1. 会議録本文
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000・会議録情報
平成二十年二月六日(水曜日)
午前十一時一分開議
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○議事日程 第四号
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平成二十年二月六日
午前十一時 本会議
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第一 平成十九年度一般会計補正予算(第1号
)
第二 平成十九年度特別会計補正予算(特第1
号)
第三 平成十九年度政府関係機関補正予算(機
第1号)
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○本日の会議に付した案件
一、国家公務員等の任命に関する件
一、日程第一より第三まで
一、地方交付税法等の一部を改正する法律案(
内閣提出、衆議院送付)
一、平成十九年度一般会計補正予算(第1号)
外二件両院協議会の協議委員の選挙
一、平成十九年度一般会計補正予算(第1号)
外二件両院協議会参議院協議委員議長報告
─────・─────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/0
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001・江田五月
○議長(江田五月君) これより会議を開きます。
この際、国家公務員等の任命に関する件についてお諮りいたします。
内閣から、
労働保険審査会委員に鬼丸かおる君を、
また、運輸審議会委員に島村勝巳君を
任命することについて、本院の同意を求めてまいりました。
これより両件を一括して採決いたします。
内閣申出のとおり同意することの賛否について、投票ボタンをお押し願います。
〔投票開始〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/1
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002・江田五月
○議長(江田五月君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
〔投票終了〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/2
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003・江田五月
○議長(江田五月君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百二十三
賛成 二百二十三
反対 〇
よって、全会一致をもって同意することに決しました。
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〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────・─────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/3
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004・江田五月
○議長(江田五月君) 日程第一 平成十九年度一般会計補正予算(第1号)
日程第二 平成十九年度特別会計補正予算(特第1号)
日程第三 平成十九年度政府関係機関補正予算(機第1号)
以上三案を一括して議題といたします。
まず、委員長の報告を求めます。予算委員長鴻池祥肇君。
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〔審査報告書は本号末尾に掲載〕
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〔鴻池祥肇君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/4
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005・鴻池祥肇
○鴻池祥肇君 ただいま議題となりました平成十九年度補正予算三案につきまして、委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
補正予算三案は、去る一月十八日、国会に提出され、一月二十九日、財務大臣から趣旨説明を聴取した後、衆議院からの送付を待って、一月三十一日、二月一日及び五日の三日間にわたり、福田内閣総理大臣及び関係各大臣に対し、質疑を行いました。
以下、質疑の若干につき、その要旨を御報告申し上げます。
「道路特定財源は一般財源化すべきではないか。高齢者医療制度の導入に伴う負担増加の軽減にどう取り組むのか」との質疑があり、これに対し、福田内閣総理大臣及び関係各大臣より、「道路特定財源制度は、道路を造ることで恩恵を受ける方々に、その財源を負担していただき、その目的を達成しようとするもので、毎年度の予算でどこに道路を造るのが重要かを議論しながら今日に至っている。特定財源は、小泉内閣以来、その見直しに取り組み、町づくりなど納税者の理解が得られる範囲で、一般財源化を進めてきているところである」。高齢者医療制度については、「高齢者に対し、きめの細かい医療を行っていくという大きな理想を掲げて、医療制度の抜本改革を行おうとしている。その際、今回の与党の決定を踏まえ、新たに保険料負担が生じる方々などに対しては負担軽減を図りつつ、制度の変更を進めてまいりたい」旨の答弁がありました。
質疑はこのほか、中国輸入食品の毒物混入事件、景気の現状認識、原油高対策、穀物価格高騰への対応、年金記録問題、医師不足の現状と対応、緊急医療への取組、医療事故の無過失補償制度、介護職員の労働状況、地方財政の健全化、学校耐震化の推進、環境税の導入、予算と法律の関係、道路整備特別会計の経理状況、沖縄米軍基地問題など多岐にわたりましたが、その詳細は会議録によって御承知願いたいと存じます。
五日に質疑を終局し、本日、直ちに討論に入りましたところ、民主党・新緑風会・国民新・日本を代表して友近委員が反対、自由民主党・無所属の会及び公明党を代表して山口理事が賛成の旨、それぞれ意見を述べられました。
討論を終局し、採決の結果、平成十九年度補正予算三案は賛成少数をもっていずれも否決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告を申し上げます。(拍手)
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/5
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006・江田五月
○議長(江田五月君) 三案に対し、討論の通告がございます。順次発言を許します。伊達忠一君。
〔伊達忠一君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/6
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007・伊達忠一
○伊達忠一君 私は、自由民主党・無所属の会及び公明党を代表して、ただいま議題となりました平成十九年度補正予算三案に対し、賛成の立場から討論を行います。
福田総理は、昨年九月の内閣発足以来、直面する内外の重要課題に取り組んでこられました。さきの臨時国会において、責任ある国際社会の一員として、従来に増して引き続き貢献しなければならないという我が国の立場を鮮明にして、インド洋での給油活動を再開する補給支援特別法を衆議院において再可決されました。テロに屈しない、平和で安定した国際社会の実現に向け、我が国は世界の国々と手を携え、その活動に参加できることになったのであります。
また、政治活動を透明化し、国民から見て政治資金の使い方が分かりやすいよう、政治資金規正法も改正されました。さらに、C型肝炎感染被害者を一律救済するという大きな政治決断をされたのであります。地方の活力を再生させるためにも地方再生戦略を取りまとめ、今後、地方再生に向けて、政府挙げて取組が展開されると期待をされております。
総理は、今年を生活者や消費者が主役となる社会へ向けたスタートの年と位置付けられました。これは政策の新たな展開であり、大いに賛同するものであります。そして、今年度の補正予算は、生活者、消費者の視点に立った施策が実施される内容となっております。
昨年に引き続き災害復旧対策が充実されたのに加え、原油価格高騰対策、高齢者医療費の負担凍結など緊急性の高い施策が追加されると同時に、財政健全化に向けた福田内閣の強い姿勢を示すものとなっており、高く評価するものであります。
以下、具体的に述べてまいります。
今年の世界経済は、原油価格が百ドルを突破するというショッキングなニュースで幕を開けました。原油価格の高騰が国民生活を圧迫しており、特に冬季のこの時期には寒冷地のみならず日本全国で灯油価格の上昇が問題になっています。
補正予算では五百七十億円の対策費が計上されました。原油価格上昇の打撃を受ける漁業経営者などへの支援策に加え、灯油などの使用が多い寒冷地向けの支援策、高速道路深夜割引の拡充、離島航路や過疎地のバス路線維持のための経営支援など、幅広い効果を期待できる政策が盛り込まれております。
また、災害対策費として七千三百億円が追加計上されました。昨年の新潟県中越沖地震の復旧事業や台風、豪雨などへの被害の対応のため、一刻も早い執行が求められております。また、防災の観点から、学校施設などの耐震化工事が行われ、安全点検の結果を踏まえた道路施設整備も行われます。
社会保障の面においても、一段と内容が充実されており、高齢者医療費の負担凍結等に係る経費として一千七百十九億円が計上され、高齢者の置かれている状況に心温まる配慮がなされております。
さらに、財政健全化への路線がしっかりと維持されています。税収が九千百六十億円も減額修正される中で、先ほど述べましたように、必要不可欠な歳出計上にもかかわらず、新たな国債発行が回避されました。さらに、十八年度決算剰余金から四千億円以上の国債の償還に充てられております。
二〇一一年度には国、地方を合わせた基礎的財政収支を黒字化するという大きな財政目標があり、その達成に向け、着実に健全化が進んでいることを評価をいたします。
本日の議決を受けて、いよいよ平成二十年度の予算の審議に入ります。補正予算の審議が始まる前に、江田議長を始め衆参両院の正副議長にはあっせん案を提示され、このあっせん案を各党が合意したところであります。江田議長、山東副議長にはこの間の御尽力に心より感謝を申し上げますとともに、国民生活の混乱を回避し、予算を円滑に執行するため、国会に課せられた使命を果たすべく、我々議会の一員として、権威ある両院議長のあっせん案を真摯に受け止め、徹底審議の上、年度内に結論を得るべく努力を続けてまいることを国民の皆様方にお約束いたします。
最後になりますが、本年七月には北海道洞爺湖サミットが開催されます。福田総理は先月、ダボス会議に出席され、特別講演の中で百億ドル規模の資金メカニズムを提案、環境面から途上国支援を表明されました。世界各国の出席者から称賛され、温かく歓迎されたのであります。
総理は、サミットの議長として、地球温暖化防止に向けた新しい枠組みづくりにリーダーシップを発揮され、世界の先頭に立って環境問題に取り組まれますようお願い申し上げます。
また、政府におかれましては、本補正予算の成立を受けて、適切かつ速やかに執行されることを要請しまして、私の賛成討論を終わります。
以上です。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/7
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008・江田五月
○議長(江田五月君) 米長晴信君。
〔米長晴信君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/8
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009・米長晴信
○米長晴信君 民主党・新緑風会・国民新・日本の米長晴信です。
会派を代表いたしまして、ただいま議題となりました平成十九年度補正予算三案に対し、反対の立場から討論をいたします。
今、参議院の存在意義が危機にさらされております。私が当選をさせていただいた昨年の参議院選挙を機に、それまで行われていた相次ぐ強行採決はいったん影を潜めていました。
しかし、さきの国会において、参議院で唯一否決したテロ特措新法が衆議院において再可決されました。一方で、参議院で可決した法律案のうち、衆議院において採決はおろか審議すらされないものもありました。
例えば、参議院で元来の会期内の十一月八日に可決をした農業者戸別所得補償法案は、その後、二度にわたる延長がなされたにもかかわらず、衆議院で長い間審議を放置された挙げ句、結局、採決されないまま閉会に至りました。強行採決をするのも審議をしないのも、数の力がなせる暴挙であります。
さらに、今国会においても、いわゆるつなぎ法案で国民の生活にかかわる税の問題を衆議院側の優位を利用して決定しようとしました。道路特定財源の揮発油税だけでなく、今年度末に期限が来るほかの日切れ法案も言わば人質に取って一括して審議する手法は、補助金を必要とする地方への恫喝に当たる行為であります。これは地方分権への流れを完全に逆行させるものであります。
これが国民のためと言えるのでしょうか。これを与党はセーフティーネット法案と名付けていましたが、これは単に道路利権を維持するためのセーフティーネットであり、決して国民のためではなかったと思います。このことは、強行採決をした直後にそれを撤回した事実から見ても明白であります。
予算や税金の審議をする前に衆議院で先にその法案の成立を担保するような行為は、議会制民主主義の放棄でもあり、参議院無用論を一層加速させるような暴挙でもあります。
所信表明演説において、景気回復のキーマンならぬキーウーマンであるべき大田大臣が、もはや日本は経済は一流と呼ばれるような状況ではなくなってしまいましたと、他人事で評論家のような演説をされたことは驚きました。
福田内閣発足以来四か月の月日がたっていますが、市場の日本売りはとどまることなく、今日までの国力低下をもたらしてきているのはほかならぬ自公政権そのものではありませんか。一体、日本の未来に対する責任をだれがお感じになっているのでしょうか。少なくとも初当選をしてまいった私には、その危機感を政府が持っているようには感じることができないと言わざるを得ません。
福田総理の年金問題での、公約違反と言うほど大げさなものかという言葉がそれらすべてを端的に象徴しており、国民の代表としてのその不誠実さを断固として糾弾いたします。
そこで、私は、日本をどこに導こうとしているか全く分からない福田政権が提出された本補正予算案に対して、以下、反対する主な理由を申し述べます。
第一に、高齢者医療費負担制度の凍結です。
本年四月から始まる高齢者医療制度の導入については、いわゆる医療制度改革関連法の成立以前から負担が過大になることを再三指摘してまいりました。当時、年金課税の強化や定率減税の縮減、廃止など、相次ぐ負担増に高齢者は悲鳴を上げていたにもかかわらず、政府・与党はこうした声を無視し、まず医療費削減ありきの強硬姿勢で同法を成立させたのであります。
しかし、昨年参議院選挙に大敗し、次期衆議院選挙が視野に入った途端、政府・与党は選挙目当ての小手先の対応であるがごとく高齢者の負担増凍結を打ち出したのであります。このような朝令暮改ぶりは厳しく非難されるべきであります。そもそも今の段階になって制度の根幹を凍結しなければならないこと自体、この高齢者医療制度そのものに重大な欠陥があることのあかしにほかなりません。凍結などというその場しのぎの先送り対応で取り繕うのではなく、制度そのものを抜本的に見直すべきであることはだれの目にも明らかであります。
次に、反対の第二の理由は、本補正予算に、農政の失策による米価の大幅下落や、十九年四月から導入されたばかりの品目横断的経営安定対策などの見直しのため、七百七十九億円計上されていることであります。
とりわけ地域水田農業活性化緊急対策は、政府・与党が今年度から米の生産調整への国の関与を限定的にしたことの成果が得られなかったことに対するびほう策であり、農政が右往左往している証拠にほかなりません。そもそも品目横断的経営安定対策自体、制度導入から一年もたっていないにもかかわらず見直しが必要ということが問題なのであります。
この際、我が党が国会に提出している農業者戸別所得補償法案を成立させることこそが我が国の農業に真に必要であることをここにはっきりと申し上げておきます。
そして、反対の第三の理由は、税収の減額修正が極めて甘い税収見通しに基づいていることと、財政規律を著しく軽視しているという点であります。
本補正予算では九千百六十億円の税収減を見込んでおりますが、平成十八年度の決算の税収と比べれば七・一%増、額にして三兆五千億円近い増加を見込んでおり、これでは再び税収は過大見積りの可能性が濃厚との指摘は免れません。
さらに、本補正予算では既定経費が一兆三千億円に減額をされておりますが、その四分の三に当たる九千六百億円はひとえに低金利の恩恵を受けた国債利払い費の減額によるものであり、政府の歳出削減努力は全く不十分であります。
しかも、さきに述べた二点の高齢者医療関係費や農業活性化策など、本来、平成二十年度の当初予算に計上するものであるにもかかわらず、本補正にはそれらの予算が大幅に追加をされております。これは、補正を利用し、当初の予算歳出を抑制するシーリング逃れ以外の何物でもなく、財政規律を大きくゆがめるものであり、断じて容認できないのであります。
このほかにも論点はたくさんありましたが、私の補正予算に反対する主な理由は以上であります。
福田総理、私は、今回の予算委員会を通じて、国民に対するでたらめな情報提供を目の当たりにし、政府の誠意ある答弁を全く聞くことができなかったことを大変残念に思っております。今週月曜日の予算委員会で、早く補正予算を通してくださいよと語気を荒げて答弁されたときは、対話を強調されてきたはずの総理の本音をかいま見て愕然といたしました。予算審議の場で総理大臣自らが答弁に行き詰まったやさきにこの発言を行ったことは、予算の審議そのものを否定するものであり、到底容認できるものではありません。
民主主義の原則は、寛容と忍耐であることは言うまでもありません。私どもは、もっと真摯に国民の声を聞き、その痛みを酌み取ることのできる予算編成に向けて議論を交わしていかなければなりません。その意味においても、平成十九年度補正予算は、総理の言う生活者、消費者の観点がまるで感じられない予算案であります。
結びに、現在のねじれ国会こそ失われかけた日本の民主主義を取り戻すための大きな一歩であると堂々と申し上げ、来る総選挙において政権交代をすることこそ議会制民主主義が完全にその機能を回復する瞬間であると断言して、反対討論を終わります。
ありがとうございました。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/9
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010・江田五月
○議長(江田五月君) これにて討論は終局いたしました。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/10
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011・江田五月
○議長(江田五月君) これより三案を一括して採決いたします。
三案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
〔投票開始〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/11
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012・江田五月
○議長(江田五月君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
〔投票終了〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/12
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013・江田五月
○議長(江田五月君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百二十八
賛成 百一
反対 百二十七
よって、三案は否決されました。(拍手)
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/13
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014・江田五月
○議長(江田五月君) ただいまの結果、平成十九年度一般会計補正予算(第1号)外二案について、本院は衆議院から両院協議会を求められることになります。
─────・─────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/14
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015・江田五月
○議長(江田五月君) この際、日程に追加して、
地方交付税法等の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/15
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016・江田五月
○議長(江田五月君) 御異議ないと認めます。
まず、委員長の報告を求めます。総務委員長高嶋良充君。
─────────────
〔審査報告書及び議案は本号末尾に掲載〕
─────────────
〔高嶋良充君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/16
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017・高嶋良充
○高嶋良充君 ただいま議題となりました法律案につきまして、総務委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。
本法律案は、平成十九年度分の地方交付税の総額を確保するため所要の加算措置を講ずるとともに、同年度における交付税特別会計の借入金を増額するほか、地方税の減収によって適正な財政運営を行うにつき必要とされる財源に不足が生ずると認められる場合に地方債を起こすことができるものとするものであります。
なお、同地方債について、衆議院におきまして、平成十九年度に限り起こすことができるものとされていたものを、当分の間、各年度において起こすことができるものとする修正が行われております。
委員会におきましては、国税の見積りと実績の間に乖離が生じた理由、地方財政計画の意義と役割、当分の間の措置としての減収補てん債の特例と財政規律の保持、交付税特別会計借入金の償還計画の抜本的見直しの必要性、地方交付税の原資が増減した場合の対応の在り方、合併した地方公共団体の財政状況と問題点等について質疑が行われました。
質疑を終局し、討論に入りましたところ、日本共産党を代表して山下芳生委員より反対、民主党・新緑風会・国民新・日本を代表して武内則男委員より賛成、社会民主党・護憲連合を代表して又市征治委員より賛成する旨の意見がそれぞれ述べられました。
討論を終局し、採決の結果、本法律案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
以上、御報告申し上げます。(拍手)
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/17
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018・江田五月
○議長(江田五月君) これより採決をいたします。
本案の賛否について、投票ボタンをお押し願います。
〔投票開始〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/18
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019・江田五月
○議長(江田五月君) 間もなく投票を終了いたします。──これにて投票を終了いたします。
〔投票終了〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/19
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020・江田五月
○議長(江田五月君) 投票の結果を報告いたします。
投票総数 二百二十八
賛成 二百十九
反対 九
よって、本案は可決されました。(拍手)
─────────────
〔投票者氏名は本号末尾に掲載〕
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/20
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021・江田五月
○議長(江田五月君) これにて休憩いたします。
午前十一時三十一分休憩
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午後一時二十六分開議発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/21
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022・江田五月
○議長(江田五月君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
先ほど衆議院から、平成十九年度一般会計補正予算(第1号)外二案について、国会法第八十五条第一項の規定により、両院協議会を求められました。
これより、平成十九年度一般会計補正予算(第1号)外二案に関する両院協議会の協議委員十名の選挙を行います。
つきましては、両院協議会協議委員の選挙は、その手続を省略し、議長において指名することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/22
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023・江田五月
○議長(江田五月君) 御異議ないと認めます。
よって、議長は、平成十九年度一般会計補正予算(第1号)外二案に関する両院協議会の協議委員に池口修次君、小川勝也君、尾立源幸君、櫻井充君、榛葉賀津也君、津田弥太郎君、羽田雄一郎君、水岡俊一君、仁比聡平君、近藤正道君を指名いたします。
これより直ちに両院協議会協議委員の正副議長を選挙されることを望みます。
両院協議会の結果の報告を待つため、暫時休憩いたします。
午後一時二十八分休憩
─────・─────
午後三時十六分開議発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/23
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024・江田五月
○議長(江田五月君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
平成十九年度一般会計補正予算(第1号)外二件両院協議会参議院協議委員議長から報告書が提出されました。
この際、報告を求めます。協議委員議長櫻井充君。
─────────────
〔報告書は本号末尾に掲載〕
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〔櫻井充君登壇、拍手〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/24
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025・櫻井充
○櫻井充君 平成十九年度一般会計補正予算外二件両院協議会の経過及び結果について御報告申し上げます。
本院協議委員は、先ほどの本会議におきまして議長より指名されました後、直ちに協議委員議長及び副議長の互選を行い、その結果、協議委員議長に私、櫻井充が、副議長に小川勝也君がそれぞれ選任されました。
なお、衆議院におきましては、逢沢一郎君が協議委員議長に、中山成彬君が副議長に選任されました。
両院協議会の初会の議長はくじにより決することとなっておりますので、開会に先立ち抽せんを行いました結果、衆議院側協議委員議長の逢沢一郎君が議長に当選されました。誠に残念でございました。
協議会におきましては、衆議院側の中山成彬君から、災害対策に適切に対応していること、高齢者医療制度の円滑な導入のための経費が盛り込まれていること、原油高対策など必要性、緊要性の高い経費が計上されていること、財政規律の確保の面から評価できる内容となっていること等の理由で賛成、次に、本院側羽田雄一郎君から、高齢者医療制度の導入を前に、一時的凍結といったその場しのぎの対応に終始していること、税収見積りに慎重さを欠いていること、補正予算の編成要件から見て妥当性を欠く経費が計上されていること、原油高対策が不十分なこと等の理由によって反対と、それぞれ議決の趣旨の説明が行われました。
次に、協議に移りましたところ、本院側協議委員の民主党・新緑風会・国民新・日本の津田弥太郎君から、日本共産党の仁比聡平君、そして社会民主党・護憲連合の近藤正道君から、また、衆議院側協議委員の自由民主党の森英介君、公明党の石田祝稔君から、それぞれ種々の発言があり、双方において熱心な意見交換が行われました。
かくて協議終結に当たり、本院側の小川勝也君から、両院協議会として参議院側が指摘した補正予算三案に反対する理由として掲げた諸事項を除去することによって平成十九年度補正予算が成立できるよう、衆議院側に協力を要請する旨の意見が述べられました。また、衆議院側の田野瀬良太郎君からは、平成十九年度補正予算は、現下の経済情勢及び国民生活への影響を考慮し、衆議院側の議決どおり成立することが望ましい旨の意見が述べられました。
結局、意見の一致を見るに至らず、成案が得られませんでした。
以上、御報告申し上げます。(拍手)発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/25
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026・江田五月
○議長(江田五月君) 平成十九年度一般会計補正予算(第1号)外二案につきましては、両議院の意見が一致いたしませんので、憲法第六十条第二項の規定により、衆議院の議決が国会の議決となります。
本日はこれにて散会いたします。
午後三時二十一分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/116915254X00420080206/26
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