1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和四十二年三月二十八日(火曜日)
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議事日程 第六号
昭和四十二年三月二十八日
午後二時開議
第一 総理府設置法の一部を改正する法律案
(内閣提出)
第二 文部省設置法の一部を改正する法律案
(内閣提出第三号)
第三 放送法第三十七条第二項の規定に基づ
き、承認を求めるの件
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○本日の会議に付した案件
竹本孫一君の故議員中村幸八君に対する追悼演
説
下平正一君の故議員唐澤俊樹君に対する追悼演
説
中央社会保険医療協議会委員任命につき事後承
認を求めるの件
日程第一 総理府設置法の一部を改正する法律
案(内閣提出)
日程第二 文部省設置法の一部を改正する法律
案(内閣提出第三号)
日程第三 放送法第三十七条第二項の規定に基
づき、承認を求めるの件
昭和四十二年分の退職手当等に係る道府県民税
及び市町村民税等の臨時特例に関する法律案
(内閣提出)
プラント類輸出促進臨時措置法の一部を改正す
る法律案(内閣提出)
中小企業信用保険臨時措置法の一部を改正する
法律案(内閣提出)
国会議員の秘書の給料等に関する法律等の一部
を改正する法律案(議院運営委員長提出)
昭和四十一年度衆議院予備金支出の件(承諾を
求めるの件)
午後二時四十六分開議発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/0
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001・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) これより会議を開きます。
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002・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 御報告いたすことがあります。
昨年十一月十八日、議員中村幸八君は逝去せられました。まことに哀悼痛惜の至りにたえません。
同君に対する弔詞は、十一月二十日に贈呈いたしました。これを朗読いたします。
〔総員起立〕
衆議院は多年憲政のために尽力しさきに商工委員長の要職にあたられた議員従三位勲二等中村幸八君の長逝を哀悼しつつしんで弔詞をささげます
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故議員中村幸八君に対する追悼演説発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/2
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003・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) この際、弔意を表するため、竹本孫一君から発言を求められております。これを許します。竹本孫一君。
〔竹本孫一君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/3
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004・竹本孫一
○竹本孫一君 ただいま議長から御報告のありましたとおり、昨年十一月十八日、議員中村幸八君は、病のため逝去されました。まことに痛恨の念にたえません。君は、病床に宿痾の身を横たえながらも、最後までかたく再起を信じ、使命感に燃えつつ将来を期しておられたとのことでありますが、ついに御回復を見なかったのでありまして、今次の総選挙に際し、君の姿に接することができず、哀惜の情ひとしお深いものがあったのであります。
私は、ここに、諸君の御同意を得まして、議員一同を代表し、つつしんで哀悼のことばを申し述べたいと存じます。(拍手)
中村君は、明治三十一年十二月、静岡県浜松市に生まれ、長じて浜松一中から第四高等学校を経て東京大学法学部に進まれました。大正十一年、同校を卒業するとともに農商務省に入り、自来、昭和二十年六月に官途を退かれるまで、終始特許関係及び鉱山監督の分野で活躍され、その間、特許局長官や仙台、福岡、札幌の鉱山監督局長等の要職を歴任されました。また、発明考案の指導奨励にも携わり、当時君が公にした「発明五十年史」は、君の研究の成果を物語るものであるとともに、技術革新への君のすぐれた洞察の深さを示すものでありまして、われわれはいまさらながらに君の見識に敬意を表する次第であります。(拍手)
官界を去った君は、郷里浜松に帰り、終戦前後の時勢の推移を見詰めておられましたが、戦後のこんとんとした状況を深く憂え、祖国日本の再建復興、国民生活の安定の早期達成を念願して政界進出を決意されました。
昭和二十四年一月、第二十四回衆議院議員総選挙が行なわれるや、君は、勇躍して静岡県第三区から立候補し、みごと当選の栄をになわれました。
本院に議席を得られてからの中村君の御活躍は、きわめて広い範囲にわたっており、しかも、どの方面においてもりっぱな業績を残しておられます。とりわけ、鉱工業、繊維産業、中小企業対策における功績は大なるものがあるのであります。
エネルギー革命の波に洗われて危機にさらされた石炭産業の再建、生活の不安におびえる産炭地域の振興、炭鉱離職者の救済、あるいは国際競争力が弱く、貿易の自由化の前に未曾有の難局に直面した金属鉱業の安定、あるいはまた、過剰生産と輸出の不振のためにどん底の苦難をなめている繊維産業の立て直し、あるいは大企業進出の陰に取り残されがちな中小企業の振興、近代化の推進等、どの問題を取り上げてみましても、問題解決への前進は、中村幸八君の献身的な努力に負うところきわめて大なるものがあったのであります。(拍手)
晩年は、繊維工業の構造改善と近代化に真剣に取り組むべく意欲を燃やしておられたと伺っております。
この間、昭和三十四年には、選ばれて本院商工委員長の要職につき、君の本領を存分に発揮し、その謙虚にして高潔なお人柄と相まって、超党派的な信望を一身に集め、名委員長の名をほしいままにされたことは、われわれの記憶に新たなるところであります。(拍手)
中村君の御活躍は、これにとどまりません。かつては、第四次吉田内閣の外務政務次官として、当時の多難な外交に大きく寄与されました。
また、党人としては、しばしば総務に推され、先年は、自由民主党の副幹事長として抜群の手腕を発揮し、君の存在はいよいよ重きを加えておりました。さらに、エネルギー事情調査のために欧米各国を歴訪し、日韓親善のために韓国を訪れ、また、去る三十九年には、本院から派遣されてコペンハーゲンにおける列国議会同盟会議に出席するなど、国際的な視野を一そう深めておられました。
かくて、中村君は、本院議員に当選すること前後六回、在職十四年七カ月に及び、その間、国政の上に残された功績は、まことに顕著なるものがあったのであります。
思うに、中村君は、旺盛な責任感を持った、まれに見る清廉高潔な人格者でありました。事を処するにあたって毀誉褒貶を顧みず、ひたすら国政に殉ずる信念に誇りを持たれましたこの君の真摯な態度こそ、われわれ議会人がもって範とすべきものであると思うのであります。(拍手)
私は、先年、ある立ち会い演説会において、「中村幸八は中村幸八なりに、じみではあるが、正直に、まじめにつとめてまいります。」と述べられたのを聞いて、そのお人柄に強く打たれたことがありますが、このまじめさと正直さが、農民の心をとらえ、中小企業経営者の信頼をかち得たものといわなければなりません。(拍手)
中村家は、遠く四百八十五年ほど前に遠州に居を定めて以来、代々この地方の名望家として今日に至った由緒ある家であります。先生は、この名家の当主にふさわしく、きわめて端正な方でありましたが、先生の持つ厚い情義とあふれる温情には、交わる人々だれしもが、離れがたい愛着を覚えずにはおられなかったのであります。
中村先生は、一昨年六月、悪性腫瘍の手術を受けられました。その後間もなく退院されましたが、十分な休養をとるいとまも惜しんで、議員活動に励んでおられました。昨年三月には病躯を押して訪韓、第五十三海洋丸の釈放に尽力されました。このような御無理が災いしたのでありましょうか、病勢はとみに進行し、十月三十日に入院されたのを最後に、ついに不帰の客となられたのであります。
先生はよわい六十七歳。私どもは、先生の今後の活躍に多大の期待を寄せていました。先生もまた、遠大な将来の展望を抱きながら中道にして倒れられたのでありまして、先生の心中を思うとき、痛惜の念いよいよ切なるものがあるのであります。
わが国政治も、総選挙のきびしい試練を経て、新たな段階を迎え、われわれ議会人は、すみやかに国民待望の清新な政治を具現する責務を負っているのでありまして、いまほど、先生のような清廉にして高邁な政治家が必要とされているときはないのであります。しかるに、このときを前にして先生を失いましたことは、返す返すも残念なことでありまして、本院にとっても、国家にとりましても、まことに大きな損失であると申さなければなりません。(拍手)
ここに、先生生前の功績をたたえ、その人となりをしのび、心から御冥福をお祈りいたしまして、追悼のことばといたします。
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(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/4
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005・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 去る三月十四日、議員唐澤俊樹君は逝去せられました。まことに哀悼痛惜の至りにたえません。
同君に対する弔詞は、三月十九日に贈呈いたしました。これを朗読いたします。
〔総員起立〕
衆議院は多年憲政のために尽力しさきに国務大臣の重任にあたられた議員従三位勲一等唐澤俊樹君の長逝を哀悼しつつしんで弔詞をささげます。
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故議員唐澤俊樹君に対する追悼演説発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/5
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006・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) この際、弔意を表するため、下平正一君から発言を求められております。これを許します。下平正一君。
〔下平正一君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/6
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007・下平正一
○下平正一君 ただいま議長から御報告のありましたとおり、本院議員唐澤俊樹君は、去る三月十四日、急逝されました。まことに痛惜おくあたわざるものがございます。
私は、第二十七回総選挙に初めて立候補し、唐澤先生とともに初当選の栄をになったのでありまするが、思えば、先生は、真に尊敬しつつ堂々と競争できる相手であり、まれに見るりっぱな方でありました。
ここに、諸君の御同意を得て、議員一同を代表して哀悼のことばを申し述べるにあたり、先生の公私にわたる御厚情をあらためて思い起こし、限りない悲しみがひしひしと胸に迫るのであります。(拍手)
先生が不幸にして病を得られたのは、このたびの総選挙の直前でありました。先生は、立候補する以上、選挙区の諸君とじかに触れ、みずからの主張を明確に述べ、もって厳正な審判を受けたいとの一念やみがたきものがあったのでありまするが、いかんせん、それもかなわなかったのであります。それにもかかわらず、先生の清潔なすぐれた人格と高邁な識見に対する期待は、お姿をじかに見ずとも、選挙区の人たちをごうも動揺させることはなく、みごと当選をされたのでございます。(拍手)
病床にあってこの報を受けた先生は、「自分の不注意から病気となり、このような状態で選挙に臨みながら、とうとい支持を得たことは、まことに相済まぬことである、この上は、完全に健康を回復して、身命を賭して働かなければならぬ、このことこそが皆さんに報いるゆえんである。」と、口癖のように周囲の人たちに語り、専心療養につとめておられることを聞いておりました。
なくなられる数日前、私が病床にお見舞いをいたしたときも、至ってお元気で、まず、私に、「今度の選挙では一日も帰らず、済まないことである、病気もなおって、からだに力さえつけば、一日も早く国会に出て選挙民の期待にこたえたい。」こう言っておられました。また、「年をとったので、回復に手間どると思うし、下さん、どうも心臓が少し悪いようだが、まあたいしたことはない。」と、二カ月以上の入院にしては驚くほどのお元気で、わざわざ病室から私を送り出してくれました。この分なら本院に登院される日も遠からず望み得ると信じて、帰ってまいりました。そのお姿を思うとき、このような訃報に接するとは夢にも思いませんでした。
唐澤先生は、明治二十四年二月、長野県東筑摩郡山形村に生まれ、幼いころから俊秀の名をほしいままにされましたが、大正四年に学を終えて、官界に入られました。和歌山県知事を経て、内務省警保局長となり、二・二六事件の責任を負って、しばらく官界を離れた後、再び法制局長官として返り咲き、次いで内務次官にあげられました。また、昭和十五年、貴族院議員に勅選され、昭和二十一年四月まで、六年にわたって在職されたのであります。
この間において、責任感の強い先生は、周囲を気にすることなく、一筋に職務の遂行に邁進されました。そして、そのすぐれた手腕が、当時の国情を背景として、要路の人たちの期待を集め、先生をして重要な任務につかせたのであります。
先生に対する評価は、冷厳な敏腕の士であり、逸材であるというのでありました。しかし、私が知っている先生は、本来、謙虚な、じみな方でありました。後年、御自身で、在来の評価を一心に打ち消そうとされたことは、このことを物語るものでありましょう。
貴族院議員を退かれた後、数年間は政治から離れ、国民体育の向上に尽くし、体育協会、バスケットボール協会、あるいはプロ野球の振興において、指導的役割りを果たしておられます。
その間にも先生の脳裏を離れなかったのは、祖国の復興であり、そして国民大衆の生活を安定させ、幸福をもたらすことが、自分に課せられた最大の責務であるとの信念に到達されたのであります。(拍手)
かくて、昭和三十年二月の第二十七回総選挙において、みごと本院に議席を得られたのであります。自来当選すること前後四回、在職九年八カ月に及んでおります。
本院に議席を得られてからは、国民の一公僕たるの精神に徹し、じみな活動を続けられたのであります。昭和三十二年七月、岸内閣の法務大臣に就任されたとき、私どもは、先生の識見に照らして当然のことであり、かつ、まことにふさわしい方を得たものだと、心から歓迎をしたのであります。先生は、当時、「私は大臣としても議員としても一年生である、これからこつこつ勉強する。」と言われておりまするが、そこには何の気負いも、てらいもない唐澤先生の心情が、生地のまま、にじみ出ているのであります。
本院においても、終始法務委員会を離れることなく、法務行政の明朗化、民主化のために尽くされたのであります。先生は、大声をあげて主張することはなかった。しかし、そのじゅんじゅんとして説かれる適切なる御意見は、数々の成果をもたらしたのでありまして、党派をこえて、同格議員のひとしく敬服するところでありました。(拍手)
また、昭和三十五年十二月以来、本院から推薦されまして、内閣の地方制度調査会委員の職にあって、地方自治の確立に尽くされた功績も、見のがすことはできません。さらに、災害の多い尾野県選出の先生は、わが国土をその災禍から守るため、対策の樹立について、深く思いをいたしておられました。
顧みると、唐澤先生の御活躍は、常に国家、国民を離れてはなかったのでありまして、その間の御苦労ははかり知れないものがあるとともに、その業績はまことに大なるものがあります。
思うに、先生は、該博な知識と高邁な識見を持った清廉無比な方でありました。また、たとえささいなことでもゆるがせにすることなく着実にやり遂げる実行力と、何ごとにも筋を通さずにはおかないかたい信念の持ち主でありました。しかも、まれに見る読書家で、よく知識の吸収につとめ、常にみずからを高めることを怠らなかったのであります。
先生の日常生活は、まことに質素で清潔でありましたが、その半面、先生は、スポーツを愛し、囲碁に親しみ、俳句をたしなむという、趣味豊かな方でありました。高い気品と風格に加え、素朴で、情に厚く、親しみのあるお人柄であったのも、これらの趣味を通じて、その精髄を体得された結果にほかなりません。党内は言うに及ばず、広く各方面の人々の深い敬愛の的となっておられたのも、当然のことと存じます。(拍手)
去る三月十四日、おりしも本院において内閣総理大臣の施政方針演説が行なわれた日に、先生は、登院の日を思いつつ、病床にあって、テレビを通じて各国務大臣の演説を聞かれました。しかるに、間もなく病状が急変し、ここに再びさめることなく、永遠の眠りにつかれたのであります。何とも申し上げようのない運命の無慈悲さに、私は、暗涙にむせび、憤りを覚えずにはおられなかったのであります。
先生は、かねてより、真に国民から信頼される政治を実現することが、政治家に与えられた重要課題であると確信し、政治の清潔化、明朗化を提唱してやまなかったのであります。しかるに、その悲願もむなしく、にわかに七十六年の生涯を閉じられた先生を思うとき、痛恨の念ひとしお切なるものがあります。(拍手)
先生のごとき名利を求めることなく、ひたすらに国民のために議員の職責を遂行するという清廉達識の士を失いましたことは、本院にとっても、国家国民にとっても大きな損失であり、惜しみてもなお余りあるものがあります。(拍手)
ここに、ありし日の唐澤先生のお人柄をしのび、その業績をたたえ、心から御冥福をお祈りして、追悼のことばといたします。(拍手)
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中央社会保険医療協議会委員任命につき事後承認を求めるの件発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/7
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008・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) おはかりいたします。
内閣から、中央社会保険医療協議会委員に圓城寺次郎君、鈴木武雄君を任命したので、その事後の承認を得たいとの申し出があります。右申し出のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/8
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009・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 起立多数。よって、承認を与えるに決しました。
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日程第一 総理府設置法の一部を改正する法律案(内閣提出)
日程第二 文部省設置法の一部を改正する法律案(内閣提出第三号)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/9
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010・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 日程第一、総理府設置法の一部を改正する法律案、日程第二、文部省設置法の一部を改正する法律案(内閣提出第三号)、右両案を一括して議題といたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/10
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011・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 委員長の報告を求めます。内閣委員長關谷勝利君。
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〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔關谷勝利君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/11
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012・關谷勝利
○關谷勝利君 ただいま議題となりました二法案につきまして、内閣委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
総理府設置法の一部を改正する法律案は、総理府の附属機関である家庭生活問題審議会の設置期限を一カ年延長すること、すでに設置期限を経過しておる建国記念日審議会に関する規定を整理しようとするもので、去る三月十八日本委員会に付託され、二十三日、政府より提案理由の説明を聴取し、質疑を終了、討論もなく、直ちに採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、内閣提出第三号、文部省設置法の一部を改正する法律案は、昭和四十一年度以前に国立学校に新設または拡充された学部、学科等の学年進行等に伴い、国立学校の職員を三千三十五人増員しようとするもので、去る三月十六日本委員会に付託され、二十三日政府より提案理由の説明を聴取し、二十四日、質疑を終了、直ちに採決の結果、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/12
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013・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) これより採決に入ります。
まず、日程第一につき採決いたします。
本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/13
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014・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
次に、日程第二につき採決いたします。
本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/14
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015・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/15
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016・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 委員長の報告を求めます。逓信委員長松澤雄藏君。
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〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔松澤雄藏君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/16
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017・松澤雄藏
○松澤雄藏君 ただいま議題となりました放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件に関し、逓信委員会における審査の経過と結果とを御報告いたします。
この議案は、日本放送協会の昭和四十二年度収支予算、事業計画及び資金計画について国会の承認を求めようとするものでありますが、その内容の概略を申し上げますと、まず、収支予算の規模は、収支いずれも九百九十二億八千八百万円でありまして、これに照応する事業計画は、テレビ、ラジオ両放送網の整備、放送番組みの充実、放送利用の促進、国際放送の拡充、研究活動の強化などの施策を進めるほか、契約乙の受信者に対する受信料の減免措置を大幅に拡大することといたしております。
逓信委員会においては、三月十四日本案の付託を受けて以来、数次の会議を通じて政府並びにNHK当局より説明を聴取し、質疑を行なったのでありますが、三月二十五日、討論採決の結果、全会一致をもって本議案はこれに承認を与うべきものと議決した次第であります。
なお、採決の後、委員会は、政府並びにNHKに対する三点の要望事項を内容とする附帯決議を付することを、これまた全会一致をもって議決いたしました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/17
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018・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 採決いたします。
本件は委員長報告のとおり承認するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/18
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019・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 起立多数。よって、本件は委員長報告のとおり承認するに決しました。
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昭和四十二年分の退職手当等に係る道府県民
税及び市町村民税等の臨時特例に関する法
律案(内閣提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/19
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020・亀岡高夫
○亀岡高夫君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
すなわち、この際、内閣提出、昭和四十二年分の退職手当等に係る道府県民税及び市町村民税等の臨時特例に関する法律案を議題となし、委員長の報告を求め、その審議を進められんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/20
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021・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 亀岡高夫君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/21
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022・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
昭和四十二年分の退職手当等に係る道府県民税及び市町村民税等の臨時特例に関する法律案を議題といたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/22
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023・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 委員長の報告を求めます。地方行政委員長亀山孝一君。
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〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔亀山孝一君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/23
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024・亀山孝一
○亀山孝一君 ただいま議題となりました昭和四十二年分の退職手当等に係る道府県民税及び市町村民税等の臨時特例に関する法律案につきまして、地方行政委員会における審査の経過及び結果を御報告申し上げます。
本案は、昭和四十二年四月及び五月に支払われる退職手当等にかかる住民税の負担の軽減をすみやかにはかるため、これらの税額の算定に関する特例を設けるとともに、開拓者が取得する一定の土地にかかる不動産取得税の非課税措置等の期限を延長しようとするものであります。
本案は、三月十六日当委員会に付託され、同月二十三日自治大臣より提案理由の説明を聴取し、本二十八日、質疑を終了、討論を省略して採決を行ないましたところ、全会一致をもって原案のとおり可決いたしました。
右、御報告申し上げます。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/24
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025・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 採決いたします。
本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/25
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026・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
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プラント類輸出促進臨時措置法の一部を改正
する法律案(内閣提出)
中小企業信用保険臨時措置法の一部を改正す
る法律案(内閣提出)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/26
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027・亀岡高夫
○亀岡高夫君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
すなわち、この際、内閣提出、プラント類輸出促進臨時措置法の一部を改正する法律案、中小企業信用保険臨時措置法の一部を改正する法律案、右両案を一括議題となし、委員長の報告を求め、その審議を進められんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/27
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028・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 亀岡高夫君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/28
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029・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
プラント類輸出促進臨時措置法の一部を改正する法律案、中小企業信用保険臨時措置法の一部を改正する法律案、右両案を一括して議題といたします。法律案を提出する理由である。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/29
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030・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 委員長の報告を求めます。商工委員会理事鴨田宗一君。
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〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔鴨田宗一君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/30
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031・鴨田宗一
○鴨田宗一君 ただいま議題となりましたプラント類輸出促進臨時措置法の一部を改正する法律案、及び中小企業信用保険臨時措置法の一部を改正する法律案につきまして、商工委員会における審査の経過並びに結果の概要を御報告申し上げます。
まず、プラント類輸出促進臨時措置法の一部を改正する法律案について申し上げます。
プラント類の輸出は、貿易振興上きわめて重要な役割りを有しておりますが、わが国における最大の弱点は、プラントの設計、計画の業務、いわゆるコンサルティングの体制の不備でありまして、欧米諸国に比して著しい立ちおくれを示しております。この弱点を補強するため、 コンサルティングの欠陥による保証損失の一部を政府が補償するという趣旨の現行法が昭和三十四年に制定されたのであります。
現行法は、一回の延長改正を経て、現在、本年三月末までの限時法となっておりますが、コンサルティング体制の現状はいまだ万全とは言いがたく、補強措置の存続が必要であるという理由によりまして、本法の有効期間をさらに四年間、昭和四十六年三月末まで延長するため、本改正案が提出されたのであります。
次に、中小企業信用保険臨時措置法の一部を改正する法律案について申し上げます。
現行法は、中小企業信用保険に、中小企業者が物的担保を要せず保証人だけで信用保証協会の保証により資金の融通が受けられる無担保保険制度及び取引の相手方である事業者の倒産または操短により、経営の安定に支障を生じている中小企業の資金にかかる保証についての保険特別措置を臨時的に設けたものであり、その有効期間は昭和四十二年三月三十一日までとなっております。
しかしながら、御承知のとおり、中小企業を取り巻く諸情勢は大きく変動しつつあり、しかも、中小企業者の経営について多くの不安定要因がなお存続しており、今後とも本法の必要性が強く要請されておりますので、本法を恒久化するため、別途、中小企業信用保険法の一部を改正する法律案が提出されております。
本改正案は、この恒久化が実現するまでの三カ月間、臨時措置を延長しようとするもので、その内容は、法律の有効期限を昭和四十二年六月末までに改めるものであります。
両案は、三月十六日商工委員会に付託され、二十二日菅野通商産業大臣より、それぞれ提案理由の説明を聴取し、三月二十四日より質疑に入り、きわめて熱心な質疑が行なわれましたが、その詳細は会議録に譲ります。
本日に至り、質疑を終了し、引き続き採決いたしましたところ、両案はそれぞれ全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。
以上、御報告を終わります。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/31
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032・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) これより採決に入ります。
まず、プラント類輸出促進臨時措置法の一部を改正する法律案につき採決いたします。
本案の委員長の報告は可決であります。本案を委員長報告のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/32
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033・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 起立多数。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
次に、中小企業信用保険臨時措置法の一部を改正する法律案につき採決いたします。
本案は委員長報告のとおり決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/33
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034・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり可決いたしました。
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国会議員の秘書の給料等に関する法律等の一
部を改正する法律案(議院運営委員長提出)
昭和四十一年度衆議院予備金支出の件(承諾
を求めるの件)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/34
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035・亀岡高夫
○亀岡高夫君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
すなわち、この際、議院運営委員長提出、国会議員の秘書の給料等に関する法律等の一部を改正する法律案は、委員会の審査を省略し、昭和四十一年度衆議院予備金支出の件とともに一括議題となし、委員長の趣旨弁明及び報告を求め、その審議を進められんことを望みます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/35
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036・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 亀岡高夫君の動議に御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/36
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037・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
国会議員の秘書の給料等に関する法律等の一部を改正する法律案、昭和四十一年度衆議院予備金支出の件、右両件を一括して議題といたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/37
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038・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 委員長の趣旨弁明及び報告を求めます。議院運営委員長坪川信三君。
〔坪川信三君登壇〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/38
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039・坪川信三
○坪川信三君 ただいま議題となりました国会議員の秘書の給料等に関する法律等の一部を改正する法律案について、提案の趣旨を御説明申し上げます。
この法律案は、現在秘書に支給されている滞在雑費及び閉会中雑費を廃止して給料に繰り入れ、秘書の給料月額を、その一人は秘書官五号俸の額に相当する額に、他の一人は行政職俸給表(1)の六等級十一号俸の額に相当する額に改めることとし、昭和四十二年四月一日から施行しようとするものであります。
本法律案は、議院運営委員会において起草、提出したものであります。何とぞ御賛同くださるようお願い申し上げます。
次に、昭和四十一年度衆議院予備金支出の件について御報告申し上げます。
今回御承諾をお願いいたしますのは、昭和四十年十二月二十日から昭和四十一年十二月二十六日までの間に本院で支出した予備金五百八十八万円であります。その所属年度は全額昭和四十一年度分でありまして、使途は、すべて在職中なくなられました議員の遺族に贈った弔慰金であります。
これらの支出については、そのつど議院運営委員会の承認を経たものでありますから、御承諾くださいますようお願い申し上げます。(拍手)
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/39
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040・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) これより採決に入ります。
まず、国会議員の秘書の給料等に関する法律等の一部を改正する法律案につき採決いたします。
本案を可決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/40
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041・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。
次に、昭和四十一年度衆議院予備金支出の件につき採決いたします。
本件は承諾を与えるに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/105505254X00619670328/41
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042・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 御異議なしと認めます。よって、承諾を与えるに決しました。
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043・石井光次郎
○議長(石井光次郎君) 本日は、これにて散会いたします。
午後三時三十一分散会
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出席国務大臣
文 部 大 臣 剱木 亨弘君
厚 生 大 臣 坊 秀男君
通商産業大臣 菅野和太郎君
郵 政 大 臣 小林 武治君
自 治 大 臣 藤枝 泉介君
国 務 大 臣 塚原 俊郎君
出席政府委員
郵政大臣官房長 竹下 一記君
郵政省電波監理
局長 淺野 賢澄君
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