1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和三十九年三月六日(金曜日)
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議事日程 第十二号
昭和三十九年三月六日
午後一時開議
第一 道路運送車両法の一部を改正する法律案
(内閣提出)
第二 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関
する法律の一部を改正する法律案(内閣提
出)
第三 日本住宅公団法等の一部を改正する法律
案(内閣提出)
第四 国立学校設置法の一部を改正する法律案
(内閣提出)
第五 裁判所職員定員法の一部を改正する法律
案(内閣提出)
第六 刑事補償法の一部を改正する法律案(内
閣提出)
第七 公営企業金融公庫法の一部を改正する法
律案(内閣提出)
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○本日の会議に付した案件
内閣委員長綱島正興君辞任の件
内閣委員長の選挙
阪上安太郎君の故議員高碕達之助君に対する追
悼演説
日程第一 道路運送車両法の一部を改正する法
律案(内閣提出)
日程第二 私的独占の禁止及び公正取引の確保
に関する法律の一部を改正する法律案(内閣
提出)
日程第三 日本住宅公団法等の一部を改正する
法律案(内閣提出)
日程第四 国立学校設置法の一部を改正する法
律案(内閣提出)
日程第五 裁判所職員定員法の一部を改正する
法律案(内閣提出)
日程第六 刑事補償法の一部を改正する法律案
(内閣提出)
午後一時十四分開議発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/0
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001・船田中
○議長(船田中君) これより会議を開きます。
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内閣委員長綱島正興君辞任の件発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/1
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002・船田中
○議長(船田中君) おはかりいたします。
内閣委員長綱島正興君から、委員長を辞任いたしたいとの申し出があります。これを許可するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/2
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003・船田中
○議長(船田中君) 御異議なしと認めます。よって、許可するに決しました。
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内閣委員長の選挙発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/3
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004・船田中
○議長(船田中君) つきましては、これより内閣委員長の選挙を行ないます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/4
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005・小沢辰男
○小沢辰男君 内閣委員長の選挙は、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/5
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006・船田中
○議長(船田中君) 小沢辰男君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/6
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007・船田中
○議長(船田中君) 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。
議長は、内閣委員長に徳安實藏君を指名いたします。(拍手)
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008・船田中
○議長(船田中君) 御報告いたすことがあります。
議員高碕達之助君は、去る二月二十四日逝去せられました。まことに哀悼痛惜の至りにたえません。
同君に対する弔詞は、議長において去る二月二十八日贈呈いたしました。これを朗読いたします。
〔総員起立〕
衆議院は多年憲政のため尽力ししばしば国務大臣の重任にあたられた議員正三位勲一等高碕達之助君の長逝を哀悼しつつしんで弔詞をささげます
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阪上安太郎君の故議員高碕達之助君に対する追悼演説発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/8
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009・船田中
○議長(船田中君) この際、弔意を表するため、阪上安太郎君から発言を求められております。これを許します。阪上安太郎君。
〔阪上安太郎君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/9
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010・阪上安太郎
○阪上安太郎君 ただいま議長から御報告のありましたとおり、本院議員高碕達之助先生は、去る二月二十四日逝去せられました。ここに、諸君のお許しを得て、議員一同を代表し、つつしんで哀悼のことばを申し述べたいと存じます。(拍手)
先生が生前のはなばなしい活躍ぶりを知る私どもは、あなたの急逝が全く信じられない夢のような気がいたすのでございます。この重大なときにあたり、かけがえのない人材を失ったことは、まことに痛恨きわまりないものがございます。(拍手)ことに、高碕先生は、私の母校の大阪府立茨木中学の大先輩でございまして、日ごろ御懇意に願い、先生のお人柄に限りない敬愛の念を寄せていたのでありまして、ひとしお深い悲しみを禁じ得ません。
高碕さんは、明治十八年大阪府高槻市に生まれ、茨木中学を経て、当時の農商務省水産講習所に学び、明治三十九年七月に卒業なさいました。あなたは、国土狭小で資源に乏しいこの日本のよって立つ道は、水産業をおいて他にないことを確信し、あえて周囲の反対を押し切って水産講習所に進まれたのでございます。
卒業後、東洋水産株式会社に技師長として入社されましたが、在社数年の後、明治四十四年十二月には、水産技術者としてメキシコに招かれ、優秀なかん詰め製造技術をもって名をあげ、絶大な信頼を得られたのであります。大正二年米国におもむき、かん詰め工業と製かん業の研究に精進し、幾多貴重な経験と知識を得て、大正四年に帰朝されたのであります。
あなたは、やがて、この研究の結果を実地に移すべく、大正六年東洋製罐株式会社を設立せられたのであります。そして、「それ以後、製かん事業に精魂を打ち込み、二十年くらいは、元日以外は休んだことがなかった」とは、御自身のことばでありますが、事業に対する先生の気概のほどがうかがわれるのでございます。
昭和十六年満州に渡り、満州重工業開発株式会社の副総裁、総裁として手腕をふるわれましたが、ここで終戦を迎えられたのでございます。終戦後は、二年の間、同地にあって日本人会会長となり、抑留邦人の生命を守り、その引き揚げを促進するため昼夜を分かたず奔走され、ときに疲労のあまり意識を失って病床に伏されたこともうかがっております。その労苦のほどがしみじみと察せられるのでございます。
二十二年、内地に帰還するや、まず、戦争のためおくれた日本の工業技術を取り戻すことを急務と考え、わが国の製鉄事業の再建につとめておられましたが、昭和二十七年には、初代の電源開発株式会社総裁に推され、アメリカの土木技術を導入して、二十八年四月、かの有名な佐久間ダムの建設に着手されました。このダムは、三十一年十月に完成いたしましたが、あなたの手がけた最も大きな仕事の一つであり、また、わが国産業開発のためにも、画期的な大事業であったのでございます。
昭和二十九年十二月、第一次鳩山内閣の成立に際し、総理に懇望されて入閣し、経済審議庁長官に就任されました。これが先生の政界に入られた最初でございます。
昭和三十年二月には、第二十七回の総選挙に郷里の大阪府第三区から出馬して、みごと最高当選の栄を得られ、以後、連続して当選すること四回、九年一カ月にわたって本院議員に在職されました。
この間、第二次鳩山内閣の経済企画庁長官、第二次岸内閣の通商産業大臣、科学技術庁長官を歴任し、そのすぐれた識見、力量をもって政策の実現に当たり、また、バンドンで開かれたアジア・アフリカ会議、シンガポールで開かれたコロンボ会議の日本政府代表、あるいは日比賠償の首席全権として活躍し、その他幾多の国際会議に出席し、すぐれた国際感覚をもって、アジアにおけるわが国の立場を海外に認識せしめるなど、国際親善のため、大きな功績を残されたのであります。
特に、私どもの忘れ得ないのは、日ソ漁業交渉の日中貿易におけるあなたの偉大な業績であります。
国際漁業の権威者であったあなたは、昭和三十三年、三十五年、三十七年の三たびにわたって日ソ漁業問題交渉の政府代表となり、日本漁民の南千島における安全操業問題等、きわめて困難な諸懸案の解決に尽くし、わが国漁民の期待にこたえ、多大の成果をあげられたのであります。ことに、貝殻島のコンブ問題の解決は、全くあなた一人の力に負うものというべきであります。昭和三十四年八月、ノサップ岬を訪れたあなたは、何百隻もの漁船を拿捕され、幾千人もが抑留されるという危険をおかしてなお自己の生活のために貝殻島のコンブをとり続けるというあの悲惨な状況をまのあたりにいたしまして、高碕先生自身、このことは政治や経済上の問題以前の人道上の問題である、この日本の水産をささえる底辺の人たちの幸福なくして何の水産日本か、北洋安全操業問題こそ、自分の余生にかけられた最大の責任であるとの強い決意を固められたのであります。これが、この後あなたが日ソ漁業交渉に処する基本理念となったのであります。そうして、困難に直面するたびに、あなたの胸裡をよぎるものは、ノサップ岬の霧の中に見た漁民の姿であったのであります。
また、先生、あなたはかねてから中華人民共和国の周恩来首相をはじめ中国政府要人の信望と尊敬を集めておられましたが、昭和三十七年秋、訪中経済使節団長として北京を訪れ、廖承志中国アジア・アフリカ連帯委員会主席との間に、平等互恵の基礎に立ち、漸進的積み上げ方式を採用し、両国の民間貿易をさらに発展させるための覚え書きを交換し、いわゆるLT方式による貿易が開始されるに至りました。これによって、従来友好商社間の小口の取引に終始していた日中貿易の前途に大きな希望をもたらし、着々とその実があがってまいったのでございます。
本年の日ソ漁業問題交渉を目前に控え、また日中貿易もようやく軌道に乗らんとする今日、余人をもってかえることのできない高碕先生をいまにわかに失いましたことは、水産業界、貿易業界にとって大きな打撃であるばかりでなく、まさに国家にとって一大損失であると申さなければなりません。(拍手)
あなたは、豪放にして、しかもきわめて清廉な人格者であり、若い時代からその果敢な決断力と覇気ある実行力をもって終始されたその反面、動物を愛し、また、幼くして死別した母親の面影を瞬時も忘れることができず、郷里に慈母観音像を建立する等、あなたの愛情は全人類に及ぶばかりでなく、ついに生きとし生けるもののすべてに及んだのであります。(拍手)
あなたは、敵という意識を持たない人でございました。晩年、あなたは、右翼暴力団の無理解により、たびたび身の危険にさらされたのでございますが、死生を超越して平然と所信を貫かれたのでございます。(拍手)この大きな愛の心があなたのもろもろの活動の根源であったのでありまして、生前、アメリカ、中共はもとより、世界の各地に足跡をとどめ、外国に多くの知友を持つ、いわば国際的な、きわめて視野の広い人物となられたのでございます。政界、財界に残されたあなたの偉大な業績は長く後世に伝えられるものと信じます。
先生は、七十九歳の高齢をもってゆかれたのでありますが、今日、内政に外交に、幾多の難問を解決すべきときにあたり、私どもはかつてのようなあなたの人類愛に基づく御活躍をお待ち申し上げておったのでございますが、いまやその期待もむなしく、このかけがえのない国家的良識を失うに至ったことは、まことに痛惜にたえない次第でございます。(拍手)
ここに、つつしんで先生が生前の偉業をたたえ、その遺徳をしのび、心から御冥福をお祈りいたしまして、追悼のことばといたします。(拍手)
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日程第一 道路運送車両法の一部
を改正する法律案(内閣提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/10
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011・船田中
○議長(船田中君) 日程第一、道路運送車両法の一部を改正する法律案を議題といたします。
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012・船田中
○議長(船田中君) 委員長の報告を求めます。運輸委員長川野芳滿君。
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〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔川野芳滿君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/12
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013・川野芳滿
○川野芳滿君 ただいま議題となりました道路運送車両法の一部を改正する法律案について、運輸委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
本案は、最近における自動車数の激増と、これに伴う自動車事故の増加に対処するため、自動車検査施設の整備を行ない、保安の確保をはかろうとするものであります。
そのおもな内容を申し上げますと、
第一に、自動車検査手数料の限度額を、小型二輪自動車にあっては百円を百五十円に、小型自動車にあっては二百冊を三百円に、その他の自動車にあっては三日円を四百円に、それぞれ引き上げを行なおうとするものであります。この手数料の改定によりまして、施設整備費を増額し、今後さらに検査場の能力を拡大し、検査機能の充実強化をはかろうとするものであります。
第二に、自動車検査及び登録の事務に関する経理を明確にするため、自動車検査登録特別会計を設置するに伴い、一般会計の収入と区分するため、自動車検査登録印紙をもって納付しなければならないこととしたものであります。
本法案は、去る二月六日本委員会に付託され、十一日政府より提案理由の説明を聴取し、二十一日、二十六日質疑を行ないましたが、その内容は会議録によって御承知願います。
かくして、三月四日、質疑を終了し、討論を省略して採決の結果、起立多数をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第でございます。
右、御報告申し上げます。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/13
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014・船田中
○議長(船田中君) 採決いたします。
本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/14
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015・船田中
○議長(船田中君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
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日程第二 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/15
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016・船田中
○議長(船田中君) 日程第二、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/16
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017・船田中
○議長(船田中君) 委員長の報告を求めます。商工委員長二階堂進君。
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〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔二階堂進君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/17
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018・二階堂進
○二階堂進君 ただいま議題となりました私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案について、商工委員会における審査の経過並びに結果を御報告いたします。
最近、公正取引委員会の業務は、物価対策の一環としての違法な価格協定の取り締まり、不当景品類及び不当表示の防止、下請業者の利益保護等ますます広範かつ重要性を増してきております。
本案は、かような実情にかんがみ、公正取引委員会の機構を拡充するため、事務局に取引部を新設するとともに、新たに札幌地方事務所を設け、事務局の定員を十五人増員するものであります。
本案は、去る一月三十日本委員会に付託され、翌三十一日野田総務長官より提案理由の説明を聴取した後、慎重審議を行ない、三月四日の委員会において、採決の結果、本案は多数をもって原案のとおり可決すべきものと議決した次第であります。
なお、本案に対し、公正取引委員会の機構をさらに拡充すべき旨の附帯決議を付することに決しました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/18
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019・船田中
○議長(船田中君) 採決いたします。
本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/19
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020・船田中
○議長(船田中君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
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日程第三 日本住宅公団法等の一部を改正する法律案(内閣提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/20
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021・船田中
○議長(船田中君) 日程第三、日本住宅公団法等の一部を改正する法律案を議題といたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/21
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022・船田中
○議長(船田中君) 委員長の報告を求めます。建設委員長丹羽喬四郎君。
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〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔丹羽喬四郎君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/22
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023・丹羽喬四郎
○丹羽喬四郎君 ただいま議題となりました日本住宅公団法等の一部を改正する法律案につきまして、建設委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
本案は、第一に、日本住宅公団の分譲住宅建設資金の拡充と、分譲住宅需要者の住宅購入資金の積み立てを奨励するため、宅地債券制度と同様の制度を設けることとし、このため、日本住宅公団は、建設大臣の認可を受けて特別住宅債券を発行できることとし、この債券を引き受けた者に対して、公団が建設した住宅の分譲の際の譲り受け人の選定にあたり、特別の取り扱いをすることができるものとしたこと、第二に、日本住宅公団または住宅金融公庫の監事は、他の公団の例に従って、監査の結果必要があると認めたときは、総裁または総裁を通じて主務大臣に意見を提出することができるものとしたこと、第三に、住宅金融公庫の登記に関する事項を整備しようとしたことであります。
本案は、去る二月三日本委員会に付託され、その間、慎重に審議いたしたのでありますが、その詳細につきましては会議録に譲ることといたします。
かくて、三月四日、本案に対する質疑を終了しましたが、本案に対し、自由民主党、日本社会党、民主社会党の三党共同により、監事の職務規定に関し、「総裁又は総裁を通じて主務大臣に意見を提出することができる。」とあるのを、総裁を通じなくとも、直接主務大臣に意見を提出できるようにすることを内容とする修正案が提出され、三党を代表して、自由民主党の瀬戸山委員より趣旨説明がなされた後、討論を省略して直ちに採決の結果、全会一致をもって修正案のとおり修正議決すべきものと決しました。
右、御報告申し上げます。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/23
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024・船田中
○議長(船田中君) 採決いたします。
本案の委員長の報告は修正であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/24
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025・船田中
○議長(船田中君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり決しました。
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日程第四 国立学校設置法の一部
を改正する法律案(内閣提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/25
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026・船田中
○議長(船田中君) 日程第四、国立学校設置法の一部を改正する法律案を議題といたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/26
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027・船田中
○議長(船田中君) 委員長の報告を求めます。文教委員会理事上村千一郎君。
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〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔上村千一郎君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/27
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028・上村千一郎
○上村千一郎君 ただいま議題となりました法律案につきまして、文教委員会における審議の経過及び結果を御報告申し上げます。
本案は、第一に、宇都宮大学に工学部を、岐阜大学ほか二国立大学に医学部を、九州大学に薬学部を、それぞれ設置すること、第二に、岩手大学ほか五国立大学に大学院を設置すること、第三に、図書館短期大学を設置するとともに、現存の図書館職員養成所を、当分の周回短期大学に付置することとすること、第四に、東京工業大学に原子炉工学研究所を付置するとともに、共同利用の研究所として、東京大学に宇宙航空研究所を、東京外国語大学にアジア・アフリカ言語文化研究所を、それぞれ付置すること、第五に、苫小牧工業高等専門学校ほか六岡立直等専門学校を設置すること、第六に、この法律は昭和三十九年四月一日から施行すること、以上をおもなる内容としております。
本案は、去る一月二十九日内閣から本院に提出され、同日当委員会に付託となり、二月七日政府より提案理由の説明を聴取いたしました。
以来、本案の内容について慎重に検討いたしましたが、その詳細は会議録によって御承知を願いたいと思います。
かくて、三月四日、本案に対する質疑を終了し、討論の通告がないため、直ちに採決に入り、本案は起立総員をもって原案あとおり可決されました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/28
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029・船田中
○議長(船田中君) 採決いたします。
本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/29
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030・船田中
○議長(船田中君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
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日程第五 裁判所職員定員法の一
部を改正する法律案(内閣提出)
日程第六 刑審補償法の一部を改
正する法律案(内閣提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/30
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031・船田中
○議長(船田中君) 日程第五、裁判所職員定員法の一部を改正する法律案、日程第六、刑事補償法の一部を改正する法律案、右両案を一括して議題といたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/31
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032・船田中
○議長(船田中君) 委員長の報告を求めます。法務委員長濱野清吾君。
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〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔濱野清吾君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/32
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033・濱野清吾
○濱野清吾君 ただいま議題となりました両法律案について、法務委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。
まず、裁判所職員定員法の一部を改正する法律案は、第一審における訴訟の適正迅速なる処理をはかる等のため、判事、判事補及び簡易裁判所判事を各五名、裁判官以外の裁判所職員を百三十五名増員しようとするものであります。
本案は、一月三十日当委員会に付託され、自来、慎重な審議を行ない、二月二十七日一切の質疑を終了いたしました。三月五日、討論なく、採決に付しましたところ、本案は多数で政府原案のとおり可決すべきものと決しました。
なお、本案に対し、自由民主党鍛冶良作委員より、自由民主党、日本社会党、民主社会党共同の附帯決議案が提出されましたが、多数をもって可決いたしました。
決議文を朗読いたします。
附帯決議
裁判所関係定員は、今回の増員をもつてしても裁判の適正迅速化並びに交通事件の処理の円滑化をはかることは到底達成されないと思考する。
よつて政府は、裁判所の定員増について、なお格段の努力をすべきである。
右決議する。
次に、刑事補償法の一部を改正する法律案について申し上げます。
最近の経済事情にかんがみ、無罪またはこれに準ずる裁判を受けた者が、未決または刑の執行等による身体の拘束を受けていた場合に交付する補償金の算定の基準額を一日四百円以上千円以下に、また、死刑の執行による補償金の最高額を百万円に引き上げるというのであります。
本案は、二月三日当委員会に付託され、自来、慎重な審議を重ね、二十八日、一切の質疑を終了いたしました。三月五日、討論なく、採決に付しました結果、本案は全会一致をもって政府原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
なお、本案に対し、自由民主党鍛冶良作委員より各党共同による附帯決議案が提出されたのでありますが、これまた全会一致をもって可決いたしました。
決議文を朗読いたします。
附帯決議
今回の刑事補償金増額をもつてしても十分刑事補償の目的を達し得るや否や疑問である。
よつて政府は、今後さらに経済情勢の推移にかんがみ冤罪者に対する補償の改善をはかるべきである。
右決議する。以上、御報告申し上げます。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/33
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034・船田中
○議長(船田中君) これより採決に入ります。
まず、日程第五につき採決いたします。
本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/34
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035・船田中
○議長(船田中君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
次に、日程第六につき採決いたします。
本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/35
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036・船田中
○議長(船田中君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/36
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037・小沢辰男
○小沢辰男君 残余の日程は延期し、本日はこれにて散会せられんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/37
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038・船田中
○議長(船田中君) 小沢辰男君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/38
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039・船田中
○議長(船田中君) 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。本日は、これにて散会いたします。
午後一時四十四分散会
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出席国務大臣
文 部 大 臣 灘尾 弘吉君
運 輸 大 臣 綾部健太郎君
建 設 大 臣 河野 一郎君
出席政府委員
総理府総務長官 野田 武夫君
法務政務次官 天埜 良吉君発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104605254X01319640306/39
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