1. 会議録本文
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000・会議録情報
平成八年六月十四日(金曜日)
午前十時二分開議
出席委員
委員長 松前 仰君
理事 鈴木 宗男君 理事 二田 孝治君
理事 初村謙一郎君 理事 増田 敏男君
理事 田中 恒利君 理事 井出 正一君
安倍 晋三君 金田 英行君
岸本 光造君 栗原 博久君
鈴木 俊一君 東家 嘉幸君
浜田 靖一君 穂積 良行君
三ッ林弥太郎君 宮路 和明君
茂木 敏充君 山本 公一君
木幡 弘道君 千葉 国男君
野呂 昭彦君 畑 英次郎君
宮本 一三君 矢上 雅義君
山岡 賢次君 石橋 大吉君
永井 哲男君 野坂 浩賢君
山崎 泉君 小沢 鋭仁君
金田 誠一君 藤田 スミ君
徳田 虎雄君
出席政府委員
水産庁長官 東 久雄君
委員外の出席者
農林水産委員会
調査室長 黒木 敏郎君
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委員の異動
六月十四日
辞任 補欠選任
荒井 広幸君 安倍 晋三君
七条 明君 宮路 和明君
葉梨 信行君 鈴木 俊一君
松下 忠洋君 茂木 敏充君
同日
辞任 補欠選任
安倍 晋三君 荒井 広幸君
鈴木 俊一君 葉梨 信行君
宮路 和明君 七条 明君
茂木 敏充君 松下 忠洋君
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六月十二日
サケ、マス、筋子に対するセーフガード発動に
関する請願(藤田スミ君紹介)(第三七二六号
)
輸入農産物の原産地表示義務等に関する請願
(佐々木陸海君紹介)(第四〇三九号)
同(東中光雄君紹介)(第四〇四〇号)
同(正森成二君紹介)(第四〇四一号)
同(松本善明君紹介)(第四〇四二号)
同(山原健二郎君紹介)(第四〇四三号)
は本委員会に付託された。
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六月十日
国際化に対応し得る農業・農村対策の拡充と強
化に関する陳情書
(第三七六号)
二百海里排他的経済水域全面実施に関する陳情
書外一件
(第三七七号)
中山間地域における振興対策の充実強化に関す
る陳情書
(第三七八号)
は本委員会に参考送付された。
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本日の会議に付した案件
まぐろ資源の保存及び管理の強化に関する特別
措置法案起草の件
――――◇―――――発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/113605007X01519960614/0
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001・松前仰
○松前委員長 これより会議を開きます。
農林水産業の振興に関する件等について調査を進めます。
この際、まぐろ資源の保存及び管理の強化に関する特別措置法案起草の件について議事を進めます。
本件につきましては、理事会等において協議いたしました結果、お手元に配付いたしましたとおりの起草案を得ました。
まず、本起草案の趣旨及び内容につきまして、委員長から御説明申し上げます。
現在、マグロ資源はほぼ満限利用の状態にあり、適切な管理を行わなければその枯渇化が憂慮される事態に立ち至っております。
このような状況を背景に、先般国会で承認された国連海洋法条約においては、マグロ等の高度回遊性魚種について、沿岸国及び漁業国に対し、その保存と最適利用のため、国際機関を通じて協力することを義務づけており、さらに、昨年八月に採択された国連公海漁業協定においては、国連海洋法条約の実施のため、地域漁業管理機関が主体となって資源管理を実施する枠組みを定めております。
マグロ資源の管理に関する地域機関については、現在、大西洋まぐろ類保存条約等四条約が締結され、洋上の漁業管理から貿易、流通に至る一体的管理を行う方向にあります。
しかしながら、一方では、こうした資源管理に係る規制を逃れた便宜置籍船等の非加盟国漁船による不法操業が増大するなど、国際管理の実効を損ねる事態が生じており、また、このことは我が国のマグロ漁業の持続的な発展にも大きな影響を及ぼしております。
このような状況に対処し、国際機関を通じた資源の保存管理措置に積極的に貢献するとともに、その実効を確保するための所要の措置を講ずることは、世界最大のマグロの消費・輸入国である我が国の国際的責務であり、同時に、長期的に見て消費者の利益にもつながるものであります。
以上の観点から、本案を提案する次第であります。
次に、本案の主な内容について御説明申し上げます。
本案は、我が国が世界において、歴史的にマグロの漁獲及び消費に関し特別な地位を占めていることにかんがみ、最近におけるマグロ資源の動向、その保存及び管理を図るための国際協力の進展等に対処して、マグロ資源の保存及び管理の強化を図るための以下の措置を講ずることにより、マグロ漁業の持続的な発展とマグロの供給の安定に資することを目的としております。
第一に、農林水産大臣は、マグロ資源の動向を踏まえ、マグロ資源の保存及び管理の強化を図るための基本方針を定めるものとしております。
第二に、政府は、マグロ資源の保存及び管理を図るための国際機関の設立またはその効果的な運営を図るため、関係国と協力するように努めるとともに、国際機関への外国の加盟を促進するように努めるものとしております。
第三に、農林水産大臣は、我が国が加盟している国際機関において取り決められたマグロ資源の保存及び管理を図るための措置が我が国の漁業者によって遵守されるよう必要な措置を講じなければならないものとしております。
第四に、政府は、外国の漁業者によるマグロ漁業の活動が保存管理措置の有効性を減じていると認められるときは、当該保存管理措置を取り決めた国際機関に対して当該活動を抑止するために必要な措置を講ずるよう要請するとともに、当該外国に対して当該活動を改善するよう要請しなければならないものとしております。
第五に、政府は、要請をした後、相当の期間を経過してもなお当該要請に係る活動が改善されていないと認められるときは、当該国際機関における取り決めに従い、必要な限度において、外国為替及び外国貿易管理法第五十二条の規定に基づき、当該外国からのマグロの輸入を制限することができるものとしております。
その他、増殖に関する技術の開発及び普及、保管事業に関する援助、情報の収集、報告の徴収及び罰則等について規定するものとしております。
以上が、本案の提案の趣旨及び主な内容であります。
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まぐろ資源の保存及び管理の強化に関する特別
措置法案
〔本号末尾に掲載〕
—————————————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/113605007X01519960614/1
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002・松前仰
○松前委員長 お諮りいたします。
お手元に配付してありますまぐろ資源の保存及び管理の強化に関する特別措置法案の草案を本委員会の成案と決定し、これを委員会提出の法律案といたしたいと存じますが、これに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/113605007X01519960614/2
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003・松前仰
○松前委員長 起立総員。よって、本案は委員会提出の法律案とするに決しました。
なお、ただいま決定いたしました本案の提出手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/113605007X01519960614/3
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004・松前仰
○松前委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
午前十時八分散会
————◇—————発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/113605007X01519960614/4
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