1. 会議録本文
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000・会議録情報
昭和四十六年十二月二十一日(火曜日)
午前十時三十四分開会
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委員の異動
十二月十三日
辞任 補欠選任
田渕 哲也君 栗林 卓司君
加藤 進君 渡辺 武君
十二月十六日
辞任 補欠選任
栗林 卓司君 松下 正寿君
十二月十七日
辞任 補欠選任
松下 正寿君 栗林 卓司君
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出席者は左のとおり。
委員長 前田佳都男君
理 事
柴田 栄君
嶋崎 均君
成瀬 幡治君
多田 省吾君
栗林 卓司君
委 員
青木 一男君
伊藤 五郎君
大竹平八郎君
棚辺 四郎君
津島 文治君
西田 信一君
桧垣徳太郎君
小谷 守君
竹田 四郎君
戸田 菊雄君
鈴木 一弘君
渡辺 武君
野末 和彦君
政府委員
大蔵政務次官 船田 譲君
厚生省医務局長 松尾 正雄君
事務局側
常任委員会専門
員 坂入長太郎君
説明員
大蔵省主計局主
計官 渡部 周治君
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本日の会議に付した案件
○理事補欠選位の件
○連合審査会に関する件
○租税及び金融等に関する調査
(当面の財政及び金融等に関する件)
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001・前田佳都男
○委員長(前田佳都男君) ただいまから大蔵委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十三日、加藤進君及び田渕哲也君が委員を辞任され、その補欠として渡辺武君及び栗林卓司君が選任されました。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/1
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002・前田佳都男
○委員長(前田佳都男君) この際、理事の補欠選任についておはかりいたします。
去る九日の栗林卓司君の委員異動に伴い、理事の補欠選任を行ないたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長にその指名を御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/2
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003・前田佳都男
○委員長(前田佳都男君) 御異議ないと認めます。
それでは、理事に栗林卓司君を指名いたします。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/3
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004・前田佳都男
○委員長(前田佳都男君) 次に、連合審査会に関する件についておはかりいたします。
沖繩及び北方問題に関する特別委員会に付託されております沖繩の復帰に伴う特別措置に関する法律案外六件について、沖繩及び北方問題に関する特別委員会に対し連合審査会の開会を申し入れることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/4
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005・前田佳都男
○委員長(前田佳都男君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、連合審査会開会の日時につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/5
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006・前田佳都男
○委員長(前田佳都男君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/6
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007・前田佳都男
○委員長(前田佳都男君) 次に、租税及び金融等に関する調査中、当面の財政及び金融等に関する件を議題といたします。
質疑のある方は、順次御発言を願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/7
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008・戸田菊雄
○戸田菊雄君 きょうは、当面の緊急課題といわれる円・ドル等の問題については、あした本会議でそれぞれ質問することになっておりますから、この場では割愛をいたします。したがって、私のきょうの質問は国立療養所の整備問題について、この一点に集中して質問してまいりたいと思います。
で、厚生省の医務局長が出席をしておりますから、四十三年に成立したいわゆる国立療養所の特別会計法、これが制定してすでに四年ですね。政府の提案理由で、国立療養所の整備の促進、医療の充実、これが当時の水田大蔵大臣の国会と国民に対する公約であったと思うんですね。この公約は現状守られていると思うかどうか、その辺についてまず見解を局長のほうからお聞きしたい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/8
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009・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 四十三年に国立療養所が特別会計に移行いたしました際、ただいま御指摘のように、国立療養所の整備を、特別整備ということで実施をするということがきまりました。当時、御承知のとおり五カ年計画をもちまして、二百三十億円のワクをもってこれを整備をしようということが決定いたしておるわけでございます。その後、四十七年度をもって最終とするわけでございますが、年々いままではその二百三十億円の消化というものが五年で済むような形で実は実施をしてまいっておるわけでございます。
ただ実態を申し上げますと、御承知のように国立療養所、これは老朽いたしました建物でございまして、したがって、予定されました八十四カ所の整備というものの中でも、実態といたしましては、やはり患者さんのおられる病棟部門は、これはいかにもひどい建物でございますので、そちらのほうのまず整備ということに重点を置かざるを得ないということで、かなりそちらのほうは進捗してまいっておるわけでございます。しかし、そういうところに重点を置きました関係で、他の残った部分の整備というものはかなりおくれている、こういう状態でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/9
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010・戸田菊雄
○戸田菊雄君 どうも大臣がおりませんから、本件については局長答弁できるかどうかわかりませんが、四十三年の四月十日、これは参議院の本会議でありますが、水田大蔵大臣が趣旨説明を本件について行なったわけですね。この要点は、近年は国民の疾病構造の変化に伴う各種の長期慢性疾患、重症心身障害者、進行性筋萎縮症等の新たな医療需要にこたえることが強く要求されているのであります。しかしながら、現在の国立療養所の施設の多くは老朽化しておりますので、このような時代の要請にこたえるために、すみやかに、かつ、計画的に整備を促進し、充実した医療を行なう体制を確立する必要があります。こういう趣旨の本会議における趣旨説明を水田大蔵大臣はやられたんですね。だから、こういういわば計画的整備促進、充実した医療体制の確立、この二つの目的に向かって今日まで五カ年計画というものを実行してきたと思うのですけれども、その具体的な内容について特別整備の進行関係についてどうなっているか、まず具体的にひとつ説明していただきたい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/10
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011・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 先ほど来申し上げましたように、四十三年ではその年度計画の一部といたしまして四十四億円、それから四十四年で四十五億円、四十五年も四十五億円、四十六年は当初四十五億円、それに追加がございましてさらに五億円ということで計画を進めてまいったのでございます。
施設数について申し上げますと、八十四カ所のうちの八十一については、何らかの意味の手をつけたという状況になっておりますが、特に先ほど来申し上げましたように、病棟部門については七十六の施設についてその改善をはかってきた、こういう状況になっておるわけでございます。したがって、来年度におきましても、引き続きこの計画を達成するということが私どもの責務だと考えておるのでございますが、これは率直に申し上げまして、当時の二百三十億円というものの予定以後、建築単価等も上がってまいっております。それからまた医療需要自体の変化というようなこともございまして、当初よりもやはりさらに充実をしなければならない。こういう要望等もございますので、そういった面を考慮いたしますと、私どもは率直に見まして、当初どおりの二百三十億円で計画が全部済むというふうにはいまの段階では考えられないんじゃないか。やはりもう少し先へ継ぎ足さなければ完全にできないような感じを受けております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/11
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012・戸田菊雄
○戸田菊雄君 具体的にいま若干局長も答弁をされておるんですが、まず第一は、国立療養所当初計画で百五十四カ所ですね、そのうち特別整備が八十四カ所、これがいま局長の答弁ですと八十一カ所は何らかの形で手をつけた、こういう答弁ですけれども、一般整備七十カ所、計百五十四カ所の国立療養所の整備促進というものは具体的にどうやっているんですか。その内容をひとつ具体的に説明してもらいたい。一般整備、特別整備、国立療養所全体の百五十四のうちどれがどういう一体整備計画になっているか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/12
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013・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 特別整備につきましては、もう御承知のように、耐火構造、鉄筋コンクリートをもって病棟その他を近代化するということがねらいでございまして、先ほど申し上げましたように、病棟部門については七十六というものに着手いたしておるわけでございまして、そのほかほとんど付帯設備に至りますまで完成したところもございますが、まだし残したところもかなりある、こういう状態でございます。
一方、残された八十四以外の施設につきましては、ただいま御指摘のような一般整備というワクでもって整備をいたしております。その主体といたしますところは、やはり鉄筋化というところまではとうていまいりませんので、その老朽の度合い、あるいは地方におけるいろいろの医療需要の変動等に基づきますところの治療棟その他の整備、こういった形でやっておる。いわばこれについては基本的に大々的に一般整備で面目を一新するというような形では進んでいないわけでございます。
それからなお、先ほど来お話のございましたように、重症心身障害者の施設の設置でございますとか、あるいは筋ジストロフィー患者の収容のための施設、これはこういうワクとは別に独立いたしまして、それぞれ整備いたしております。特にこういう状態の子供たちの施設については、火災その他の条件も考慮いたしまして、原則として全部平屋建て、鉄筋ではございますけれども、平屋建てという形で、そういう重症児のための環境なり、万一という場合を考慮いたしました設備構造ということで設置をするという方針でやってまいっておるわけでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/13
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014・戸田菊雄
○戸田菊雄君 耐火近代建築等についてはこれはまた別途詳しく聞いてまいりますけれども、四十三年度では四十四億円、四十四年度で四十五億円、四十五年度で四十五億円、四十六年度四十五億円、そして来年度四十七年度は五十一億円、合計さっき医務局長が説明したような二百三十億円というものを、特別会計に移行するに伴って各種整備促進のために一般会計から繰り入れたのです。二百三十億円、この四十三年から六年までの実績はこれはそれぞれ計画どおり間違いありませんか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/14
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015・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) その予算につきましては全部消化してまいっております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/15
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016・戸田菊雄
○戸田菊雄君 四十七年度の要求はどういう金願になっておりますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/16
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017・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 二百三十億円を単純にずっと伸ばせば、最終へいきますと先ほど御指摘のような数字になるわけでございますが、それでもってしては私たちはこの計画ができない、こう考えておりまして、来年度は八十三億円の要求をいたしております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/17
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018・戸田菊雄
○戸田菊雄君 当初の五カ年計画の五十一億円で計画が実行できない理由はどういうところにありますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/18
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019・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 先ほどちょっと申し上げたと思いますが、やはり最初にセットいたしましたときに、いわばその後の建築単価の値上がりでございますとか、そういったものが必ずしも十分に織り込まれているわけでもございませんし、またその見通しもむずかしかったろうと思います。したがいまして、一般的に申し上げれば、年々八%程度の一般会計の予算でも単価アップが予算上も行なわれているようなことでございますので、そういったようなことも結局最後にしわになってこざるを得ない。そういうことで、私どもはやはりその部分は最終年度で補正いたしたいということで要求を出しておるような次第であります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/19
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020・戸田菊雄
○戸田菊雄君 私は、四十七年度八十三億円も要求したという御説明ですが、金額を増額したという点についてはいささかも反対じゃない、賛成なんであります。しかし、いま医務局長が言ったように、八十三億円で国民とわれわれに約束した二百三十億円の総体五カ年計画というものは実行いたしかねる、こういうふうに考えるのですがね。その辺の見通しはどうですか。もう来年一年度しかないわけですね。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/20
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021・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 率直に申し上げて、その後いろいろな医療の変化というものがございまして、先ほども申し上げましたように、当初考えたよりも、より多くの整備を個々の療養所についても行なわれなければならぬというような実態が出てまいりますので、一応私ども八十三億円ということでやっておりますけれども、やはりそういった面を考えますと、なお多少の不足というものは出てくるのではないかとただいま見通しております。
ただ、幾らになるかということは、この八十三億円のつけ方なり、それの実施あげくにおきますところの姿によって、それぞれ最終的にきまってくると思いますので、ただいまの段階では最終的に残るであろうということは明確にお答えしにくい段階ではございますけれども、しかし、ただいま申しましたような事情を考慮してみますと、なおその先に若干の整備というものが必要になるというふうに判断するのが現段階では一番妥当ではないかと私は考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/21
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022・戸田菊雄
○戸田菊雄君 二百三十億円の内訳について若干質問したいのですけれども、一つは土地処分がございますね。いままで土地処分をしたのはどのくらいで、金額にしてどのくらいあるんですか、これをちょっと説明していただきたい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/22
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023・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 四十三年におきましては十八億円が土地処分でございます。四十四年度は十四億円、四十五年度が十億円、四十六年度が十億円、四十六年度は見通しでございます。こういうことでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/23
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024・戸田菊雄
○戸田菊雄君 当初の土地処分の総額は、局長ないしは大蔵省の当時の説明では、四十億円ないし五十億円見当になるだろう、こういうことですね。いま医務局長の説明ですと、四十六年までの処分内容が、それぞれ合算しますと五十二億円ですね。これはおそらく私の想定では、土地値上がりその他がずっと行なわれましたから、そういうものの加算が五十二億円というふうに、当初の見通しよりも上がった、そういうことになるのだろうと思いますが、その辺の理解はそれでいいですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/24
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025・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 大体先生のような御理解で私どももおるわけでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/25
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026・戸田菊雄
○戸田菊雄君 そうしますと、四十七年度はどのように見積もられているか、土地処分は。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/26
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027・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 四十七年は私どもは一応要求の段階では五億円と見込んでおるわけであります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/27
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028・戸田菊雄
○戸田菊雄君 そうしますと、土地処分は大体当初計画どおりに、若干それを上回っていっているわけですね。四十七年度の五億を含めますと、五十七億円ですか。四年前に計画した当初よりも七億円程度大体増という、こういう状況になったと思う。
それから、借り入れ金ですけれども、借り入れ金は当初の百億円、そのままずばりいっているわけですか。
もう一つは、一般会計から八十億円ないし九十億円という繰り入れがあるわけですが、これらの計画はどうですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/28
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029・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 借り入れ金は、四十三年度が十五億円でありました。それから四十四年十八億円、四十五年十八億円、それから四十六年は当初予算で十八億円であります。追加がございまして、三億円ということになっております。
それから一般会計の負担は、四十三年が十一億円、それから四十四年が十三億円、四十五年が十七億円、四十六年も十七億円、これは当初でありまして、追加の部分でさらに二億円。こういう実態でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/29
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030・戸田菊雄
○戸田菊雄君 合計で幾らになるのですか。借り入れ金、一般会計、繰り入れ。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/30
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031・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 借り入れ金が、ただいま申しましたところで六十九億円、それから、土地処分が五十二億円、それから一般会計が五十八億円、こういうことになります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/31
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032・戸田菊雄
○戸田菊雄君 四十七年度はどうなりますか。借り入れ金、一般会計、繰り入れ。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/32
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033・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 借り入れ金といたしましては五十九億円を予定いたしております。それから一般会計は十九億円。先ほど申しました土地処分五億円、こういうことでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/33
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034・戸田菊雄
○戸田菊雄君 そうしますと、借り入れ金の場合は、いまの局長の説明ですと、百二十八億円、四十七年度の要求を含めて。こうなるわけですね。それから、一般会計のほうは七十七億円ですから、当初見積もり八十億円ないし九十億円といったこの額よりも相当下がったわけですね。これはどういう事情によるのですか。ふえていくのは私はいいと思うのです。しかし、一般会計からの八十億円ないし九十億円というものが下がっているというのはどういうわけですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/34
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035・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) これは年々の予算を決定いたします際に、いろいろと予算折衝の過程で、土地がどれくらい出るであろうかとか、そういったような折衝がございまして、その結果として、一般会計はこれくらいというふうに毎年落ちついているという事情でございます。一般会計だけを独立にセットしてという形にはまいりませんで、やはり全体の中で財源振り分けをやり、見通しを立てる。こういう結果としまして、ただいま申し上げましたような結果になっているわけでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/35
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036・戸田菊雄
○戸田菊雄君 そうすると、二百三十億円をこえるのですか、こえないのですか。この関係どうなりますか。土地処分、借り入れ金、一般会計、これを、全体合わせてみて、それで当初四十三年から四十七年までの二百二十億円。これとの関係は、計算はどうなりますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/36
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037・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 来年の、四十七年の要求をそのままもし実現いたしたといたしますれば、
〔委員長退席、理事柴田栄君着席〕
二百三十億円よりもさらに三十億円程度全体の額はふえることになります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/37
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038・戸田菊雄
○戸田菊雄君 これで大体当初約束どおりの整備計画ができるわけですか。それはどうですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/38
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039・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) まあ大体当初考えましたような、その当時考えられていたような工事は、ほぼいくということで、私どもこういうような要求を出した次第でございますけれども、先ほど来申し上げましたように、その後、いろんな、やはり医療需要というものはしょっちゅう変化をいたしてまいりますので、そういったものに合わせながら考えていくといたしましたら、たとえばこれですべてもう終わりだということが言えるでございましょうか。こう考えますと、私はやはりなお追加すべきものが残るであろうというふうに考えているわけでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/39
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040・戸田菊雄
○戸田菊雄君 結局、結論としては、計画どおり実行はできないということになるわけですね。その原因は一体どういうところにあるわけですか。さっき医務局長は、いままでの計画実行が、建築費の値上がり等について、若干そごを来たしておるという答弁をなされておりますけれども、私のいろいろな情報によりますと、大体二百三十億円では、総体において百億円程度建築費の不足を来たすであろう。したがって、割合にして六割強程度しかいかないというような面がある。これは当然だと思うんですよ。四十三年から四十七年までの、経済変動に伴う建築資材その他の値上がりが当然予想されるわけです。だから、当時制定をされるときには、あらかじめそういうことも想定をしておられたのかということ あとで出しますが、ですから、いま医務局長の説明でいっても二百六十億円でしょう。われわれが考える百億円不足というものに対しては、三十億円というものしか手当てをされておらないということですね。そうだとすれば、七十億円見当不足なんですから、四十七年度、あと一年しかこれはない。そのままではこれは実行できないということになりますね。こういう問題に対しては、一体、厚生省としてはどういう考えを持っておりますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/40
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041・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 私も、その当時、この職にいたわけではございませんので、とやかく申し上げることはいかがかと存じますけれども、やはり先生ただいま御指摘のように、二百三十億円というものがセットされるまでの間に、やはり必ずしもそれで完全であるかどうか、いろんな折衝の過程では、もう少しよけい要るんだという見通しもあったやに聞いているわけでございます。しかし、結果としては二百三十億円ということで五カ年計画をセットいたしました。しかし、先ほど来申し上げましたような年度別の計画をもって実施はしてまいる。確かに、物価の値上がり等もございます。それから、さらに医療のいろんな変化というもので、単に、昔の、たとえば治療棟をそのまま建てかえればいい、こういうようなものではございませんで、さらに新しい部分をつけ加えなければ新しい医療に対応できない。あるいは病棟部分等につきましても、それぞれ配慮しなきゃならぬ事情というものが出てくる。こういうことを考えますと、やはり不足になる。その残りといたしましては、われわれは、少なくとも来年度でできるだけ追いつきたい。こういうことで出しておるわけでございますが、先ほども申し上げましたように、来年の工事を完成した暁に、最終的に幾ら残るかというところまでは、まだこまかく実は詰めをする段階にございませんので、私どもやはり百億円にそれが完全になるかどうか疑問でございますけれども、やはり若干残るであろうということは、先ほど来から申し上げているところでございます。
ただへこういう問題についてどうするかという問題がございますが、私どもは一応、二百三十億円というものがセットされて進んでまいりました。また、来年度においては、ただいま、理屈のつく限りの補正をしてやりたい、こういう決意でおるわけでございますが、しかし、医療の実態というものは、やはりこれでよしというようなものではございませんので、私どもはさらに国立療養所全体のための機能別のあり方等も含めまして、その次の年度に、やはり総合的な計画を立てたい、こういうつもりでおります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/41
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042・戸田菊雄
○戸田菊雄君 これは渡部主計官が来ておりますから——いま、国立療養所の整備関係について、四十三年制定の特別会計移行措置に伴っての整備計画大綱について、医務局長に質問をしておるわけですが、大蔵大臣も当時いろいろと厚生大臣と打ち合わせをされて、本案件の整備促進については、十分粗漏のないように打ち合わせをしてまいりますと、こういうことだったわけですね。いま医務局長に聞きますると、大体四十七年度で最終年度を迎えるわけですけれども、この予算要求その他を見ましても、完全に八割方実行するという当初の約束からいけばまだまだ金が不足だとわれわれは考える。具体的にいうと、おおむね七十億円見当不足を来たしている。こういう問題について大蔵省としてはどういうふうに国会と国民に約束した大蔵大臣の実行計画というものを完全に計画どおりに遂行しようとしておるのか、その辺の財政手当てについて具体的にひとつ説明していただきたい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/42
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043・渡部周治
○説明員(渡部周治君) お答え申し上げます。
国立療養所の特別整備の計画につきましては、先生ただいまおっしゃいましたように、四十三年度特別会計ができましたときに、国立療養所が特別会計に移行されましたときに、新たに借り入れ金の制度を導入いたしまして、四十三年度以降療養所の近代化のための特別整備を行なうというようなことで、当時予算として二百三十億円という計画が一応きめられたわけでございます。これにつきましては、その後先ほど来医務局長がおっしゃいましたような線で整備が進められておるわけでございますが、当初の計画に対しまして建築費単価の値上がりがございましたり、あるいは当初予測し得なかった緊急整備を要するものが出てきたといったような事情がございまして、必ずしも計画どおりの進捗がされておらないということでございます。この点につきましては、われわれといたしまして来年度どのように対処するかという問題につきましては、現在最終的な検討を進めておる段階でございますが、私の所管外の財投を含めましての要求でございますので、大蔵省全体どう考えておるかということになりますと、財投、一般会計含めての話になろうかと思います。
われわれといたしましては、四十六年度の補正におきましても、五億円の追加の支出をいたしまして、そのうちには一般会計から二億円、財投から三億円というようなことでこの整備計画の追加をいたしておるわけでございますが、来年度の要求につきましては、厚生省当局ともよくお話し合いをいたしまして、できる限り整備を進めるべく財政上の配慮をいたしたいと、かように考えております。この問題につきましては、先週でございましたか衆議院の社会労働委員会で取り上げられまして、当時御出席されました田中政務次官の最大限の努力を払いたいという言明があったわけでございますが、財政当局といたしましてはできる限りそういう線で配慮を払ってまいりたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/43
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044・戸田菊雄
○戸田菊雄君 これはさっきもちょっと説明したんですけれども、特別会計切りかえの最大基本というのは、すみやかな整備の促進でしょう。計画に対する建築費の値上がり等によって当然経費が増加されていくことは間違いない。そういう手当ても含めて、厚生大臣、大蔵大臣は逐一、年度ごとに相談をし合って当初計画を変更することもあり得るという答弁を行なっているんですね。そういうものがやられてないから、いま局長が言うように、大体私の推定百億円見当の不足に対して三十億円の手当てしかできない。プラス・マイナス七十億円見当の不足を来たして、結局計画どおりに四十七年度で完了はしない。大体四十七年度まで経過して何割方整備されますか、その辺の見通しはどうですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/44
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045・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 全体で何割かとちょっと、部門部門がございますので直ちにちょっと申し上げにくい実態でございますが、たとえば病棟関係で申しますと、これは優先的に患者さんのために扱わなければならぬということで、こちらに重点を置いてまいりましたので、八十四のうちの七十六施設というものが手をつけて、まだ若干が残る、こういうことでございます。ただ、いわゆる機能訓練でございますとか、新しいそういう必要性というものが出てきているような部分については、これはまだ非常におくれており、ごく一部しか手がついていない。各部門によりましてそれぞれ進行の度合いが違っておりますので、ちょっと総体としていま使割ということは一括しては申し上げにくいような状態でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/45
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046・戸田菊雄
○戸田菊雄君 これはどうして計画を申し上げることができないんですか。四十七年度で最終年度にきておるというのに、
〔理事柴田栄君退席、委員長着席〕
四十六年度までは実績、経過が現在出ておって、四十七年度でどの程度まで完成するかということはわからないんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/46
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047・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) たとえば病棟の部分については、これは計画病床数というものがございまして、三万二千七百二十ベッドというものが当初の一応整備のベッド数でございます。それに対しまして二万六千八百五十ベッドは完全に完成をいたしました。それから七百五十ベッドは、付帯施設棟の作業が進んでおるという状況でございますので、全く手のついていないベッド数というのは約五千ベッドということに相なろうかと思います。その辺は率として換算できるわけでございますが、たとえば外来治療棟につきましては三十二の施設が、規模はいろいろでございますが、完成いたしましたが、付帯施設棟が三カ所いま行なわれております。したがって、残り四十九施設というのは、外来治療棟などについて着手がまだ残されておる。しかし、これもいろいろの規模がございますので一がいにこれをもって幾らかということは申し上げにくい状態でございますけれども、そういう状態でございます。
また、サービス棟について言えば、全体のうちの四十四が完成し、一つがいま着工中でございます。その残りが残っておる。
看護婦宿舎等については、これもいろいろの宿舎の実態がございますけれども、完成をいたしましたのは二十一、こういうような状況でございますので、各部分部分によってかなりのでこぼこがございます。
当初こういうときの大体の計画として言われておりますのは、そのベッド数は幾らやるんだということが通例一般に立てる計画だと思いますが、その点で申し上げれば、最初に申し上げたように二万六千八百五十ベッドが完成し、七百五十ベッドがただいま進行中、こういうような実情に相なります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/47
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048・戸田菊雄
○戸田菊雄君 そのベッド数等の問題についてはあとで触れますけれども、さっき医務局長がおっしゃられましたように、土地処分、借り入れ、一般会計、この内訳を説明していただいたんですね、四十三年度当時は四十四億円、確かに一般会計では十一億円、借り入れ金が十五億円、土地処分が十八億円ですから合計で四十四億円となっておる。以下四十四年あるいは四十五年、四十六年それぞれ四十五億円、四十五億円、四十五億円と、こうきているわけですね。建築費等、資材の値上がりは年度ごとにどうなっておりますか。そういうものも補てんされなかったから、結果的にわれわれの推測する百億円程度が下回るということになってきたのじゃないですか、これはどうですか。これは渡部主計官のほうでどういうふうに判定されておりますか。医務局長は建築費、資材費等の値上がりに伴っていわゆる当初の八割方完成というものができかねるけれども、それはその当時の園田厚生大臣と水田大蔵大臣との約束に違反するのじゃないですか。当然そういうものを想定して、そういう変化が生じた場合には、対応し得る措置をとりながら国会と国民に約束したことは実行しますと言っておるんですから、その点どうなんですか、財政担当として。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/48
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049・渡部周治
○説明員(渡部周治君) 建築費につきましては、さだかなアップ率を手元に持っておりませんが、大体年率八%程度平均的には値上がりしているのではなかろうかと思います。こういう建築単価の値上がりを計画改定に織り込んでいくべきではないかというお話はごもっともだと思いますが、もちろん全体の財源の事情もございまして、一般会計で申し上げますならば、四十三年度が十一億円に対して四十四年度十三億円、四十五年度十七億円というぐあいに、それなりにふやしておるわけでございますが、財投につきましても四十三年度は十五億円、次年度は十八億円というように、全体の額としまして計画どおり進んでいない点について、その点の配慮が足らないというおしかりはごもっともであろうかと思いますけれども、われわれといたしましては、全体の財源事情ということで、過年度につきましてはこういうことでやむを得なかったんではなかろうかと思います。この点につきまして、将来におきましてはこの計画の推進につき、財源の許す限り最大限の努力を払いたい、かように思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/49
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050・戸田菊雄
○戸田菊雄君 いま主計官が言うような状況になっていないんですよ。確かに借り入れ金、一般会計でもって四十三年十一億円、四十四年が十三億円ですから二億円ふえていますよね。それから借り入れ金については十五億円から十八億円ですから三億円ふえていますよ。土地処分は十四億円です。これで三十一億の十四億で四十五億円です。結局帳じり合っちゃうんです。しかし、一面土地処分についてはこの金額がむしろ減っているんですね。十八億円、十四億円、十億円、十億円ですから減っている。しかし、総体から見れば土地の値上がりその他によって二億円程度ふえていることになる。総体見てどうしても二百三十億円から、さらに三十億円見当、これは四十七年度の今回の予算要求を含めてですけれども、そういう結果になっているんです。だから財政手当てとしては何らやっていないということにひとしいじゃないですか。結局年次計画で四十五億円、四十五億円、四十五億円で帳じりが合っちゃっているんです。そこには建築資材なり物価値上がり、経済変動に伴う諸手当ては何らやっていない、こういうことになるんじゃないんですか、どうなんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/50
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051・船田譲
○政府委員(船田譲君) 詳しいことは主計官からお答えすると思いますが、政府がやっております年次計画、いろいろございますが、治山治水あるいは下水道、道路整備、こういう五カ年計画の進め方において、途中で建設費等の値上がりで見直しをやるかどうかという問題、これは予算の単年度主義の考え方から申しますと、いわゆるローリングバジェット的な考え方を導入せよということになるかと思いますけれども、なかなかそこまで財政当局としては踏み切れませんので、年次に、最初に定められました額を最後の年度におきまして著しく計画とそごいたしますときに、財政上の支出をあとで考えるという形で、まあ実態の計画の達成率では必ずしも一〇〇%にいっていないということは確かに事実でございます。そういう先生からの御指摘も十分胸におさめまして、今度の予算への編成におきましても十分配慮いたしたいと思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/51
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052・戸田菊雄
○戸田菊雄君 財政手当ての政務次官の御答弁わかるんですけれどもね、しかし、実際四十七年度を迎えてみて、それは医務局長が言うとおり、当初の約束は実行できないことになるんですね、そういう趣旨の答弁を言っている。ですから私は、それは国会と国民に対する冒涜ではないか、政務次官からいま答弁があったんだけれども、しかし、それだけでは私は了承できかねる。当初、これは四十三年四月の十二日、第五十八回国会の衆議院大蔵委員会会議録二十三号、二〇ページ、ここに当時社会党の井手代議士が質問している中で、園田厚生大臣はこう言っているんです。大蔵大臣との食い違いはない。年々の国家財政関係、年々の変動もありましょうし、私のほうからはもっとふやしてほしいということもありましょうが、今年度特別会計移行に際して、こういう計画を立て、大蔵省もこれに協力することで話ができていますので御心配はありません。こう断言している。同時に水田大蔵大臣ですけれども、厚生大臣の言うとおり食い違いはございません。厚生省から総額二百三十億円の計画が出され、これを承知の上で本年度の予算に四十四億円を計上したものであり、本年度以降全体計画を実施するよう協力するつもりであり、ここに書かれた数字どおりということでなく、来年度以降の折衝できめるわけだが、全体計画は両省で一致している。こうはっきり言っている。
ですから、四十三年度といたしましては、両大臣もまさしく協議決定をして四十四億円というものを計上している。しかし次年度以降は、つど計画に際して両省が話し合いをして、そうして時に応じて五カ年計画の完成ができるよう、それでその財政的手当てもやっている、両省からも意見が一致しているとはっきり言っているのですね。だからこういうことが、四年後の今日において一体どうなっているかということになりますと、医務局長の答弁のとおり、それじゃ国会で一生懸命審議をして国民に約束するということは、全部御破算になってしまうということになる。そんな権威のない国会の審議というものは、全く私は情けないと思うのですね。だからそれは、為政者たる行政機関の政府が、そういうことをきちっと踏まえて実行計画に基づいて実行しない限りどうにもならない。だからそういう面についての政治責任は、きょう大臣おりませんから追及してもどうにもなりませんが、何とかそういう手当てを、四十七年度一年度しかないのですから、これを通じていま予算要求、まだ大蔵省の告示もなされていない編成段階ですが、これをもっと前進する体制で検討できないか。どうですかひとつ、その辺は事務的にどういうところへ進んでいますか、あわせてひとつ回答して下さい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/52
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053・船田譲
○政府委員(船田譲君) 先ほど私が答弁申し上げましたように、五カ年間二百三十億円という計画を年次的に消化をしていくことにおいては、決して大蔵省も約束を破ったわけではございませんが、ただ先ほど主計官が申しましたように、ほぼ年率八%くらいずつ、これは推定の数字でございますから、必ずしも正確とは言えないかもしれませんが、建築単価も上がっておる、その部分の、いわば年度ごとの見直しを十分にしてこれなかったということにつきましては、たいへん残念に思う次第でございます。
そこで、いよいよ四十七年度が国立療養所整備五カ年計画の最終年次でございますから、いま予算の編成期に当たりまして、私が必ずこういたしますということを申し上げかねますけれども、最大限の努力を一般会計並びに財投も含めまして努力してまいりたいということを申し上げたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/53
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054・戸田菊雄
○戸田菊雄君 当初の計画どおり実行するとすれば、金額にして四十七年度どれだけ一体必要ですか。いま要求としては医務局長から聞きました。しかし計画を完全に実行するとすればどの程度必要なんですか、説明して下さい。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/54
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055・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 一気にいま先ほど来申し上げましたような工事を全部片づけるとすれば、さらに先ほど先生も御指摘のような、六十億円なり七十億円なりが不足になるのではなかろうか、こういう感じはいたします。ただ工事のしかたなり、いろいろな問題において違ってまいりますので、必ずしも最初に申し上げましたように、その数字で固定していいかということになると、私もまだ疑問が残っております。いろいろな工事の変更なり療養所等のいろいろな実情と申しますか、整備を要すべき状態というものが時々変化をいたしますので、一がいにそのままでけっこうだと私が申し上げると、かえって正しくない答えを申し上げることになりやせぬかという心配をいたしておりますが、大体先生御指摘のような、ほぼそういう見当になりやしないかというつもりでおります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/55
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056・戸田菊雄
○戸田菊雄君 局長の答弁どおりなんですが、主計官、いま予算編成段階でしょう。その点についてどういうふうに検討されていますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/56
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057・渡部周治
○説明員(渡部周治君) 厚生省からの御要求は一般会計で十九億円、財投が五十九億円、土地処分が五億円、計八十三億円という御要求でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/57
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058・戸田菊雄
○戸田菊雄君 この八十三億円では足らないのです、結局足らない。それは私は、厚生省もずばり八割方完成に向けて国会に責任を持つというならば、四十七年度やはり大蔵省にその要求を出すべきじゃないかと思うのですね。いま主計官が指摘したように、合計八十三億円では足らないのですから、これはどうして出さないのですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/58
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059・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) いろいろ私どももそういうことは前々から、先ほど御指摘のように単価のアップ等が年々修正されていくべきではないかという感じを持ちましたけれども、しかしそれは、先ほど政務次官からお答えのように、一応セットしたものはとにかくそれで年々計画を進める、しかしそういう最後の段階で若干の手直しということを考える、そういう点から言えば、もっとこれが百億円をこすような要求をすべきじゃないか、こういう御指摘になろうかと思うのです。私どもそういうつもりで検討いたしたわけでございますが、一方われわれのほうのいろいろな設計なり何なりといういろいろな事情の制約もございまして、なかなか整備が進まず、工事の消化を非常に督励をいたしておりますけれども、やはりある程度限度がございまして、一ぺんに大量のものが一度に消化できるかどうかということになりますと、いろいろな問題点もございます。これらを勘案いたしまして一応こういう数字に落ちついた、こういうことでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/59
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060・戸田菊雄
○戸田菊雄君 どうも納得できないんだけれども、ことにいまドル・ショックその他によって日本が非常に不景気だ、今後やはり経済構造そのものを転換しようという、政府要人の声明もあるというから、願わくは社会資本の充実その他によって、社会資本の投資をひとつ拡大していこう、これはりっぱな社会保障その他の充実体制につながるものじゃないですか。ですから思い切って担当省で金を使うなと大蔵省からいじめられる、こんなこと何も遠慮しないで、必要額を全部要求をして、そして大蔵省とあらかじめ両大臣が答弁をしているような内容に本問題を突き詰めていくべきじゃないかと思うのですが、どうもいま医務局長の話を聞くとだいぶ遠慮しているようですが、どうなんですか。
もう一つは、主計官のように、要求された八十三億円は最終的に告示されたのですか一決定額ということになるのですか。もっとこれから変更ということあり得るわけですか。どうなんですか、その辺は。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/60
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061・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 先ほどお答えいたしましたように、ずばりそのすべての不足額を全部計上すべきじゃないかという御意見は、私どもも十分そういうつもりで検討いたしたわけでございますが、先ほども申し上げましたような、実態上の問題ということもございますので、はなはだ不本意にとられることも私はやむを得ないと存じておりますけれども、先ほどのようなことで御了解賜わりたいと存じます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/61
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062・渡部周治
○説明員(渡部周治君) 先ほど申し上げました数字は、厚生省の御要求の額でございます。大蔵省の案につきましては、まだ大蔵省の概算決定をいたしておりませんので、現在検討中ということでございます。したがって数字は確定いたしておりません。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/62
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063・戸田菊雄
○戸田菊雄君 見通しはどうなんですか。もう間もなくそれは最終決定になるのだと思うのですが、年内編成ですから。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/63
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064・船田譲
○政府委員(船田譲君) いま主計官が申しましたように、まだ御要求は各省から出ておりますけれども、それを取りまとめて一般会計、財投、どのようにやっていくかと、たとえばもっともとへ戻しますと、国債の発行額をどのくらいにするかということもまだ最終的に決定しておりませんので、これは内示前に、もちろん政府の予算編成方針が立てられましょうから、これにのっとりまして大蔵の考えをまとめ、特に厚生関係の考えをまとめる段階におきまして、先ほどの先生の御注意序十分体していきたいと思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/64
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065・戸田菊雄
○戸田菊雄君 医務局長に質問してまいりますが、現在八十四施設の特別整備がかりに四十七年度若干残っても、一定の整備ができたという状況で考えて、さらに残りの七十施設の一般整備があるのですね。当然これは発足させるべきだと思うのです。さっき医務局長が耐火構造、近代化をする、そういうことで整備をはかるというようなことをおっしゃられた。しかし、これは社会保険旬報ですけれども、ナンバー一〇二一号、四十六年十一月一日。その中で厚生省の医務局調べというのがあります。耐火の建設割合が出ているのです。これを見ますと国立病院は耐火が六十八、木造二十七、計九十五。割合にして耐火施設率が七一・六%。それに対して国立療養所の場合は二三・六%きわめて低いですね、こういう状況になっているのですね。以下都道府県立病院あるいは六大市立病院、市立病院、町村立病院、組合立病院いろいろ統計が出ておりますけれども、そういう中において各病院とも六〇%以上こえているにもかかわらず、国立療養所については二三・六%、これは四十六年十一月一日現在ですね、こういう統計になっている。これは一体どういうわけですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/65
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066・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 国立療養所は、先生御承知のとおり、陸海軍の病院等の非常にだだっ広いものをそのまま引き継いだものでございます。したがって、いわば木造部分の面積というものが非常に実はだだっ広いわけでございますので、こういったもので耐火構造でやりましても、結果としての率は非常に低い形に落ち込む、こういうことでございます。この特別整備そのものが始まりましたゆえんも、やはりこういう実態では困るということで、早くこれを改善しようということでスタートしたような次第でございますが、これは私どもとしてはやはりなるべく早くこれは安全な施設にしたい、こういうふうに持っていくべきだと考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/66
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067・戸田菊雄
○戸田菊雄君 その整備計画は今後どういう状況でございますか、何年くらいで大体他の病院と同率くらいまで引き上げる可能性があるのですか、見通し。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/67
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068・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) まだ私どもが直ちにこれは何年計画でございますというようなところまでは実はセットしておるようなものはございませんけれども、、御承知のとおり、日本の疾病構造が非常に大きく変動しておりまして、かつて結核というものが中心でございましたが、次第に結核も減りつつございますが、半面いわゆる老人性の疾患あるいは成人病関係あるいは子供の慢性疾患、こういったようなものがいろいろと多く出てきつつあります。
で、私は、やはり国立療養所というものは決して国立結核療養所ではないはずでございますと、こう考えておりますので、いま申しましたような、わが国の慢性疾患というものが変動する。そういう慢性疾患を担当する施設、それの中枢としての療養所という性格は、かつてとは違った意味で新しい性格を付与しなければならないと考えております。したがって、そういう観点から、残りました各施設についても、その地域地域のいろいろな他の医療機関との関係、こういうものを十分勘案しながら、それぞれ性格づけをはっきりさせて、そうして整備にかかりたい、かように考えておりますので、直ちにこれを全部何カ年計画だというように、いまの段階ではちょっと申し上げるような段階ではございません。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/68
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069・戸田菊雄
○戸田菊雄君 それからもう一つは、国立療養所の統合廃止についてですけれども、いまどういう状況になっていますか、内容についてひとつ説明してください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/69
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070・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 四十一年から申し上げますと、四十一年に統合が二カ所ございます。国立病院への転換が二カ所ございました。それから四十二年度には病院転換が四カ所、結核から精神に転換一カ所、これは実態としては療養所で、変わりがございません。それから四十三年度に病院転換が三つ、統合が三カ所。四十四年度はございません。四十六年度に統合五カ所。こういうような実情でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/70
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071・戸田菊雄
○戸田菊雄君 それは当時の附帯決議に私は反しているのじゃないかという気がするのですね。附帯決議では、少なくとも大幅統廃合を行なわない——非常に抽象的である。結局、統合になってそのまま存置するところはいいんですけれども、廃止するところは医療機関がなくなってしまうということになりますね。だから、そういう結果になるから、統廃合については、附帯決議でもって十分慎重に要望して、大臣も、そのとおり実行します。こういうことになっているのですけれども、いま医務局長お話しになったように、四十一年以降統廃合はそんなに行なわれてきている。いま説明した内容がはたして大統廃合になっているかどうかは、中身として問題がございますけれども、たとえば四十三年三カ所の統廃合をやられた。たとえば兵庫中央では兵庫寮と春霞園ですか、これが統合された。それから東名古屋では梅林と八事、それから西新潟では内野と有明、こういうぐあいに統廃合がなされて、一方では医療機関が全部なくなって地域住民がえらく迷惑をこうむる、こういう状態。いまの姿勢としては、無医村や、そういうことをなくしていこうと、苦労して巡回医療団まで派遣してやっていこうという、それを拡大していこうというときに、みずから国がやっている医療機関を統廃合によって縮小、無医村地帯にやっていくということは、逆行するのじゃないか。こういう点について、いま今後の方向としてはどう考えられているのか。まさしくこれは国民から医療を奪っていくということになるわけですから。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/71
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072・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 実は先生も十分御承知だと存じますけれども、先ほど来申し上げました、また先生がいまあげられました統合というような施設は、実はきわめて隣り合っている施設というところでございまして、非常に離れておるというようなところを統合しておるわけではございませんで、きわめて近接している、ないしは春霞園と兵庫寮のように、まさに敷地は相接しているというようなところでございます。そういうところが中心になって実は行なわれておりまして、それがなくなったことによって、その地域に非常に大きな医療上の欠陥が生ずるというようなことはないように配慮しているつもりでございます。
それからもう一つ、私どもがこういうようなことを考えておりますのは、これはやや専門的な問題かも存じませんけれども、実は、先ほど来申し上げておりますように、療養所自体の機能は、決して安静だけを保ってきたような過去の姿だけでは十分でございませんで、やはり医療上の機能というものが高くなければ国民の御期待に沿うわけにまいらぬと思います。しかし、これはやはりある一定限度の規模というものが集約されることによって、そこの治療成績というものが非常に高まりますことは、これは過去に私どももいろいろと、国立療養所のいろいろな施設について分析をした結果からも、ある程度私どもが自信を持って言えることでございまして、したがって、むしろこれは単純に数をどうするというような発想ではございません。やはり隣り合っているようなものがそれぞれ両者合同いたしまして、そしてりっぱな設備を持ち、また、その医療スタッフもそこで数がふえる、こういう統合をすることによって、むしろ医療の中身がよくなるということを期待しているという問題でございまして、そういう意味では、むしろ、国民の医療需要に対しましてより高いレベルでおこたえをしたいという気持ちから出ているということを御理解賜わりたいと存じます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/72
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073・戸田菊雄
○戸田菊雄君 これは国立結核療養所の四十六年の十二月現在の医療施設調査なんですけれども その調査個所がちょっといまミスプリントでわかりませんが、それによりますと、昭和三十年に百八十七施設、三十五年百八十四、四十年は百六十八、四十三年百五十四、昭和四十六年が百四十九というぐあいに漸次相当減ってきている。ですから、いま医務局長が言われるように、このすべてが背中合わせでもって接近状況にあったものを一方廃止をして統合した。こういうような内容なのか、そうではなくて、もっと地域的には広い、そういうものを、何といいますか、いまの特別会計移行に伴って独立採算制上採算が合わないというようなことで縮小、統廃合をやっておられるのか、その統廃合の理由といいますか、そういう内容はどういう実績になっているのでしょうか、その辺はどうでしょう。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/73
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074・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) たとえば統合いたしました——四十六年にいたしましたので数が一番大きなものは西別府病院というものでございまして、これは光の園、石垣原、別府荘という三つを合わせたものでございます。これはまた別府市内にすべて存在する施設でございまして、それをやはり同じ市内に、きわめていい場所に、きわめて近代的な形で完成をした、こういうものでございます。先ほど兵庫寮と春霞園の場合もまさに地続きでございますと、こう申し上げました。また南福岡にいたしましても屋形原と福岡厚生園というのも、まさにこれは敷地の表と裏という関係にございます。大体そういうところを中心に、整理をいたしてきているわけでございまして、たとえば島根、松江にいたしましても、全く同様の事情でございます。そういうことで、先ほど申し上げましたように、きわめて遠いところでこれをはずすというようなことは原則的にはやってまいっておりません。しかしこういうことをいたします理由は、先ほど申し上げたようなことに尽きているわけでございまして、決して採算ベースでございますとか、数を減らすとか、こういうことだけを目標にしているわけではございません。したがいまして、患者数自体を見ましても、国立療養所の四十三年と四十六年を比較いたしますと、むしろ全体としてはややふえている、こういうような結果でございまして、決して統合によって——統合の趣旨は先ほど申し上げたような、むしろ機能を中心とした考え方でございまして、決して数合わせをするとかそういうものではございません。なお全体といたしまして、結核なりその他の患者の全体としての収容力、患者数、こういうものについては決して減っていないという実績からもその辺は御判断いただけるかと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/74
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075・戸田菊雄
○戸田菊雄君 医務局長いろいろとおっしゃられますけれども、結局ここ十数年で四十施設近くの療養所がつぶされていることは間違いないですね、統廃合によって。ですから、これは一つの例ですけれども、東京病院のベッド数なども考えてみますと、統合時の昭和三十七年には一千九百七十床あったのですね。一日平均入院が千七百三十九名、その後四十三年に千五百九十床です。そこで約四百床ぐらい減っているんですね。結局、入院の一日平均も千二百五十八名という、収容しきれないですからね、減っていくわけです。現在の四十六年はどうかというと、千三百十床です。さらに二百床ぐらい減っちゃった。年々ベッド数も減ってくるし、収容人員も減ってくるという状況ですね。これは国民から見れば、じゃそれだけ患者が減っているかといろと、これは減ってない、横ばい。だから、こういうことだとすれば、これは先進諸外国においてはもっぱら医療というものは予防に重点を置き、早期発見、早期治療、そして健康を保持しているという状態なんですね。日本の場合は罹病、いわゆる病気にかかってなおかつ満足な治療が得られないという状況。片やGNPは世界資本主義第二位だとか、いばっているけれども、だから、そういう意味合いでのいまの経済不況その他にかかわって社会資本充実を叫ばれるというのは、そういうところに理由があるんですから、そういうものの担当省として遠慮なく予算の必要なものは要請して、国民の需要に応ずるような対応措置をつくっていくことが特別会計移行措置の趣旨であるわけですから。ところが、中身を点検すると、まるきり逆にいっているんですね。また、それを口実にして大蔵省あたりは予算削減をどんどんやっていることは間違いない、そういう状況。
これはいずれ、きょうは何か医務局長も渡部主計官もそれぞれ別委員会に行かなければいけないということでありますから、私、いつまでもここで引きとめようという考えありません。いずれ両大臣出た上に立って、さらに本問題について、これはやはり政府の、国会や国民に対する公約ですから、そういうものが実行されず、そのまま見のがされるということは、やはり許されないと思うわけです。だからいずれ本格的にもう一度やります。だからそういう点について医務局長、いまの統廃合に基づいて、ベッド数等も減って、そうして罹病者をかかえきれない、そうして野たれ死にさせているというような、こういう残酷な仕打ちは私はないと思う。だからもっともっとこの辺を現状に照らしあわして対応できるそういう設備計画というものを、私は四十七年度に向けてでき得る限り努力してもらいたいと思うのですがね、それはどうですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/75
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076・前田佳都男
○委員長(前田佳都男君) ちょっと速記をとめて。
〔速記中止〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/76
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077・前田佳都男
○委員長(前田佳都男君) 速記を起こして。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/77
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078・松尾正雄
○政府委員(松尾正雄君) 私どもも先生御指摘のように、特に国立療養所の結核の部門というだけを考えますと、これはたいへん、老人結核になり、かつ難治患者と申しますか、そういういわば非常にむずかしい患者さんを実はかかえておりまして、またいわば肺機能等も非常に低くなりました低肺機能患者さんというものを重点的に収容いたしておる。そういう意味で、いわば昔の結核患者を扱った時代とは違った、結核についてもやはり治療の内容あるいは対応のしかたをしなければならない、かように考えておりますので、そういう意味でやはりこの結核療養所としての国立療養所についても機能の十分強化をはかる、これについては御指摘のとおり、私どもも努力をいたしたいと思います。
またさらに、結核以外の慢性関係につきましても、ただいま申しましたと同じような医療の変化によって行政が出てくるものと存じますので、そういう面についてもやはり慢性疾患の中核機関という意気込みをもって、内容の充実をはかりたい、かように存じております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/78
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079・前田佳都男
○委員長(前田佳都男君) 本件に対する本日の質疑はこの程度にとどめます。
本日はこれにて散会いたします。
午前十一時四十六分散会
—————・—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/106714629X00819711221/79
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