1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和四十年三月五日(金曜日)
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議事日程 第十二号
昭和四十年三月五日
午後二時開議
第一 航空機工業振興法の一部を改正する法律
案(内閣提出)
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○本日の会議に付した案件
日程第一 航空機工業振興法の一部を改正する
法律案(内閣提出)
港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案
(内閣提出)
新東京国際空港公団法案(内閣提出)の趣旨説
明及び質疑
午後二時十三分開議発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/0
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001・船田中
○議長(船田中君) これより会議を開きます。
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日程第一 航空機工業振興法の一部を改正する法律案(内閣提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/1
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002・船田中
○議長(船田中君) 日程第一、航空機工業振興法の一部を改正する法律案を議題といたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/2
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003・船田中
○議長(船田中君) 委員長の報告を求めます。商工委員長内田常雄君。
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〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔内田常雄君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/3
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004・内田常雄
○内田常雄君 ただいま議題となりました航空機工業振興法の一部を改正する法律案につきまして、商工委員会における審査の経過と結果を簡単に御報告申し上げます。
現行法は、航空機工業の振興をはかるため諸般の事項を規定したものでございまするが、日本航空機製造株式会社は、この法律に基づいて昭和三十四年に設立され、戦後初めての国産中型輸送機YS−11の設計、試作に成功して、近く本格的な量産、販売に入る段階となっております。
本会社は、これがための量産資金の大部分は政府保証の社債によって調達せざるを得ないのでありますが、現行法で定められた社債発行限度ではすでに発行余力に乏しく、今後の資金調達が困難となりますので、この際、本会社の社債発行限度を、商法による一般限度の十倍に引き上げることを内容として、本改正案が提出されたものであります。
本案は、当委員会に付託されて以来、政府当局に対する質疑、参考人の意見を聞くなど、審査を重ねました後、二月二日に至り全会一致をもって可決すべきものと決しました。
なお、本案に対しましては、YS−11の国内需要の確保と輸出促進の諸条件について、政府が十分配慮すべき旨の附帯決議を付しました。
右、御報告申し上げます。(拍手)
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005・船田中
○議長(船田中君) 採決いたします。
本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/5
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006・船田中
○議長(船田中君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
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港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案
(内閣提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/6
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007・海部俊樹
○海部俊樹君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
この際、内閣提出、港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案を議題となし、委員長の報告を求め、その審議を進められんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/7
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008・船田中
○議長(船田中君) 海部俊樹君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/8
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009・船田中
○議長(船田中君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案を議題といたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/9
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010・船田中
○議長(船田中君) 委員長の報告を求めます。運輸委員長長谷川峻君。
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〔報告書は会議録追録に掲載〕
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〔長谷川峻君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/10
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011・長谷川峻
○長谷川峻君 ただいま議題となりました港湾整備緊急措置法の一部を改正する法律案について、運輸委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
現行法は、昭和三十六年度を初年度とする港湾整備五カ年計画を策定し、これに基づいて港湾整備の促進をはかったものでありますが、近年、わが国経済の高度成長に伴いまして、港湾取り扱い貨物量は、すでに昭和三十八年において、最終年次である昭和四十年の推定港湾取り扱い貨物量を上回るに至ったのであります。また、新産業都市の建設等、地域開発諸施策の積極的推進、船型の大型化及び航行船舶のふくそうに伴う海難防止の要請等、新たな情勢が生じてまいったのであります。
かような事態に対応いたしまして、本案は、新たな構想のもとに、昭和四十年度を初年度とする港湾整備五カ年計画を作成し、閣議の決定を求めた上、これによって港湾の整備をさらに促進しようとするものであります。
本案は、一月三十日本委員会に付託され、二月五日政府より提案理由の説明を聴取し、自来、慎重審査を行ないました。その内容は会議録によって御承知願います。
かくて、本日、討論を省略し、採決の結果、本案は全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。(拍手)
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012・船田中
○議長(船田中君) 採決いたします。
本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/12
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013・船田中
○議長(船田中君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
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新東京国際空港公団法案(内閣提出)の趣旨説明発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/13
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014・船田中
○議長(船田中君) 議院運営委員会の決定により、内閣提出、新東京国際空港公団法案の趣旨の説明を求めます。運輸大臣松浦周太郎君。
〔国務大臣松浦綱太郎君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/14
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015・松浦周太郎
○国務大臣(松浦周太郎君) 新東京国際空港公団法案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。
最近におけるわが国経済の目ざましい発展に伴い、航空輸送需要は、国際線、国内線ともに激増の一途をたどりつつあります。現東京国際空港も、昭和四十五年ごろには、その能力の限界に達するものと予想されるのであります。加うるに、近時の科学技術の発展に伴う航空機の進歩は著しく、現在開発途上にある超音速旅客機も、早晩実用化されることは明白でありますが、現東京国際空港においては、これが受け入れは不可能と考えられるのであります。欧米主要国におきましても、超音速旅客機の出現に対処すべく、すでに新たな大空港の建設計画を立て、あるいはこれを実施に移しつつあります。このような現東京国際空港の量的及び質的な行き詰まりを打開し、あわせて、わが国の国際航空における要衝としての地位を保持していくため、東京都の周辺に、新東京国際空港を早急に整備することが強く要望されているのであります。
従来、国際空港の整備は、政府が直轄事業として行なってきたところでありますが、新東京国際空港の建設は、きわめて大規模な事業であり、しかも急を要するものでありますので、政府といたしましては、かねて、これを円滑かつ効率的に行なうため、別個の組織を設けて、専心この事業に当たらせることを考慮いたしておりましたところ、航空審議会からも同様の趣旨の建議がありましたので、その趣旨をも尊重し、具体策について検討いたしました結果、新東京国際空港の建設及び経営については、公団方式を採用し、その建設段階から一貫した責任体制のもとに強力にこれを推進すべきであるとの結論に達し、この法案を提出した次第であります。
この法案の内容は、政府の出資により、新東京国際空港公団を設立し、新東京国際空港の設置及び管理を効率的に行なわせることにより、航空輸送の円滑化をはかり、もって航空の総合的な発達に資するとともに、わが国の国際的地位の向上に寄与せんとするものであります。
以上がこの法案の趣旨でございます。(拍手)
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新東京国際空港公団法案(内閣提出)の趣旨
説明に対する質疑発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/15
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016・船田中
○議長(船田中君) ただいまの趣旨の説明に対して質疑の通告があります。これを許します。小川三男君。
〔小川三男君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/16
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017・小川三男
○小川三男君 私は、日本社会党を代表して、ただいま提案されました新東京国際空港公団法案について、首相並びに関係閣僚の所信をただしたいと存じます。(拍手)
まず第一に、私は、政府の交通政策並びに航空政策の基本について質問いたします。
政府は、さきの所得倍増計画の中で、交通機関の利用者たる国民の立場に立って、将来の交通体系の構造的発展を促進する投資政策がとられるべきであることを公約し、特に佐藤首相は、人間尊重とひずみの是正とを政策の基本として宣伝してきた。しかしながら、交通の現状は、この政府の基本方針にもかかわらず、悪化の一途をたどっております。なるほど産業道路や東海道新幹線は完成した。だが、都市を中心とした交通政策一つを取り上げてみても、政府の宣伝とはきわめて食い違っており、通勤ラッシュの交通難は著しく悪化しております。私は、運輸大臣に、人間尊重の具体的交通政策はいかにあるべきかをお尋ねしたい。(拍手)
また、政府の航空政策は、みずからも認めているように、わが国の国際航空が、市場条件に恵まれているにもかかわらず、非常に立ちおくれており、これを克服するまでに至っていない。さきの二度にわたる政府の日米不平等航空協定の改定交渉は、結果的に見れば、一九六一年のワシントン交渉においても、昨年の交渉においても、強い調子の国内向け宣伝とは逆に、きわめて弱腰であり、後退の連続ではなかったか。たとえば現行の中部太平洋路線の制限さえ逆に要求されている事実があるが、首相はさきのジョンソンとの会談において、これに反対し日米不平等航空協定の即時改定を要求してこられたのか、また、政府は本国会後に予定されている日米経済委員会でこの問題を解決しようとする意思があるのか、また、国際線の運営にあたって、かつての商船隊にかわる国威のデモンストレーションの手段として、採算を無視しても路線拡張に乗り出していくのか、それとも、採算に合う範囲でこじんまりとやっていくのか、それすら政府の方針がきまっていないのではないか。
さらに、政府の国内航空政策は、大臣がかわるたびにネコの目のように変わるので、三、四年先を見越した事業計画すら立てられないと航空事業者が言っているが、運輸大臣は航空界のこの疑問に対しどう答えられるのか。
以上は政策の基本問題であるので、あえて総理の明確な答えを要求したい。
私の第二の査問は、日本の航空の実態についてであります。
よく、日本の空は日本のものではないといわれております。論より証拠、東京上空の航空管制図がごらんになっていただきたい。特に松浦運輸大臣は東京上空の管制図をごらんになったでありましょうか。東京上空のひずみが日米安保条約に基づくものであることはあまりにも明白な事実であります。航空審議会が、第二国際空港の第一候補地を千葉県の富里・八街地区とする根拠は、運輸大臣も予算委員会において明らかにしているように、この東京上空の航空管制図の中に示されております。第二空港問題は、空の問題が第一条件であって、陸上の問題は二次的条件でしかないといわざるを得ないのではないか。この東京上空のひずみをいかに解消しようとしているのか。政府は、東京周辺の米軍航空基地を日本の国際航空政策を妨げない地点に移転させるか、またはその返還を要求する意思はないか。
私の第三の質問は、この法案を政府が提出するに至った経過についてであります。
すでに航空審議会の答申が出されてから相当な日時を経過し、三十九年度は一億円の予算を計上して調査活動を行なってきているにもかかわらず、いまだもって候補地がきまっていないということは、閣内の意見の一致を見ないからだと考えられる。この点、所管大臣である松浦運輸大臣にお尋ねしたい。
また、今日までの政府部内の討議の中で、河野国務相の意見が非常に注目されておりますが、この際河野国務大臣の考え方を明らかにしてもらいたい。(拍手)
一体、政府部内で候補地決定についての権限はだれが持っておるのか。
航空審議会の答申は、第一に、航空管制、特に安保条約下における米軍基地との関係、第二に、航空技術の飛躍的発展に伴う新国際空港建設の諸条件整備であった。第一の点については前段の質問に含まれておりますので、第二の点についての調査結果を具体的に説明してもらいたい。特に、この新東京国際空港公団は、羽田空港や大阪国際空港の経験を踏んまえて、いかなる基本計画に基づいて設けられるのか、いかにして新東京空港公団は公害や事故から住民を守り人間を尊重する役割りを果たそうとするのか、いかなる航空管理体制の中に位置づけられているのか、それぞれ明確にお答えを願いたい。
第二国際空港の建設は必要であり、これが日本の平和と生活向上を保障する限りにおいて重要な政策課題であるが、しかし、第二国際空港の建設ということは、われわれにとって、国家の航空政策の具体的なあらわれであり、これが単に新国際空港をもう一つ建設するというにとどまらず、今後十年、二十年間の空の交通政策の基準をつくり出すものであり、現状の航空管理体系と諸設備、諸条件を全面的に再編成するものであることを意味しているのであります。
いま、東京の航空管制が危険な状態にあり、航空機の事故が続発し、その上、空港の要員が不足しているやさきに、それらに対する何らの解決策を示さぬまま、政府が施策の重点を他にそらすことは、断じて許されない。政府は将来の空の交通形態についていかなる展望を持っておるのか。たとえば、佐藤総理の社会開発懇談会の一員である丹下健三氏の東京を救う唯一のプランや、産業計画会議のネオ東京プランなどについていかなる関心を持っておられるのか。さらに、それらの諸計画と第二国際空港建設との関連をどのように理解しているのか。政府がだれの目にも理解し得る明確な基本方針に沿って前向きに公団設置を考えることなく、何ら基本的観点がないままに、予算措置のためにのみ公団法を提案するのは、断じて許されない行為である。(拍手)したがって、政府の基本的観点が航空審議会の答申をめぐっていかに具体的に進められてきたかを明らかにする必要がある。
最後に私がただしておきたいことは、政治の基本姿勢に関連しての問題であります。
すなわち、総理が政治の基本を人間尊重に置き、農相は、農業の健全経営について繰り返し強調してきているが、航空審議会答申の第一候補地に目ざされてきた富里・八街地区が、千葉県で一、二位を占める農業生産性を持ち、農民の営農意識が非常に強く、しかも空港の設置に絶対反対を明らかにしている今日、政府が土地補償をたてに作業を進めることは、政府みずからの農業政策と矛盾するばかりでなく、農民の意思を根底から踏みにじるものであり、断じて許されない。むしろ、航空審議会答申中の第一課題である東京上空の航空管理体制の問題を解決した後に候補地の決定がなさるべきであり、さらにその後において公団設置が提案さるべきである。政府のとった今回の場当たり的な公団法案の提出措置は、まさに本末転倒もはなはだしい。
私は、本法案審議にあたって、ただいま指摘した前提諸条件を政策的に明示することを強く要求して、私の質問を終わります。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/17
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018・船田中
○議長(船田中君) 内閣総理大臣の答弁は適当な機会に願うことといたします。
〔国務大臣松浦周太郎君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/18
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019・松浦周太郎
○国務大臣(松浦周太郎君) 第一の御質問は、日米交渉はどうしておるかということでありますが、日米航空協定は、三十六年以来二回にわたって行ないました。第三回目は昨年の夏から行なったのでありますが、現在休会になっております。しかし、いまは武内大使をして下交渉を進めておりますが、近く本交渉に入る予定であります。これだけはどんな困難を克服いたしましても、大西洋を横断いたしまして世界一周の航空路を獲得すべく努力いたす決意であります。(拍手)
さらに、航空基本方針は一体どうかというお話でございますが、これは言うまでもなく、今日の交通の基本政策は、国際収支の改善、あるいは国際間の経済、文化の交流、あるいは産業基盤の強化拡充、社会開発の推進をはかるために、陸海空の交通機関の完備がますます必要になっておりますから、その輸送力増強の一環としてこの国際航空の基本的なものを立てておるのでありますが、特に考えなければならぬことは、最近の航空輸送については、国際的に旅行する人はもう船を使わずして全部航空機によっております。でございますから、この現状にかんがみましても、わが国の経済の発展を考えましても、この国際航空を盛んにするということは基本的な考え方でございます。この運営に当たっておるのは、日本航空株式会社が自主的に運営に当たっておるのでありまして、これを援助、助成していっておるのが現在の状況でございます。国内におけるローカル線に対しましても、今後需要の増加に対応するために適切なる輸送力の増強をはかるとともに、業界の秩序を保持しつつ健全な発展を期することといたしたい。
なお、安全の確保は、人間尊重の精神から見ても、交通政策の上から見ても、その実現につきましては格段の注意を払っておる次第でございます。
さらに農民の反対をどうするかということでございますが、御指摘のように、富里地区は千葉県内におきましても相当有力な農地でございますから、これに対する補償は、他に転業するなりあるいは農業の構造改善を他に行って行なうことができるように、十分に話し合いをして円満に解決をつけて、一日も早く基地をつくる考えでございます。
またもう一つは、ただいまの御質問中、用地のきまらないのに公団は早いじゃないかというお話でございますが、用地は、本法律案の第二条にありますように、本法律ができまして、そして政令を出さなければ用地を買うことができません。したがって、この法律を早くひとつ満場一致で議決していただきまして、その上に用地の選定を早急にして、そうして少なくとも今年中に用地を獲得して着手したい、かように思っております。
以上、答弁いたします。(拍手)
〔国務大臣河野一郎君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/19
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020・河野一郎
○国務大臣(河野一郎君) 提案理由の御説明にありました点と、ただいま運輸大臣からお答えになりました点で、大体私に対する御質問は、ただ、閣内に意見がいろいろあるじゃないかという一点だけのように心得ます。
御承知のように、これだけの大きな新しい飛行場をつくるということでございますし、将来の航空に関する基本がここから出発するということは、ただいまお話のとおりであります。したがって、政府といたしましては、関係閣僚がそれぞれの立場におきまして最も熱心に強く意見を主張されます。したがって、いろいろな立場から申されます意見が一致しない点があることは当然でございます。それをいかに調整するかというところに、私お預かりいたしておりまするこの関係閣僚懇談会があるわけでございまして、この関係閣僚懇談会におきましては、主管省たる運輸省の言われますことを十分尊重しつつ、他の省の意見等を調整いたしまして、すみやかに決定いたしたい、こう考えておるのでございまして、できるだけ早い機会に候補地の決定をいたして、そうしてこの飛行場が完成するように協力いたしたい、こう考えておる次第でございます。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/20
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021・船田中
○議長(船田中君) これにて質疑は終了いたしました。
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022・船田中
○議長(船田中君) 本日は、これにて散会いたします。
午後二時四十一分散会
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出席国務大臣
運 輸 大 臣 松浦周太郎君
国 務 大 臣 河野 一郎君
出席政府委員
通商産業政務次官 岡崎 英城君
運輸大臣官房長 堀 武夫君
運輸省航空局長 栃内 一彦君発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/104805254X01419650305/22
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