1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和四十一年四月二十八日(木曜日)
午後雰時十九分開議
出席委員
委員長 三池 信君
理事 金子 一平君 理事 原田 憲君
理事 坊 秀男君 理事 山中 貞則君
理事 吉田 重延君 理事 堀 昌雄君
理事 武藤 山治君
岩動 道行君 大泉 寛三君
奥野 誠亮君 木村 剛輔君
木村武千代君 小山 省二君
田澤 吉郎君 谷川 和穗君
西岡 武夫君 毛利 松平君
山本 勝市君 渡辺美智雄君
佐藤觀次郎君 只松 祐治君
野口 忠夫君 日野 吉夫君
平岡忠次郎君 藤田 高敏君
竹本 孫一君
出席国務大臣
大 蔵 大 臣 福田 赳夫君
出席政府委員
大蔵政務次官 藤井 勝志君
大蔵事務官
(証券局長) 松井 直行君
委員外の出席者
専 門 員 抜井 光三君
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本日の会議に付した案件
公認会計士法の一部を改正する法律案(内閣提
出第一〇二号)
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/0
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001・三池信
○三池委員長 これより会議を開きます。
公認会計士法の一部を改正する法律案を議題といたします。
御質疑はありませんか。——御質疑もないようでありますから、本案に対する質疑は、これにて終了いたしました。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/1
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002・三池信
○三池委員長 これより討論に入るのでありますが、本案につきましては、討論の申し出がありませんので、直ちに採決に入ります。
おはかりいたします。
本案を原案のとおり可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/2
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003・三池信
○三池委員長 御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決いたしました。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/3
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004・三池信
○三池委員長 次に、本案につきまして、谷川和穗君外三十八名より、三党共同提案による附帯決議を付すべしとの動議が提出されておりますので、この際、提出者より趣旨の説明を求めます。谷川和穗君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/4
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005・谷川和穗
○谷川委員 ただいま議題となりました附帯決議案について、提出者を代表いたしまして、その趣旨を御説明申し上げます。
案文につきましては、お手元に配付してありますので、その朗読は省略いたします。
まず、第一点について御説明申し上げます。
現在の社団法人日本公認会計士協会には、公認会計士の約八割が加入しているのでありまするが、なお二割の公認会計士は未加入であり、これらの未加入者も特殊法人化に伴って当然に協会の会員となることとなります。したがって、これらの者を含めた全員の加入が円満に行なわれることが今後の特殊法人の運営上ぜひとも必要なことと考えるのであります。
次に、第二点でありますが、公認会計士の持つ職業会計人としての専門的知識を活用して、広く会計経理の適正化に資するのが適当と考えられるので、このため公認会計士の監査対象の拡大について検討すべきものと考えるのであります。特に学校法人や宗教法人については、その経理の適正化をはかることは、文教政策の観点からも望ましいことと考えるのであります。
また、金融機関については、現在金融検査官による検査が行なわれているのでありますが、その経理の一そうの適正化をはかるために、検査の充実とあわせて、企業会計原則の観点からする監査の強化についても検討すべきものと考える次第であります。
次に、第三点は、立ち入り検査権の行使にあたって、これが乱用されないよう、できるだけ慎重な配慮を望むものであります。
第四点は、公認会計士制度が一そうその効果を発揮するようにするために、単に公認会計士制度のみならず、他の関連の制度を含めて、総合的な角度から改善措置を望むものであります。
最後に、第五点は、公認会計士の自主責任体制の確立の問題であります。今回の改正の趣旨にかんがみ、今後、特殊法人につき、懲戒制度を含めて自主的に適正な運営が行なわれるよう、政府の努力を期待するものであります。
以上が、この附帯決議案の趣旨であります。
何とぞ御審議の上、御賛成くださるよう御願い申し上げます。
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[参照]
公認会計士法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)
一、日本公認会計士協会の設立に当たつては、全員の加入が円満に行なわれるよう慎重な配慮をすべきである。
二、公認会計士の監査については、投資家保護の観点からする現行の上場会社等のみならず広く会計経理の適正化を図る見地から学校法人、宗教法人、金融機関等についても監査対象を拡大することについて検討すべきである。
三、立入検査権の行使に当たつては検査の目的である具体的事実が明らかである場合に限るよう慎重に配慮すべきである。
四、政府は公認会計士制度が一層社会の要請に応えるために、更に商法、証券取引法、税法、企業会計原則等について引き続き検討を行い、速やかに総合的改善を行なうべきである。
五、公認会計士制度の健全な発展を期するために懲戒制度を含む自主的な組織と運営が速やかに確立されるよう、今後、政府はこの方向に留意して指導すべきである。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/5
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006・三池信
○三池委員長 これにて趣旨の説明は終わりました。
おはかりいたします。
谷川和穗君外三十八名提出の動議のごとく決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/6
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007・三池信
○三池委員長 御異議なしと認めます。よって、谷川和穗君外三十八名提出の動議のごとく、本案に三党共同提案による附帯決議を付することに決しました。
本附帯決議に対し、政府より発言を求められております。これを許します。福田大蔵大臣。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/7
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008・福田赳夫
○福田(赳)国務大臣 ただいまの附帯決議に対しましては、御趣旨を尊重し、検討の上、善処をいたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/8
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009・三池信
○三池委員長 ただいま議決いたしました法律案に関する委員会報告書の作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/9
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010・三池信
○三池委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
〔報告書は附録に掲載〕
次会は、来たる五月十日午前十時より理事会、十時三十分より委員会を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。
午後零時二十五分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105104629X03819660428/10
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