1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和三十五年三月二十九日(火曜日)
午前十時三十五分開議
出席委員
委員長 小泉 純也君
理事 加藤 精三君 理事 佐々木盛雄君
理事 床次 徳二君 理事 戸叶 里子君
理事 松本 七郎君 理事 竹谷源太郎君
宇都宮徳馬君 菅家 喜六君
菊池 義郎君 椎熊 三郎君
谷川 和穗君 野田 武夫君
福永 一臣君 前尾繁三郎君
森下 國雄君
出席政府委員
外務政務次官 小林 絹治君
外務事務官
(経済局長) 牛場 信彦君
外務事務官
(条約局外務参
事官) 藤崎 萬里君
外務事務官
(国際連合局
長) 鶴岡 千仭君
委員外の出席者
外務事務官
(大臣官房審議
官) 三宅喜二郎君
外務事務官
(移住局総務参
事官) 鈴木 耕一君
外務事務官
(移住局外務参
事官) 島 静一君
大蔵事務官
(主税局税制第
一課長) 塩崎 潤君
専 門 員 佐藤 敏人君
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三月二十九日
委員池田正之輔君及び岩本信行君辞任につき、
その補欠として谷川和穗君及び福永一臣君が議
長の指名で委員に選任された。
同日
委員谷川和穗君及び福永一臣君辞任につき、そ
の補欠として池田正之輔君及び岩本信行君が議
長の指名で委員に選任された。
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三月二十一日
関税及び貿易に関する一般協定へのスイス連邦
の暫定的加入に関する宣言の締結について承認
を求めるの件(条約第三号)(参議院送付)
財団法人日本海外協会連合会に対する移住者渡
航費貸付資金の貸付条件等に関する法律案(内
閣提出第一〇八号)(予)
同月二十八日
南極条約の締結について承認を求めるの件(条
約第八号)
同月十九日
世界連邦実現促進に関する請願(大野幸一君紹
介)(第一三七五号)
同外一件(中崎敏君紹介)(第一三七六号)
同(水谷長三郎君紹介)(第一三七七号)
同(門司亮君紹介)(第一三七八号)
同(本島百合子君紹介)(第一三七九号)
同月二十六日
世界連邦実現促進に関する請願(西村関一君紹
介)(第一五六〇号)
同(帆足計君紹介)(第一五六一号)
同(穗積七郎君紹介)(第一五六二号)
同(松平忠久君紹介)(第一五六三号)
同外一件(稻葉修君紹介)(第一六〇五号)
同外二件(北村徳太郎君紹介)(第一六〇六
号)
同外二件(櫻内義雄君紹介)(第一六〇七号)
同外三件(中山マサ君紹介)(第一六〇八号)
同外一件(村瀬宣親君紹介)(第一六〇九号)
同外二件(山本猛夫君紹介)(第一六一〇号)
同外二件(長谷川保君紹介)(第一八四八号)
同(西村関一君紹介)(第一八四九号)
は本委員会に付託された。
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三月十八日
ソ連覚え書に対し厳重抗議に関する陳情書
(第三九八号)
核兵器持込み禁止協定締結等に関する陳情書
(第四四七号)
軍備撤廃措置に関する陳情書
(第四四八号)
南樺太の返還に関する陳情書
(第四四九号)
原水爆実験禁止に関する陳情書
(第五〇〇号)
韓国抑留漁船員の早期帰還に関する陳情書
(第五
三九号)
核兵器持込み禁止等に関する陳情書
(第五四〇号)
は本委員会に参考送付された。
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本日の会議に付した案件
連合審査会開会に関する件
連合審査会開会申入に関する件
関税及び貿易に関する一般協定へのスイス連邦
の暫定的加入に関する宣言の締結について承認
を求めるの件(条約第三号)(参議院送付)
所得に対する租税に関する二重課税の回避のた
めの日本国とインドとの間の協定の締結につい
て承認を求めるの件(条約第七号)
財団法人日本海外協会連合会に対する移住者渡
航費貸付資金の貸付条件等に関する法律案(内
閣提出第一〇八号)(予)
南極条約の締結について承認を求めるの件(条
約第八号)
――――◇―――――発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/0
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001・小泉純也
○小泉委員長 これより会議を開きます。
財団法人日本海外協会連合会に対する移住者渡航費貸付資金の貸付条件等に関する法律案、南極条約の締結について承認を求めるの件を議題といたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/1
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002・小泉純也
○小泉委員長 まず政府より提案理由の説明を聴取いたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/2
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003・小林絹治
○小林(絹)政府委員 財団法人日本海外協会連合会に対する移住者渡航費貸付資金の貸付条件等に関する法律案の提案理由を説明いたします。
本提案は、移住者の渡航費貸付条件を緩和し、直接には移住者の定着を容易ならしめるとともに、間接には今後の移住をますます振興することを目的とするものであります。
従来、移住者に対する渡航費の貸付は、日本海外協会連合会を通じ、年利五分五厘、元本据置四年、自後八年の元利均等年賦償還の条件でこれを行なって参ったのでありますが、移住者の定着を促進する見地に立って考えますと、右の条件にはなお相当の無理があることが看取されるのであります。
このような事情から、この際貸付条件を画期的に緩和して、本案第一条のようなものに改めることにいたしたいと存ずるのでありますが、特に利率につきましては、十年間無利子、その後も一般金利を大幅に下回る三分六厘五毛ということでありますので、国の財産は法律に基づく場合のほか、適正な対価なくしてこれを貸し付けてはならないという財政法第九条の趣旨にかんがみ、立法措置に基づいてこれを実施いたしたいと存ずるのであります。
なお、以上の新条件設定に伴いまして、既往の貸付分につきましてもできるだけ新条件に均霑させるよう検討を加えました結果、本案第二条の通りすでに発生済みの利息は別といたしまして、今後の利率と償還期限に関しましては、新条件と同様の取り扱いといたしたいと存ずるのでありますが、財政法第八条では、国の債権を免除したりその効力を変更するには法律に基づかねばならぬこととなっておりますので、その実施のためにはぜひとも立法措置を要する次第でございます。
何とぞ本案につきまして、慎重御審議の上、すみやかに御賛成あらんことをお願いいたします。
次に南極条約の締結について承認を求めるの件につきまして提案理由を御説明いたします。
昭和三十三年五月二日、アメリカ合衆国政府は、国際地球観測年中に南極観測に参加した日米ソ等十二ヵ国が、南極地域の平和的利用及び同地域における科学的調査の自由とそのための国際協力を目的として、国際条約を作成する会議を開催することを提案いたしました。この提案は、各国の賛同を得て、その後一年余にわたり予備会議において非公式に討議された後、昨年十月十五日ワシントンにおいて全十二ヵ国代表参加の上南極会議が開催され、この会議における審議の結果、十二月一日に全参加国一致によりこの南極条約が採択され、各国代表がこれに署名いたしました。
この条約は、その前文にもあります通り、南極地域がもっぱら平和的目的のみに利用されて、国際間の政治的紛争の舞台とならないようにし、かつ、科学的調査の自由とそのための国際協力が確保されることが、全人類の共通の福祉に貢献するという理想のもとに作成されたものでありますが、この理想は、とりもなおさず、わが国が南極地域について持っている理想と合致するものと考えます。
わが国を含む署名国は、この条約に参加することにより、この条約の実施に関して開かれる定期的会合に常時参加でき、かつ、その会合で特別の地位を与えられることになり、さらに、わが国が国際地球観測年中に南極観測を通じて果たした科学的業績と、今回の南極会議において条約成立のために示したわが国の貢献とが、世界に高く評価されていることを考え合わせますと、わが国がすみやかにこの条約を批准し、南極の平和的利用及び科学的調査の国際協力に貢献することは大いに意議があることと考えます。
この条約は、すべての署名国の批准によって発効することとなっておりますが、目下のところ、その大部分が本年の夏ごろまでに批准を行なう見込みであります。
よって、ここにこの条約の締結について御承認を求める次第であります。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御承認あらんことを希望いたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/3
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004・小泉純也
○小泉委員長 これにて提案理由の説明は終わりました。
本案に対する質疑は次会に行なうことといたします。
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/4
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005・小泉純也
○小泉委員長 関税及び貿易に関する一般協定へのスイス連邦の暫定的加入に関する宣言の締結について承認を求めるの件及び所得に対する租税に関する二重課税の回避のための日本国とインドとの間の協定の締結について承認を求めるの件の両件を一括して議題といたします。
両件に対する御質疑はございませんか。——他に御質疑がなければ、これにて両件に対する質疑は終了いたしました。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/5
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006・小泉純也
○小泉委員長 これより討論に入るわけでありますが、両件に対し別に討論の通告もありませんので、これより直ちに採決いたします。
関税及び貿易に関する一般協定へのスイス連邦の暫定的加入に関する宣言の締結について承認を求めるの件及び所得に対する租税に関する二重課税の回避のための日本国とインドとの間の協定の締結について承認を求めるの件をそれぞれ承認すべきものと議決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/6
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007・小泉純也
○小泉委員長 御異議なしと認めます。よって両件は承認することに決しました。
なおただいま議決されました両件に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/7
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008・小泉純也
○小泉委員長 御異議なしと認めます。よってさように決しました。
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/8
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009・小泉純也
○小泉委員長 この際連合審査会開会申し入れについてお諮りいたします。
ただいま本委員会において審査いたしております原子力の平和的利用における協力のための日本国政府とカナダ政府との間の協定の締結について承認を求めるの件につきまして、科学技術振興対策特別委員会より連合審査会開会の申し入れがありました。これを受諾し、連合審査会を開会するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/9
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010・小泉純也
○小泉委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決しました。
なお、連合審査会開会の日時につきましては、両委員長協議の上、追って公報をもってお知らせいたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/10
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011・小泉純也
○小泉委員長 この際連合審査会開会申し入れについてお諮りいたします。
ただいま商工委員会において審議中の海外経済協力基金法案について連合審査会の開会を申し入れたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/11
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012・小泉純也
○小泉委員長 それでは申し入れることに決しました。
明後三十一日午前十時より開会することとし、本日はこれにて散会いたします。
午前十時四十五分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/103403968X00519600329/12
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