1. 会議録本文
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000・会議録情報
令和四年四月十五日(金曜日)
午前九時三十分開会
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出席者は左のとおり。
委員長 福岡 資麿君
理 事
江島 潔君
高野光二郎君
舞立 昇治君
野田 国義君
吉川 沙織君
河野 義博君
浜野 喜史君
東 徹君
倉林 明子君
委 員
朝日健太郎君
石井 浩郎君
佐藤 啓君
清水 真人君
自見はなこ君
竹内 功君
本田 顕子君
松川 るい君
長浜 博行君
宮口 治子君
横沢 高徳君
塩田 博昭君
高橋 光男君
山崎真之輔君
石井 章君
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議長 山東 昭子君
副議長 小川 敏夫君
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事務局側
事務総長 岡村 隆司君
事務次長 小林 史武君
議事部長 金子 真実君
委員部長 大蔵 誠君
記録部長 中内 康夫君
警務部長 八鍬 敬嗣君
庶務部長 加賀谷ちひろ君
管理部長 伊藤 文靖君
国際部長 大村周太郎君
企画調整室長 金澤 真志君
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本日の会議に付した案件
○裁判官訴追委員の選任に関する件
○国会法及び国会議員の歳費、旅費及び手当等に
関する法律の一部を改正する法律案(衆議院提
出)
○国会議員の歳費、旅費及び手当等支給規程の一
部改正に関する件
○本会議における議案の趣旨説明聴取及び質疑に
関する件
○本日の本会議の議事に関する件
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/0
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001・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。
まず、裁判官訴追委員の選任に関する件を議題といたします。
本件につきましては、割当て会派からお手元の資料のとおり申出がございました。
本件につき御意見のある方は御発言願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/1
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002・吉川沙織
○吉川沙織君 立憲民主党の吉川沙織です。
私は、会派を代表し、裁判官訴追委員の選任に関する件に関し意見表明を行います。
本委員会で本件が諮られた後、本日の本会議の冒頭で裁判官訴追委員辞任の件、次いで裁判官訴追委員の選挙の議事が行われます。
裁判官訴追委員については、本院規則第二百四十八条第一項で「選挙は、連記無名投票でこれを行う。」とされていますが、第三項で「議院は、その選任を議長に委任することができる。」とされ、参議院先例四七八号で「その手続を省略して議長が指名するのを例とする。」とされています。その手続については、当然、異論ございません。
裁判官訴追委員は、裁判官弾劾裁判所裁判員とともに、国会議員のみが任命されるものであり、日本国憲法に基づく弾劾裁判に携わる重要な役割を担っています。各種委員の中でも国会法を根拠法としていることの重みを我々立法府の人間は理解する必要があります。
昭和二十五年七月十三日の本院議院運営委員会において、「弾劾裁判所裁判員のごとく、その委員の根拠法が国会法自体でありますのと、他の根拠法によるものとを、何らか区別して考える必要があるか」といった問題提起がなされた事実もあります。
裁判官訴追委員は、国会法自体に規定がある委員であり、なおかつ本会議でその辞任も選挙も行われるにもかかわらず、本日選任されようとしている委員については、昨年十二月十日の当委員会並びに本会議においてその辞任が許可されたばかりです。本院の歴史において辞任を許可された委員が事件係争中に再度選任されるような事例はなく、割当て会派におかれましては、裁判官訴追委員の辞任、選任について、特に留意いただくべきではなかったかと考えます。
更に言えば、昨年十二月十日に本会議で辞任を許可された当該委員については、今次常会初日の一月十七日、本院の特別委員長に選任されており、公正中立であるべき立場の特別委員長としてその任を果たすのであれば、特別委員長に専念されるのが筋であり、他方、裁判官訴追委員の任を果たすのであれば、昨年十二月十日にそもそも辞任の許可を求めるべきではなかったのではないでしょうか。
裁判官訴追委員を辞任し、同一委員が再度選任されるという異例の事態に加え、議案を扱う本院の特別委員長と兼務状態になることの問題点、さらには事件係争中であることの特殊性については指摘しておきたいと思います。
来月五月二十日、本院は創設七十五周年を迎えます。時代に即した議院運営を模索しつつも、日本国憲法を始め、議会の先人の知恵の積み重ねでもある法規先例を十分尊重した議院運営に努めるべきであることを申し上げ、意見表明といたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/2
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003・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 他に御発言ございませんか。──他に御発言がなければ、本件につきましては、割当て会派申出のとおり選任を行うこととし、その選挙は手続を省略して議長において指名することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/3
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004・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/4
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005・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 次に、国会法及び国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
事務総長の説明を求めます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/5
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006・岡村隆司
○事務総長(岡村隆司君) 便宜私から御説明申し上げます。
本案は、文書通信交通滞在費に関し、その名称を調査研究広報滞在費に改め、国政に関する調査研究、広報、国民との交流、滞在等の議員活動を行うために支給することとするとともに、日割計算による支給の導入について定めようとするものでございます。
以上でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/6
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007・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 本案につきまして御意見のある方は御発言願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/7
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008・東徹
○東徹君 日本維新の会の東徹です。
今回議題となっております国会法及び国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案について意見表明いたします。
昨年、衆議院選挙が終わり、新人議員が当選してたった一日の在職で百万円の文通費が支給されたと大変大きな波紋を呼びました。
今回の法案によって文通費の日割り支給が実現することになりますが、これは文通費改革の第一歩でしかなく、これは当たり前のことであります。
改革の本丸は、国会議員の小遣いやお手盛りとやゆされている文通費について使途公開と未使用分の国庫返納、これを実現することであります。日割り支給を先に実現するのは、今行われている参議院補欠選挙に間に合わせるためであり、今国会での議論はこれで終わりとするわけにはいきません。今国会中に必ず成立させなくてはなりません。
ただ、今回の法案でも懸念していることがあります。文通費の名称が調査研究広報滞在費に改められ、目的にも広報、国民との交流という文言が加えられたことによって、使途が拡大解釈できやすいようにされたのではないかと懸念いたします。これから議論が行われる文通費の使途公開や未使用分の国庫返納については、この懸念を払拭する形で実現すべきであります。
国民の政治や国会議員への信頼を取り戻すべく、各会派におかれては、今国会での文通費改革を必ず実現させることを強く求め、意見表明とさせていただきます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/8
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009・倉林明子
○倉林明子君 私は、日本共産党を代表して、国会法及び国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部改正案に対し意見表明を行います。
その月の議員の在職日数がたとえ一日であっても一か月分の文通費を支給することは国民の理解を得られないものであり、日割り支給とする法改正には賛成です。
しかし、本法案は、名称と目的を同時に改正するものとなっており、同意できません。新たな名称は調査研究広報滞在費とし、目的は、国政に関する調査研究、広報、国民との交流、滞在等の議員活動を行うためとしていますが、使途及び公開の在り方についての協議も行われておりません。
文通費の使途、公開、国庫返納のルールについて、各党間の協議を重ね、今国会で実施に向けた結論を出すことが求められていることを申し上げ、意見表明といたします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/9
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010・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 他に御発言ございませんか。──他に御発言がなければ、これより採決を行います。
国会法及び国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の一部を改正する法律案に賛成の諸君の起立を願います。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/10
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011・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 多数と認めます。よって、本案は多数をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/11
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012・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/12
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013・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 次に、国会議員の歳費、旅費及び手当等支給規程の一部改正に関する件を議題といたします。
事務総長の説明を求めます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/13
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014・岡村隆司
○事務総長(岡村隆司君) 御説明申し上げます。
本件は、国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律の改正により、文書通信交通滞在費の名称が調査研究広報滞在費に改正されること及び調査研究広報滞在費が日割計算により支給されることに伴う所要の規定の整理を行おうとするものでございます。
以上でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/14
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015・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) これより採決を行います。
本件につきましては、ただいまの事務総長説明のとおり改正することに賛成の諸君の起立を願います。
〔賛成者起立〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/15
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016・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 多数と認めます。よって、さよう決定いたしました。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/16
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017・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 次に、本会議における議案の趣旨説明聴取及び質疑に関する件を議題といたします。
本件につきましては、理事会において協議いたしました結果、関税暫定措置法の一部を改正する法律案及び外国為替及び外国貿易法の一部を改正する法律案につき、本日の本会議においてその趣旨説明を聴取するとともに、自由民主党・国民の声一人十分、立憲民主・社民一人十五分、国民民主党・新緑風会、日本維新の会及び日本共産党各々一人十分の質疑を順次行うことに意見が一致いたしました。
理事会申合せのとおり決定することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/17
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018・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/18
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019・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 次に、本日の本会議の議事に関する件を議題といたします。
事務総長の説明を求めます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/19
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020・岡村隆司
○事務総長(岡村隆司君) 御説明申し上げます。
本日の議事は、最初に、裁判官訴追委員の辞任の件でございます。野村哲郎君申出の辞任を許可することを異議の有無をもってお諮りいたします。辞任が許可されますと、裁判官訴追委員の選挙を行います。まず、選挙はその手続を省略し議長において指名することを異議の有無をもってお諮りいたします。異議がないと決しますと、議長は、古川俊治君を指名されます。
次に、関税暫定措置法の一部を改正する法律案及び外国為替及び外国貿易法の一部を改正する法律案の趣旨説明でございます。まず、日程に追加して提出者の趣旨説明を求めることを異議の有無をもってお諮りいたします。異議がないと決しますと、鈴木財務大臣から趣旨説明があり、これに対し、小野田紀美君、熊谷裕人君、大塚耕平君、浅田均君、大門実紀史君の順に質疑を行います。
次に、日程第一について、地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員長が報告された後、採決いたします。
次に、日程第二及び第三を一括して議題とした後、法務委員長が報告されます。採決は二回に分けて行います。
次に、先ほど本委員会を議了いたしました国会法及び国会議員歳費法改正案の緊急上程でございます。まず、本案を日程に追加して議題とすることを異議の有無をもってお諮りいたします。異議がないと決しますと、議院運営委員長が報告された後、採決いたします。
なお、本日の議案については、いずれも起立採決いたします。
以上をもちまして本日の議事を終了いたします。その所要時間は約二時間五分の見込みでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/20
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021・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) ただいまの事務総長説明のとおり本日の本会議の議事を進めることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/21
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022・福岡資麿
○委員長(福岡資麿君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、予鈴は午前九時五十五分、本鈴は午前十時でございます。
暫時休憩いたします。
午前九時四十二分休憩
〔休憩後開会に至らなかった〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/120814024X02320220415/22
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