1. 会議録本文
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000・会議録情報
平成十三年十一月二十六日(月曜日)
午後一時二十八分開会
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委員の異動
十一月二十六日
辞任 補欠選任
森本 晃司君 遠山 清彦君
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出席者は左のとおり。
委員長 倉田 寛之君
理 事
阿南 一成君
松村 龍二君
矢野 哲朗君
山下 善彦君
小川 勝也君
佐藤 道夫君
山本 保君
委 員
愛知 治郎君
有村 治子君
泉 信也君
金田 勝年君
段本 幸男君
藤井 基之君
三浦 一水君
森元 恒雄君
吉田 博美君
池口 修次君
小林 元君
高嶋 良充君
千葉 景子君
藤井 俊男君
簗瀬 進君
山下八洲夫君
遠山 清彦君
井上 哲士君
池田 幹幸君
八田ひろ子君
又市 征治君
広野ただし君
西川きよし君
衆議院議員
政治倫理の確立
及び公職選挙法
改正に関する特
別委員長 中馬 弘毅君
国務大臣
総務大臣 片山虎之助君
大臣政務官
総務大臣政務官 山名 靖英君
事務局側
常任委員会専門
員 入内島 修君
政府参考人
警察庁刑事局長 吉村 博人君
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本日の会議に付した案件
○政府参考人の出席要求に関する件
○政治倫理の確立及び選挙制度に関する調査
(第十九回参議院議員通常選挙の執行状況等に
関する件)
○地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る
電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の
特例に関する法律案(内閣提出、衆議院送付)
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/0
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001・倉田寛之
○委員長(倉田寛之君) ただいまから政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、森本晃司君が委員を辞任され、その補欠として遠山清彦君が選任されました。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/1
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002・倉田寛之
○委員長(倉田寛之君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
政治倫理の確立及び選挙制度に関する調査のため、必要に応じ政府参考人の出席を求めることとし、その手続につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/2
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003・倉田寛之
○委員長(倉田寛之君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/3
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004・倉田寛之
○委員長(倉田寛之君) 政治倫理の確立及び選挙制度に関する調査を議題といたします。
去る七月に行われました第十九回参議院議員通常選挙の執行状況等につきまして、順次政府から報告を聴取いたします。片山総務大臣。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/4
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005・片山虎之助
○国務大臣(片山虎之助君) この機会に、第十九回参議院議員通常選挙の結果の概要について御報告申し上げます。
今回の選挙は、本年七月二十二日に任期が満了となった参議院議員の通常選挙でありまして、昨年十一月に議員の定数削減及び非拘束名簿式比例代表制の導入等の公職選挙法の改正を行って初めての参議院選挙であり、また今世紀初めての国政選挙でもありました。
さらに、参議院選挙では在外選挙及び洋上投票が初めて適用になりました。
選挙すべき議員の数は、昨年の公職選挙法改正により、比例代表で二人、選挙区で三人削減され、比例代表選挙が四十八人、選挙区選挙が七十三人、合計百二十一人でありました。
選挙当日の有権者数は約一億百三十一万人で、前回の通常選挙に比べ約二百二十六万人増加して、参議院選挙では初めて一億人台となりました。
次に、投票の状況について申し上げます。
七月二十九日の投票日は、一部の地域を除きほぼ全国的に晴れまたは曇りの天気でありました。
投票率は五六・四%でありまして、前回に比べ二・四ポイントの低下となっております。
次に、立候補の状況について申し上げます。
比例代表選挙につきましては、名簿を届け出た政党は十四政党で、前回と同数であり、その届け出名簿に登載された候補者数は二百四人で、前回に比べ四十六人の増、競争率は四・三倍でありました。
選挙区選挙につきましては、候補者数は二百九十二人で、前回に比べ二十四人の減、競争率は四・〇倍でありました。
次に、当選人の状況について申し上げます。
党派別に申し上げますと、自由民主党は比例代表選挙で二十人、選挙区選挙で四十四人、合計六十四人。民主党は比例代表選挙で八人、選挙区選挙で十八人、合計二十六人。公明党は比例代表選挙で八人、選挙区選挙で五人、合計十三人。自由党は比例代表選挙で四人、選挙区選挙で二人、合計六人。日本共産党は比例代表選挙で四人、選挙区選挙で一人、合計五人。社会民主党は比例代表選挙で三人。保守党は比例代表選挙で一人。無所属は選挙区選挙で三人となっております。
なお、女性の当選人は十八人で、前回より二人下回りました。
次に、党派別の得票率の状況について申し上げます。
比例代表選挙では、自由民主党三八・六%、民主党一六・四%、公明党一五・〇%、自由党七・七%、日本共産党七・九%、社会民主党六・六%、保守党二・三%、自由連合一・四%、無所属の会〇・三%、諸派三・七%となっております。
また、選挙区選挙では、自由民主党四一・〇%、民主党一八・五%、公明党六・四%、自由党五・五%、日本共産党九・九%、社会民主党三・四%、自由連合二・三%、諸派・無所属一二・九%となっております。
以上をもちまして、今回の参議院議員通常選挙の結果の御報告を終わります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/5
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006・倉田寛之
○委員長(倉田寛之君) 次に、吉村警察庁刑事局長。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/6
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007・吉村博人
○政府参考人(吉村博人君) 平成十三年七月二九日に行われました第十九回参議院議員通常選挙における違反行為の取り締まり状況について御報告いたします。
選挙期日後九十日の十月二十七日現在で集計しました数字は、お手元に資料としてお配りしてあります表に示したとおりでございます。
検挙状況は、総数で四百七十三件、八百六十九人となっておりまして、前回の通常選挙における同時期の二百三十三件、五百二十六人と比べますと、件数で二百四十件、人員で三百四十三人、それぞれ増加しております。
罪種別に申しますと、買収二百六十二件、五百五十九人、自由妨害三十六件、三十五人、戸別訪問二十一件、五十八人、文書違反五十三件、百八人、公務員の地位利用三十六件、六十七人、その他六十五件、四十二人となっておりまして、買収が検挙事件のうち件数で五五・四%、人員で六四・三%を占め、最も多くなっております。
次に、警告状況を申し上げますと、総数が三千七百五十八件でございまして、前回の四千二百五十七件と比べ四百九十九件減少しております。
なお、警告事案のほとんどは文書関係についてのものでありまして、総件数の九五・九%を占めております。
以上、御報告申し上げます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/7
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008・倉田寛之
○委員長(倉田寛之君) 以上で報告の聴取は終わりました。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/8
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009・倉田寛之
○委員長(倉田寛之君) 地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律案を議題といたします。
政府から趣旨説明を聴取いたします。片山総務大臣。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/9
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010・片山虎之助
○国務大臣(片山虎之助君) ただいま議題となりました地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律案の提案理由とその要旨について御説明申し上げます。
この法律案は、情報化社会の進展にかんがみ、選挙の公正かつ適正な執行を確保しつつ、開票事務等の効率化及び迅速化を図るため、当分の間の措置として、地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等について、公職選挙法の特例を定めようとするものであります。
以上がこの法律案を提出いたしました理由であります。
次に、この法律案の内容につきまして御説明申し上げます。
第一に、電磁的記録式投票機を用いた投票についてでありますが、市町村の議会の議員または長の選挙の投票については、不在者投票等を除き、市町村は、条例で定めるところにより、選挙人がみずから投票所において電磁的記録式投票機を用いて投票を行う方法によることができることといたしております。
また、都道府県の議会の議員または長の選挙の投票については、不在者投票等を除き、都道府県は、電磁的記録式投票機を用いた投票を行う旨の条例を定めた市町村のうち、当該都道府県の条例で定めるものの区域内の投票区に限り、当該都道府県の条例で定めるところにより、選挙人がみずから投票所において電磁的記録式投票機を用いて投票を行う方法によることができることといたしております。
さらに、身体の故障等により、みずから電磁的記録式投票機を用いた投票を行うことができない選挙人に対する電磁的記録式投票機を用いた代理投票の制度や、みずから電磁的記録式投票機を用いた投票を行うことが困難な選挙人に対する電磁的記録式投票機の操作についての補助の制度を設けることといたしております。
第二に、電磁的記録式投票機についてでありますが、法律において二重投票の防止や投票の秘密保持等の具備すべき条件を定めるとともに、市町村の選挙管理委員会は条件を具備した電磁的記録式投票機のうちから、当該選挙に用いる電磁的記録式投票機を指定することといたしております。
第三に、電磁的記録式投票機を用いた投票の開票についてでありますが、開票管理者は、開票所において開票立会人とともに投票の電磁的記録媒体に記録された投票を電子計算機を用いて集計することにより、各公職の候補者の得票数を計算することといたしております。
以上のほか、電磁的記録媒体の複写についての規定、国の援助についての規定、必要な罰則等を設けることといたしております。
以上が地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律案の提案理由及びその要旨であります。
何とぞ、慎重御審議の上、速やかに御賛同あらんことをお願い申し上げます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/10
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011・倉田寛之
○委員長(倉田寛之君) この際、本案の衆議院における修正部分について、衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員長中馬弘毅君から説明を聴取いたします。衆議院政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員長中馬弘毅君。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/11
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012・中馬弘毅
○衆議院議員(中馬弘毅君) 衆議院の政治倫理・公職選挙特別委員長の中馬弘毅でございます。
衆議院での審議、そして議決に際しまして修正をつけましたので、これについての説明をさせていただきます。
ただいま議題となりました地方公共団体の議会の議員及び長の選挙に係る電磁的記録式投票機を用いて行う投票方法等の特例に関する法律案に対する衆議院における修正につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。
第一に、原案においては、市町村の議会の議員または長の選挙については、その全域を対象に電磁的記録式投票機を用いて投票を行うことができるものとなっておりましたが、電磁的記録式投票機の導入を促すため、指定都市については一部の行政区を除いて実施できるようにしたところであります。
第二に、原案においては、電磁的記録式投票機において表示すべき事項は、都道府県、市町村がそれぞれ条例で定めるものとしておりましたが、選挙の公平性の観点から、表示すべき事項は公職の候補者の氏名及び党派別としたところであります。
以上が衆議院における修正の概要であります。
何とぞ、委員各位の御賛同をお願いいたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/12
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013・倉田寛之
○委員長(倉田寛之君) 以上で趣旨説明及び衆議院における修正部分の説明の聴取は終わりました。
本案に対する質疑は後日に譲ることとし、本日はこれにて散会いたします。
午後一時三十九分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/115314578X00220011126/13
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