという計画のもとに行われたものでございまして、計画そのものは非常に行き過ぎたものであったようには見えないのでありますけれども、ちょうど当日雨が降りましたし、昨年は秋に行なったのが、本年は寒いときであったという点で、身体に影響するところが大きかったのではないかと思います。もう一つは、これは昨年も競技の形で行いましたが、ことしも競争的にやりましたため、うしろにおりました部隊の方が、非常にあせったと申しまするか、大いによい成績を上げようという熱心の余り、あるいはその激励の方法が行き過ぎたのではないかと思われるのであります。その際、御承知のように二人の犠牲者を出して、はなはだ遺憾でありまするが、そのほかに十一人救護所に収容された者がございます。そのうちの一人はまだ病院の方へ通って治療をいたしておりまするが、これは病院へ入院しておるように新聞には出ておりますけれども、入院しておる次第ではございません。なお、この行進を実行いたします前に当りまして身体検査も行なったのでありまするし、救護班も、各大隊に一人の医官、二人の救護員、また、各チェック・ポイント、途中の二カ所にはジープ一台、救急車一台も備え、また、そこに医官及び救護員六名を備えるというように、現在の部隊としては十分用意をしてこれを行なったような次第でございます。しかしながら、御指摘の通り、どのみち、結果的に見ましてこの二人の犠牲者を出したのでありまするから、それはどこかに欠点があったはずであります。その点が、先ほど申し上げますように、どこに大きな欠陥があったか、その点につきましては、ただ平面的な調査だけでは結論に達し得ませんので、さらにこれをよく庁内における調査会においても十分検討いたしまして、再発するようなことのないような措置をとろうといたしておるのでございますので、さように御承知を願っておきたいと存じます。(拍手)
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裁判官弾劾裁判所裁判員辞職の件発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/10
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011・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) お諮りいたします。裁判官弾劾裁判所裁判員菅野和太郎君及び同田中伊三次君から裁判員を辞職いたしたいとの申し出があります。右申し出を許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/11
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012・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。
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裁判官弾劾裁判所裁判員の選挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/12
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013・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) つきましては、この際裁判官弾劾裁判所裁判員の選挙を行います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/13
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014・園田直
○園田直君 裁判官弾劾裁判所裁判員の選挙については、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/14
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015・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 園田君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/15
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016・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。
議長は裁判官弾劾裁判所裁判員に小林かなえ君及び長井源君を指名いたします。
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裁判官訴追委員及び同予備員辞職
の件発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/16
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017・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 次に、裁判官訴追委員淵上房太郎君から訴追委員を辞職いたしたいとの申し出があります。また、裁判官訴追委員の予備員野田武夫君から予備員を辞職いたしたいとの申し出があります。右申し出をそれぞれ許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/17
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018・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。
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裁判官訴追委員及び同予備員の選
挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/18
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019・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) つきましては、この際裁判官訴追委員及び同予備員の選挙を行います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/19
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020・園田直
○園田直君 裁判官訴追委員及び同予備員の選挙については、その手続を省略して、議長において指名せられ、予備員の職務を行う順序については議長において定められんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/20
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021・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 園田君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/21
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022・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。
議長は裁判官訴追委員に西村直己君を指名いたします。
また、裁判官訴追委員の予備員に森山欽司君を指名いたします。なお、その職務を行う順序は第一順位といたします。
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検察官適格審査会委員の選挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/22
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023・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 検察官適格審査会委員が一名欠員となっておりますので、この際同委員の選挙を行います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/23
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024・園田直
○園田直君 検察官適格審査会委員の選挙については、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/24
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025・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 園田君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/25
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026・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。
議長は検察官適格審査会委員に椎名隆君を指名いたします。
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検察官適格審査会委員の予備委員
の選挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/26
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027・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) つきましては、ただいま指名いたしました結果、検察官適格審査会委員の予備委員が一名欠員となりましたので、この際同予備委員の選挙を行います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/27
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028・園田直
○園田直君 検察官適格審査会委員の 、予備委員の選挙については、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/28
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029・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 園田君の動議に 、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/29
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030・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。
議長は今松治郎君を椎名隆君の予備委員に指名いたします。
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首都圏整備審議会委員の選挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/30
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031・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 首都圏整備審議会委員が一名欠員となっておりますので、この際同委員の選挙を行います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/31
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032・園田直
○園田直君 首都圏整備審議会委員の選挙については、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/32
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033・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 園田君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/33
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034・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。
議長は首都圏整備審議会委員に小泉純也君を指名いたします。
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鉄道建設審議会委員の選挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/34
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035・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 鉄道建設審議会委員が三名欠員となっておりますので、この際同委員の選挙を行います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/35
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036・園田直
○園田直君 鉄道建設審議会委員の選挙については、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/36
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037・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 園田君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/37
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038・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。議長は、鉄道建設審議会委員に、三木武夫君、小澤佐重喜君及び塚田十一郎君を指名いたします。
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国土総合開発審議会委員の選挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/38
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039・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 国土総合開発審議会委員が三名欠員となっておりますので、この際同委員の選挙を行います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/39
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040・園田直
○園田直君 国土総合開発審議会委員の選挙については、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/40
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041・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 園田君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/41
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042・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。
議長は、国土総合開発審議会委員に、堀川恭平君、今井耕君及び笹本一雄君を指名いたします。
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湿田単作地域農業改良促進対策審議
会委員の選挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/42
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043・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員が一名欠員となっておりますので、この際同委員の選挙を行います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/43
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044・園田直
○園田直君 湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員の選挙については、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/44
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045・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 園田君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/45
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046・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。
議長は湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員に橋本登美三郎君を指名いたします。
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飼料需給安定審議会委員の選挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/46
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047・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 飼料需給安定審議会委員が一名欠員となっておりますので、この際同委員の選挙を行います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/47
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048・園田直
○園田直君 飼料需給安定審議会委員の選挙については、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/48
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049・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 園田君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/49
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050・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。
議長は飼料需給安定審議会委員に安藤覺君を指名いたします。
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海岸砂地地帯農業振興対策審議会
委員の選挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/50
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051・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 海岸砂地地帯農業振興対策審議会委員が一名欠員となっておりますので、この際同委員の選挙を行います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/51
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052・園田直
○園田直君 海岸砂地地帯農業振興対策審議会委員の選挙については、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/52
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053・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 園田君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/53
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054・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。
議長は海岸砂地地帯農業振興対策審議会委員に中嶋太郎君を指名いたします。
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日程第一 昭和三十一年産米穀に
ついての所得税の臨時特例に関
する法律案(内閣提出)
日程第二 租税特別措置法の一部
を改正する法律案(内閣提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/54
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055・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 日程第一、昭和三十一年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案、日程第二、租税特別措置法の一部を改正する法律案、右両案を一括して議題といたします。委員長の報告を求めます。大蔵委員会理事平岡忠次郎君。
〔平岡忠次郎君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/55
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056・平岡忠次郎
○平岡忠次郎君 ただいま議題となりました昭和三十一年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案外一案について、大蔵委員会の審議の経過並びにその結果について御報告申し上げます。
まず、昭和三十一年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案について申し上げます。本法律案は、昭和三十一年産米穀について、昭和三十年産米穀と同様に、事前売り渡し申し込みに基いて政府に対し米穀を売り渡したものの昭和三十一年分の所得税を軽減しようとするものであります。その内容についても、昭和三十年分と同様に、その売り渡しの時期の区分に応じ、玄米一石当り平均千四百円を非課税とする措置を講じようとするものであります。
次に、租税特別措置法の一部を改正する法律案について申し上げます。本法律案は、新築住宅の所有権保存等の登記の登録税の軽減措置を昭和三十三年十二月三十一日まで延長しようとするものであります。すなわち、昭和二十七年四月一日から昭和三十一年十二月三十一日までに新築した家屋については、住宅建築促進の見地から、同日まで所有権保存の登記の登録税千分の六を千分の一に軽減する等の措置を講じていたのでありますが、今後なお住宅建築の促進をはかる必要があると考えられまするので、本年一月一日から昭和三十三年末までに新築した家屋について、従前と同様の軽減税率を適用することとしようとするものであります。なお、本年一月一日から本法律案の施行の日の前日までの間に新築家屋の登記を受けたものは、経過措置といたしまして、本法施行後三カ月以内に限り還付しようとするものであります。
以上が二法律案の内容であります。
二法律案は、去る二月八日政府委員の提案の説明を聴取し、質疑に入りましたが、その審議の過程において、社会党より、特に昭和三十一年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案について種々の意見がありましたが、その詳細は会議録に譲りたいと存じます。
二法律案は、審議の結果、質疑を打ち切り、討論を省略して直ちに採決いたしましたところ、いずれも全会一致をもって原案の通り可決いたしました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/56
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057・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 両案を一括して採決いたします。両案は委員長報告の通り決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/57
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058・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、両案は委員長報告の通り可決いたしました。(拍手)
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日程第三 昭和三十年度
昭和三十一年度 衆議院
予備金支出の件(承諾を求める
の件)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/58
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059・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 日程第三、昭和三十年度、昭和三十一年度衆議院予備金支出の件を議題といたします。議院運営委員長の報告を求めます。議院運営委員会理事園田直君。
〔園田直君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/59
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060・園田直
○園田直君 ただいま議題に供せられました昭和三十年度及び昭和三十一年度衆議院予備金支出の件について御説明申し上げます。
今回御承諾をお願いいたしますのは、昭和三十年十二月二十日から昭和三十一年十二月十九日までに本院で支出した予備金六百七十七万九百円でありまして、その年度所属は、昭和三十年度三百二万六千九百円、昭和三十一年度三百七十四万四千円となっております。なお、その費途は、在職中死亡されました議員の遺族に贈った弔慰金等であります。
以上の経費は、そのつど議院運営委員会の承認を経て支出したものでありますから、御承諾あらんことを希望いたします。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/60
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061・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 本件は承諾を与えるに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/61
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062・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、承諾を与えるに決しました。
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/62
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063・益谷秀次
○議長(益谷秀次君) 本日はこれにて散会いたします。
午後一時五十七分散会
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出席国務大臣
内閣総理大臣臨
時代理
国 務 大 臣 岸 信介君
法 務 大 臣 中村 梅吉君
大 蔵 大 臣 池田 勇人君
文 部 大 臣 灘尾 弘吉君
厚 生 大 臣 神田 博君
農 林 大 臣 井出一太郎君
労 働 大 臣 松浦周太郎君
建 設 大 臣 南條 徳男君
国 務 大 臣 宇田 耕一君
国 務 大 臣 大久保留次郎君
国 務 大 臣 川村 松助君
国 務 大 臣 小滝 彬君
国 務 大 臣 田中伊三次君
出席政府委員
内閣官房長官 石田 博英君
法制局長官 林 修三君
調達庁労務部長 小里 玲君
防衛庁長官官房
長 門叶 宗雄君
法務省刑事局長 井本 臺吉君発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102605254X00719570212/63
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