1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和三十三年四月四日(金曜日)
午前十一時四十七分開議
出席委員
委員長 山村新治郎君
理事 佐々木秀世君 理事 山中 貞則君
理事 池田 禎治君 理事 野原 覺君
安藤 覺君 生田 宏一君
久野 忠治君 藤枝 泉介君
古川 丈吉君 保利 茂君
堀川 恭平君 松澤 雄藏君
委員外の出席者
議 長 益谷 秀次君
副 議 長 杉山元治郎君
事 務 総 長 鈴木 隆夫君
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四月四日
委員大野市郎君及び草野一郎平君辞任につき、
その補欠として堀川恭平君及び久野忠治君が議
長の指名で委員に選任された。
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本日の会議に付した案件
内閣提出法律案撤回の件
国会法第五十六条の二による本会議における議
案の趣旨説明聴取の件
国会議員互助年金法案起草の件
本日の本会議の議事等に関する件
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/0
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001・山村新治郎
○山村委員長 それでは、これより会議を開きます。
まず、内閣提出法律案撤回の件についてでございますが、去る一日、内閣から、第二十四回国会に提出し、本院において継続審査中の北海道開発庁設置法案及び北海道開発庁設置法施行法案の両案を撤回することについて、国会法第五十九条の規定により本院の承諾を求めて参っております。本件につきましては、先刻の理事会での話し合いの通り、本日の本会議において議題とするに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/1
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002・山村新治郎
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
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003・山村新治郎
○山村委員長 次に、本会議において趣旨説明を聴取する議案についてでありますが、内閣提出の公職選挙法の一部を改正する法律案につきましては、先刻の理事会での話し合いの通り、本日の本会議において趣旨説明を聴取するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/3
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004・山村新治郎
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
なお、右案の趣旨説明に対し、日本社会党の井堀繁雄君から質疑の申し出がありますので、先刻の理事会での話し合いの通り、これを許可することとし、その質疑時間は大体十五分程度とするに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/4
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005・山村新治郎
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/5
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006・山村新治郎
○山村委員長 次に、緊急上程予定議案についてでございますが、農林水産委員会の酪農振興基金法案、商工委員会の中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案、国土総合開発特別委員会の北海道地下資源開発株式会社法案が、本日委員会の審査をすでに終了いたしております。また、文教委員会の学校保健法案が、本日委員会の審査を終了いたす予定になっております。つきましては、右各案を本日の本会議に緊急上程するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/6
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007・山村新治郎
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
なお、右以外に、本会議に間に合うように委員会の審査を終了する議案がありましたならば、緊急上程をお願いする場合がありますから御了承を願います。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/7
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008・山村新治郎
○山村委員長 この際、佐々木秀世君より発言を求められております。佐々木秀世君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/8
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009・佐々木秀世
○佐々木(秀)委員 国会議員の互助年金の制度についてお諮りいたします。
国会議員の年金制度につきましては、かねてから庶務小委員会において研究いたしてきたのでありますが、このたび、庶務小委員各位の御意見を十分取り入れて、慎重に検討を重ねて、ここに各位の御意見の一致を見たところの国会議員互助年金法案を起草いたしました。ついては、その趣旨並びに概要を御説明申し上げます。
国会法第三十六条には、「議員は、別に定めるところにより、退職金を受けることができる。」と規定されておりますが、この規定の趣旨並びに諸外国の事例に徴しましても、退職金に関する法律を制定することが適当と認められるのであります。しかして本法案の作成に当っては、議員相互の互助の精神をその根本といたしたのであります。すなわち、議員の受ける退職年金は、議員が納付する掛金をもってほぼまかない得るようにいたしたのであります。
まず、退職金の種類は年金のみとし、普通退職年金、公務傷病年金、遺族扶助年金の三種とし、一時金は支給しないことといたしました。普通退職年金は、在職期間十年以上の退職者に支給するものでありまして、退職年金の額は歳費の三分の一とし、十年をこえる者には、年数に応じて加算することといたしました。公務傷病年金は、公務傷病によって不具廃疾となった退職者に対して、在職期間の長短にかかわらず支給するものでありまして、その額は歳費の三分の一に不具廃疾の程度に応じて算出した金額を加算することとし、十年以上の在職者には、さらにその額を増加することにいたしておきました。遺族扶助年金は、普通退職年金の場合は二分の一、公務傷病年金の場合は若干増額してこれを遺族に支給するものであります。なお、公務に基く傷病により、在職中であるといなとを問わず死亡した場合は、さらに増額して支給することといたしておきました。掛金として、毎月歳費から百分の三を国庫に納付することといたしてあります。
帝国議会の議員の在職期間を通算するかという問題でありますが、本法案は、公選された議員を対象といたしました結果、衆議院議員としての在職期間は通算することとし、貴族院議員としての在職期間は一応通算しないことといたしております。また、国会になってからのいわゆる前議員及びその遺族に対しましても、退職年金または遺族扶助年金を支給することといたしました。この場合、今まで国庫に納付していなかった掛金をどうするかという問題でありますが、現行歳費月額の百分の二の金額に、遡及する在職期間をかけました納付金相当額は、相当の額になりますので、これは十回払いで処理することとして、十分の一ずつを退職年金の金額から控除することといたしました。しかし、公務傷病年金及び遺族扶助年金には控除しないこととしております。なお、本人の申し出があれば、退職年金請求の権利発生のとき一時に納付してもよく、また、議員在職中に毎月歳費から分割納付してもよいことといたしました。
次に、議員が恩給法上の公務員、たとえば大臣、政務次官等を兼職する場合には、恩給法の規定にかかわらず、これを議員の在職期間にのみ算入することといたしておきました。ただし、本法施行の際すでに恩給を受けておられる者については、本法施行前における兼職期間は、公務員としての恩給の基礎となっておるのでありますから、議員の在職期間には算入しないことといたしました。
その他、在職期間の計算方法、退職金の裁定、恩給法との関係、失権及び停止等を規定いたしました。
本制度の施行期日の問題でありますが、これは、この法律が公布された後最初に行われる衆議院議員の総選挙の期日から施行することといたしておきました。
以上が概略の説明であります。
右御報告申し上げます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/9
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010・山村新治郎
○山村委員長 それでは、ただいま報告のありました法律案起草の件は、その報告の通り決定するに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/10
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011・山村新治郎
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
次に、ただいま決定いたしました法律案起草の件につきましては、お手元に配付の案を委員会提出の法律案とするに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/11
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012・山村新治郎
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
なお、本案につきましては、委員長から内閣の意見を求めることに御一任を願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/12
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013・山村新治郎
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
なお、法律案の字句整理につきましては、委員長に御一任を願いたいと存じまするが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/13
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014・山村新治郎
○山村委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
なお、右法律案は、適当の日の本会議において議決を願うことにいたしたいと思います。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/14
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015・山村新治郎
○山村委員長 次に、本日の議事についてでございますが、事務総長から説明を願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/15
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016・鈴木隆夫
○鈴木事務総長 本日の議事の順序について申し上げます。まず最初に、内閣提出法律案撤回の件をお諮りいたします。その次に趣旨説明を聴取する議案、すなわち、公職選挙法の一部を改正する法律案について、国務大臣の郡さんから趣旨説明を願いまして、それに対しまして社会党の井堀繁雄さんから質疑がございます。その要求大臣は、総理、自治庁長官、法務大臣、大蔵大臣と相なっております。次に日程でございますが、日程の第一、第二は一括いたしまして、これは商工委員長の小平さんが御報告に相なることになっております。これは全会一致でございます。それから日程第三、第四も全会一致でございまして、これは文教委員長の山下さんが御報告に相なることになっております。それから日程第五ないし第十でございますが、第五は、社会党が反対でございます。その他は全部全会一致でございます。これは大蔵委員長の足鹿さんが御報告に相なることになっております。それから、次に緊急上程でございますが、ただいままでに上って参っておりますのは、農林水産委員会から酪農振興基金法案が全会一致で上って参っております。この報告は理事の助川さんがなされる予定になっております。また、商工委員会から中小企業金融公庫法の一部を改正する法律案が全会一致で上って参っておりますが、これは日程第一、第二とともに商工委員会の所管に属するものでございますから、一括上程を願いまして、小平さんが御報告に相なります。それから国土総合開発特別委員会から北海道地下資源開発株式会社法案が全会一致で上って参っております。これは理事の川村善八郎さんが御報告に相なる予定になっております。また文教委員会からは、学校保健法案が全会一致で上って参っております。これは日程第三、第四とともに文教委員会の所管の法案でございますので、一括御上程願いまして、委員長の山下さんが御報告に相なります。以上でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/16
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017・山村新治郎
○山村委員長 御異議ございませんね。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/17
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018・山村新治郎
○山村委員長 それでは、次回の本会議につきましては、来たる八日火曜日の定刻から開会することにいたします。従いまして、八日の午前十一時から理事会、理事会散会後委員会を開くことにいたします。
なお、きょうの本会議は定刻から……。
本日はこれにて散会いたします。
午前十一時五十九分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/102804024X02419580404/18
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