1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和三十七年三月十三日(火曜日)
午後二時三分開会
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委員の異動
三月十二日委員坂本昭君辞任につき、
その補欠として小酒井義男君を議長に
おいて指名した。
本日委員小酒井義男君辞任につき、そ
の補欠として坂本昭君を議長において
指名した。
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出席者は左の通り。
委員長 村松 久義君
理事
天埜 良吉君
金丸 冨夫君
大倉 精一君
委員
重宗 雄三君
天坊 裕彦君
鳥畠徳次郎君
平島 敏夫君
坂本 昭君
松浦 清一君
加賀山之雄君
国務大臣
運輸大臣 斎藤 昇君
政府委員
運輸省船員局長 若狭 得治君
運輸省鉄道監督
局国有鉄道部長 高橋 末吉君
運輸省自
動車局長 木村 睦男君
運輸省観光局長 梶本 保邦君
気象庁長官 和達 清夫君
事務局側
常任委員
会専門員 古谷 善亮君
説明員
日本国有鉄
道施設局長 柴田 元良君
日本国有鉄道営
業局配車課長 武田 啓介君
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本日の会議に付した案件
○道路運送車両法等の一部を改正する
法律案(内閣提出)
○南大東島における高層気象観測に必
要な物品の譲与に関する法律の一部
を改正する法律案(内閣提出、衆議
院送付)
○運輸事情等に関する調査(日本国有
鉄道の運営に関する件
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/0
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001・村松久義
○委員長(村松久義君) ただいまより委員会を開会いたします。
道路運送車両法等の一部を改正する法律案を議題といたします。
これより本案の提案理由の説明を願います。斎藤運輸大臣。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/1
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002・斎藤昇
○国務大臣(斎藤昇君) ただいま議題となりました道路運送車両法等の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。
最近における自動車数の増大及びこれに伴う自動車事故の激増にかんがみ、政府といたしましては、自動車の安全性を確保し、及び自動車事故による被害者の保護を一そう強化するため、自動車検査制度及び自動車損害賠償保障制度の充実及び合理化の諸方策につきまして、鋭意検討を進めておりますが、そのうち特に緊急を要するものにつきまして、とりあえず所要の改正を行なうことといたした次第であります。
この法律案は、道路運送車両法の一部改正及び自動車損害賠償保障法の一部改正からなっております。
まず、道路運送車両法の一部改正につきましては、第一に、検査標章表示制度の新設であります。
これは、自動車検査証の有効期間の終期を表示する検査標章を自動車に表示させる制度を新設し、その有効期間の終期を一目瞭然とさせることにより、無検査自動車の運行を防止しようとするものであります。
なお、この検査標章は、後に述べます自動車損害賠償責任保険と検査、登録等の関連性の強化によりまして、保険への加入の有無をも表示することになりますので、これにより無保険自動車の運行をもあわせて防止しようとするものであります。
改正の第二点は、自動車検査証の有効期間の改正であります。
これは、乗合バス等の営業用旅客自動車につきまして、その整備の向上、車両欠陥事故の低下の傾向にかんがみ、現行の原則九カ月、例外として一年となっております有効期間を一年に改正するとともに、自家用旅客自動車のうち、自家用バス及びドライブクラブ用自動車につきまして、乗車人員、その使用形態等を考慮して、その有効期間を二年から一年に短縮することといたしたのであります。
改正の第三点は、指定自動車整備事業制度の新設であります。
これは、最近における自動車数の増加に伴う自動車検査業務の激増に対処し、自動車検査制度の合理化をはかるとともに、自動車使用者の利便を増進するため、指定自動車整備事業制度を新設し、一部の検査につきまして、指定自動車整備事業者の検査を受けた場合には、書面審査によることとし、民間の検査能力を活用することといたしたのであります。
改正の第四点は、原動機番号に関する規定の整理であります。
現在、原動機番号につきましては、打刻等の規定がありますが、自動車の普及とその価格の低下に伴い、そこまで規制する必要がなくなりましたので、これらの規定を削除することといたしました。
次に、自動車損害賠償保障法の一部改正につきましては、第一に、保険と検査、登録等の関連性の強化であります。
これは、自動車の検査、登録等の処分を行なう場合に、自動車検査証等の有効期間をカバーする保険期間のある保険証明書の提示がないときは、これらの処分を行なわないものとし、これにより、検査証等の有効期間中は必ず保険に加入している状態を確保しようとするものであります。
改正の第二点は、保険標章等の表示制度の新設であります。
軽自動車につきましては、検査、登録の制度がありませんので、保険期間の終期を表示する保険標章等を表示させる制度を新設し、保険期間の終期等を一目瞭然とさせることにより、無保険自動車の絶滅を期そうとするものであります。
改正の第三点は、契約の解除の制限であります。
現行法では、この保険が強制保険であるにもかかわらず、契約の解除につきまして何らの規制もありませんため、保険契約者が恣意的な契約の解除を行なうことにより無保険自動車が運行することもできるので、これに法律上の制限を加えることといたしたのであります。
改正の第四点は、罰則の強化であります。
これは、無保険に対する罰則を強化することにより、無保険自動車の運行を防止しようとするものであります。
以上が、この法律案を提案する理由であります。
何とぞ慎重御審議の上、すみやかに御賛成いただきますようお願いを申し上げます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/2
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003・村松久義
○委員長(村松久義君) 本案に対する質疑は後日に譲ります。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/3
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004・村松久義
○委員長(村松久義君) 次に、南大東島における高層気象観測に必要な物品の譲与に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
これより本案に対する質疑に入ります。御質疑のある方は順次御発言を願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/4
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005・大倉精一
○大倉精一君 和達長官にお尋ねいたしますけれども、石垣島あるいは南大東島の高層気象観測は、わが国の気象にとってもあるいは世界の気象にとっても非常に重要であるということがいわれておりまするので、この際、地理の上で、図面の上で、この高層気象の観測網はどんなふうになっておるかという点について御説明を願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/5
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006・和達清夫
○政府委員(和達清夫君) 高層気象観測は近代の気象事業において非常に重要な地位を占めるものでありますので、わが国におきましても鋭意その整備に努力して参りました。現在わが国の高層気象観測網は十四カ所ございます。そのほか海上における観測点としまして、夏季の六カ月、南方定点において観測を行なっております。この十四カ所のうちには、南方には八丈島、鳥島がございますし、また名瀬においても高層観測をいたしております。先年南大東島において高層観測が行なわれるようになりまして、このときに日本と沖繩との協定によりまして、日本が観測に必要な物品を貸与または譲与することによって南大東島において高層観測が行なわれた次第であります。沖繩の本島におきましては那覇において高層観測が行なわれております。また台湾においても高層観測が行なわれておりますが、石垣島は台湾の西方四百キロの地点でありまして、広い海の中はなかなか高層観測はむずかしいのでありますが、こういう島を活用することが現在における高層観測網を充実させる一番最初に行なうべきことになっております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/6
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007・大倉精一
○大倉精一君 資料を要求したいと思うのですが、この資料ができるかどうか。つまり、世界の高層気象観測網はどういう工合になっているか。どこでどういう工合な観測が行なわれ、あるいはどこに欠陥が存在をしているかというような点について、図面にして、われわれにわかるような資料を要求したいと思うのですが、いかがですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/7
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008・和達清夫
○政府委員(和達清夫君) 先生のおっしゃるような資料を作りまして提出いたしたいと思います。
なお、世界の高層気象観測網につきましては、世界気象機関の技術規則できめているところによりますと、陸上は三百キロ以内に一カ所の基準で設けることになっておりまして、わが国におきましては、大体この基準を満たしている状態であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/8
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009・大倉精一
○大倉精一君 その資料をちょうだいしてから先の質問をしたいと思いますから、きょうはこれでこの質問を保留をいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/9
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010・村松久義
○委員長(村松久義君) 長官いつまでに御提出願えますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/10
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011・和達清夫
○政府委員(和達清夫君) 一両日中……。その資料は世界全体にいたしましょうか、日本の付近、アジア、というようなところでよろしゅうございましょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/11
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012・大倉精一
○大倉精一君 大体日本に関連した付近を中心にして、世界の高層気象観測の観測網との比較がわかるように、図面で願いたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/12
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013・和達清夫
○政府委員(和達清夫君) 二、三日のうちに提出いたしたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/13
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014・村松久義
○委員長(村松久義君) よろしゅうございますか……。
本案に対する質疑は、さらに継続をいたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/14
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015・村松久義
○委員長(村松久義君) 次に、運輸事情等に関する調査を議題といたします。坂本君より発言を求められておりますので、この際御発言願います。
速記をとめて。
〔速記中止〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/15
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016・村松久義
○委員長(村松久義君) 速記を始めて。坂本委員。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/16
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017・坂本昭
○坂本昭君 土讃線山くずれにつき三月九日午後現地を大倉委員、寺尾委員とともに調査いたしました結果につきまして、簡単に御報告いたします。
高さ百二十メートルの山腹大崩壊の現地に参りまして、崩壊の壁面に直面しまして、いよいよその激甚さに驚かざるを得なかったのでありますが、命綱のロープに身を託し崩壊壁面で作業している労働者諸君の苦労に謝するとともに、復旧工事を計画監督している当局の苦心に対し敬意を表せざるを得ないものであります。復旧作業の一日も早からぬことを祈るとともに、尊い現在の二人の犠牲者にさらに犠牲の加わることのなきことをひたすら祈る次第でございます。現地におきまして、高知県知事、高知県議会議長等より、一、復旧期間短縮。二、代行輸送のスピード化。三、根本的な安全輸送対策の早期樹立と実施。四、国道三十二号線の早期完成。五、高知港改修計画の早期完成。六、四国東部循環線の早期完成等について切実な要望を受けましたが、調査の結果、要約しますと三つの問題点があります。
第一は、大崩壊の頂点部にさらに新しいクリッフ、ひび割れを生じつつあり、これが復旧作業に甚大なる影響を与えていることであって、これが対策としては、各方面の技術協力を必要とすると考えられました。第二は、国鉄から回送されている宗谷丸がきわめて非能率的であって評判がよくない事実であります。速力、四日に一往復、荷役に多数の労力を要するという点で一考を要すると思われました。第三点は、代行輸送の問題でありまして、四、五百トン級の貨物船をさらに一隻配船し、特に須崎港に配船すると代行輸送を強化できるではないかと考えられる点であります。
以上三点につき、三月十日午前帰京いたしまして直ちに運輸並びに国鉄当局と相談をし、復旧工事の進捗と代行輸送の強化について一段と努力をすることを要望しておきましたので、その後三日間の間に具体化されていると思いますので、その点は政府からの説明に譲り、とりあえず以上御報告いたす次第でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/17
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018・村松久義
○委員長(村松久義君) 坂本君の御発言に対して関連して御質疑がありますれば、当局が参っておりますので、質疑を許します。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/18
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019・坂本昭
○坂本昭君 それでは、ただいま私が政府の御説明に譲りました復旧工事の進捗の技術的な内容と、代行輸送のその後改善された点について、政府の御説明をいただきたい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/19
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020・高橋末吉
○政府委員(高橋末吉君) ただいまお話しございました代行輸送の強化の点につきまして、特に国鉄の石炭船でありますところの宗谷を急拠この代行に差し向けて実行に移したわけでございますが、宗谷につきまして現地のほうでいろいろ御要望が出ておりますので、これにつきまして、国鉄のほうに運輸省といたしましてもそのお話を伝えまして、鋭意検討をさせたわけでございますが、このことに関しまして、現地に国鉄から派遣されまして参っておりました配車課長の武田君がここに出席いたしておりますので、それに対する方策を御説明申し上げるのが最も適当かと存じます。この点につきましては、宗谷を別な船に置きかえてやるという方針を立てまして、目下その実施の点に各方面の御協力を仰いでおるような段階であると聞いております。
では配車課長から御説明申し上げます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/20
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021・武田啓介
○説明員(武田啓介君) ただいま坂本先生御指摘の三点のうち二点につきましてお答えをいたします。
国鉄が今次土讃線の不通に伴いまする船舶代行輸送を計画いたしました際に、ともかくスピードを急ぐ貨物は他の方法によって行なわれるであろうし、むしろ量をなるべく運びたいということで、出足はおそうございますが、かつてこの種事故の場合に代行輸送の経験のございまする宗谷丸を起用いたしました次第でございますが、ところが、スピードがおそいことと、船が大き過ぎまして、諸般いろいろ御迷惑のかかるということで、これを取りかえるベきであるというお話が、特に現地を御視察になりました衆参両議員の先生方からも現地からも強い御要望がございましたので、次のようにその代替船の計画を立てた次第でございます。この点につきまして、昨十二日国鉄は、県御当局、県議会の方々、現地海運支局長、高知の港の事務所長等の御協力を得まして船を探しました結果、第五和洋丸という船に目をつけた次第でございます。この船の性能は四百トンの船でございますが、雑貨積載能力は百五、六十トンであろうといわれておりますが、速力は九ノットでございますので、高知、兵庫港両港間を十六時間半の運行になりますので、二日に一往復ということがまずかつかつ、ちょっと無理くらいのことになりますが、この第五和洋丸と、目下就航いたしておりまする関西汽船のチャーター船霧島丸を、どのようなダイヤを組むのが合理的であるか、目下鋭意検討をいたしております。この船は実はドックに入っておりまして、本十三日竣工検査をいたしまして試運転をいたす予定になっております。その結果が良好ならば十四日から就航可能となりますので、これをもちまして宗谷の代替船といたしたい、このように考えております。したがいまして、宗谷丸は今日兵庫港におきまして積荷をいたしておりますので、これを高知港に入れましておろしましたのを最後にその任務を解除したい、このように考えております。
それから代行輸送力強化の問題でございまするが、特に須崎港の量についての御質問に対してお答え申し上げますと、まず第一に、今の代行輸送量の面から見まして、目下鋭意各種資料で研究をいたしておりまするが、すでに民間船舶によりまして国鉄の諸扱い貨物が移っておりますのが五百トン程度と推定をされておりますし、さらにトラックによりまして阿波池田等までトラックでお持ち出しになりまして、そこから貨車積みをいたしまして宇高航路にかかっておりますものが、昨今平均一日三百二十トン程度は参っております。さらに船舶不適の貨物、大きな木材とか危険品等、あるいは船舶輸送に適しながら荷主のほうでこれを忌避せられる、たとえば高級の紙とか、ミツマタとかいった性質のものもございまして、それらを合わせますと約二百トンないし二百十トンくらいになります。したがいまして、国鉄といたしまして今日ただいまの場合、どの程度を輸送することが適当であるかという点につきましては、算術計算から参りますると百トン前後というようなことになりますが、今まで運び不足もございますので、この挽回も急がなくてはなりませんので、当面この工船をもって足りるのではないかという気もいたしております。
さらに、須崎港の状況につきまして、今まで知り得る限りのことを御報告申し上げますと、五百トン級の接岸は可能なようでございます。さらに荷役能力は現地の能力の一部をさくことによってまずまずやれるのではないかという報告を承っております。ところが須崎駅と港との間の小運送におきまして、目下高知港にたいへん高知県のトラックが集まって参っておりますので、その小運送力をさくことができるかどうかにつきましては、難色の多い面がございまするし、さらには兵庫港は、宗谷丸と檜丸の二はいを交互に着岸せしめるということでダイヤを組み、これを神戸の港湾管理者にお願いをいたしまして配船をいたしておりまするもので、さらに一船を投入する場合に、その岸壁使用方がどのようになるかという点につきましては、もちろん不工合いさが増すわけでございます。以上のような点でございまするので、この際、代行輸送の宗谷丸の代替ということと、さらに今後どの程度の貨物が押しかけて参るかということの検討の中で、今後要すれば考えて参りたいと、このように考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/21
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022・坂本昭
○坂本昭君 ただいま須崎港の問題が出ましたが、この須崎港の利用については、きわめて技術的な内容がありますので、われわれとしても細部にわたっては指摘できませんが、ただ、太平洋に面した四国の港の中では、この須崎港は最も優秀な要素を持っております。そして駅と桟橋の間のトラック輸送の問題とか、そういう点、きわめて技術的な点はありますが、須崎港の利用ということは、今回に限らず、きわめて私は重要なことだと考えますので、運輸当局におかれましても、この須崎港の重要性、またその実力という点で十分な御配慮を特にお願いしておきたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/22
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023・柴田元良
○説明員(柴田元良君) ただいまの復旧状況につきましてお答え申し上げます。
最初に、上部に発生いたしました亀裂のその後の模様でございますけれども、これは先般来、鉄道技術研究所から、その後専門の地質学者が現地を詳細に踏査いたしまして、この亀裂につきましては、今後観測をする必要がある。したがって観測に必要な器具を備えつけて、相当長期にわたってその移動の状態を観測すればいいだろう、ここすぐ上のほうが崩壊するというようなことは考えられないという判断でございます。また、私ども現地を歩きました判断から見ましても、注意をしてしばらく観測をして様子を見るというふうにいたしたい。このように考えております。それから実際落ちております跡片づけでございますが、けさ現在におきまして、この中腹にかなり大きな、これも亀裂の入っておりました岩がございますが、逐次取り除いて参りまして、ただいまのところ、約千ないし千五百程度のものを落とせば、大体あとはいいであろう。このようになっております。また下部のほうにたまりました崩土は、その後非常にブルが活躍いたしまして、けさ現在におきまして、約四千ないし五千立米程度を残しておるという状況でございます。また当初心配いたしましたコンクリートも、約過半を取り除いております。したがいまして、今後まあ急激な事態の変化がない限り、交通をもう一度ひとつ詳細に再検討する、このようなことで、ここ数日の様子を見まして、あらためていつ開業できるかということを慎重に今検討いたしておる。このような段階でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104013830X01319620313/23
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024・村松久義
○委員長(村松久義君) 本問題に関する質疑はこれで終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
午後二時三十六分散会
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