1. 会議録本文
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000・会議録情報
令和五年五月二十九日(月曜日)
午後一時三分開会
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委員の異動
五月二十六日
辞任 補欠選任
山本 啓介君 比嘉奈津美君
五月二十九日
辞任 補欠選任
浅尾慶一郎君 高橋 克法君
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出席者は左のとおり。
委員長 鶴保 庸介君
理 事
三宅 伸吾君
山田 太郎君
杉尾 秀哉君
平木 大作君
委 員
浅尾慶一郎君
越智 俊之君
高橋 克法君
友納 理緒君
長谷川英晴君
比嘉奈津美君
船橋 利実君
山本佐知子君
小沼 巧君
岸 真紀子君
上田 勇君
猪瀬 直樹君
柳ヶ瀬裕文君
芳賀 道也君
伊藤 岳君
山下 芳生君
国務大臣
国務大臣
(デジタル大臣) 河野 太郎君
副大臣
厚生労働副大臣 伊佐 進一君
事務局側
常任委員会専門
員 宮崎 一徳君
常任委員会専門
員 佐藤 研資君
政府参考人
こども家庭庁長
官官房審議官 黒瀬 敏文君
デジタル庁統括
官 楠 正憲君
デジタル庁統括
官 村上 敬亮君
デジタル庁審議
官 山本 和徳君
総務省大臣官房
審議官 足達 雅英君
文部科学省大臣
官房審議官 安彦 広斉君
厚生労働省大臣
官房審議官 日原 知己君
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本日の会議に付した案件
○連合審査会に関する件
○政府参考人の出席要求に関する件
○参考人の出席要求に関する件
○行政手続における特定の個人を識別するための
番号の利用等に関する法律等の一部を改正する
法律案(内閣提出、衆議院送付)
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/0
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001・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) ただいまから地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る二十六日、山本啓介君が委員を辞任され、その補欠として比嘉奈津美君が選任されました。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/1
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002・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 連合審査会に関する件についてお諮りいたします。
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案について、厚生労働委員会からの連合審査会開会の申入れを受諾することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/2
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003・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、連合審査会開会の日時につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/3
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004・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/4
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005・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 次に、連合審査会における政府参考人の出席要求に関する件及び参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案審査のための連合審査会に政府参考人及び参考人の出席要求があった場合には、その取扱いを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/5
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006・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/6
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007・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 政府参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案の審査のため、本日の委員会に、理事会協議のとおり、こども家庭庁長官官房審議官黒瀬敏文君外六名を政府参考人として出席を求め、その説明を聴取することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/7
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008・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/8
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009・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律案を議題とし、質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/9
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010・山田太郎
○山田太郎君 自由民主党の山田太郎でございます。
まず最初、昨日から今朝にかけて、政府、マイナンバー、全口座ひも付け義務化検討、来年の法改正を目指すと、実は、古い記事が実はトレンドになっておりまして、これは大変だと、本当ですかという話なんですけれども、その辺り、これSNS上でも非常に今拡散しておりまして、たださなきゃいけないと思っていますので、まず、この辺り、事実関係を確認させていただきたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/10
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011・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) SNSで、三年前ですかね、二〇二〇年当時の記事がなぜか拡散をされておりまして、昨日今日の記事と勘違いされている方がいらっしゃるようでございますが、これは三年前の古い記事でございまして、特にその記事にあるようなことが現在あるわけではございません。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/11
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012・山田太郎
○山田太郎君 ありがとうございました。安心しました。
さて、またこれも、今日は本当に、私も古巣ではありますけど、デジ庁には厳しく問わなければいけない内容ばかりだと思いますが、また先日、新たに、マイナンバーと公金受取口座ひも付けをして登録する手続ですね、誤って他人の口座が登録されるトラブルが複数発生したということであります。
これも、トラブルの件数、被害の状況、原因の分析、再発防止策について教えていただきたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/12
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013・楠正憲
○政府参考人(楠正憲君) 公金受取口座の情報登録の誤りは、個人情報保護に関する国民の皆様の信頼を損なう重大な事案であり、国民の皆様に不安を与えたことについて大変申し訳なく思っております。
具体的には、五月二十五日十七時時点におきまして、十四自治体において、マイナポイント支援窓口における端末操作のログアウト忘れ、この人為的ミスによります誤登録が二十件あったというふうに認識をしております。
これらはマニュアルとは異なる取扱いがされたことによる人為的なミスであることから、各自治体に対して改めてマニュアルの遵守の徹底などについて通知を行ったところでございます。また、こうした人為的ミスはどうしても避けられないものであるということから、これまで登録された公金受取口座について総点検に着手するとともに、今後も継続的に点検を実施してまいりたいと考えております。
加えて、所得税の還付金の受取口座を公金受取口座として登録する際に、国税庁において登録申請者を同姓同名の別の方と取り違えた誤登録が一件ございました。こちらについても、同様の事例がないか国税庁と連携して点検を実施するとともに、事案の発生要因を詳しく分析し、再発防止を徹底してまいりたいというふうに考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/13
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014・山田太郎
○山田太郎君 この質疑が始まってから次から次へといろんなことが起こります。コンビニ交付の証明書の誤交付から始まって、マイナ保険証に別人の情報のひも付けがあったということ、それから公金受取口座が他人のマイナンバーに誤登録されていました。マイナポイント事業で別人にポイントを誤交付したと。もう本当に次から次へと、何でこの質疑の最中、特段、余り一年間そんなになかったと思うんですが、これもうヒューマンエラーもシステムエラーも起こらないように徹底した対策が必要だというふうに思っていますが、こういったインシデントに対して、今後デジタル庁きちっとどう対応されていくのか、もう何遍も聞いている話でありますが、改めて与党からもきちっとここは問わなきゃいけないと思います。
特に、私、誤登録、ヒューマンエラー、これもあってはならないんですが、特にシステムに関しては、これ全体が疑われてしまうというんですかね、ほかのシステムにもこういうことが起こるのではないかということで、私は、システム上のこのコンビニ交付の分は特段深刻だというふうに思っておりますが、それも併せて、今後の対応どうされていくのか、お答えいただけますでしょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/14
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015・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 個人情報の保護に万全を期しながら、デジタル庁の施策、特にマイナンバーカードの普及や利活用の促進に向けて取り組んでいることが、取り組んでいくことが重要だと認識をしております。
今回の公金受取口座での誤登録といったマイナンバーカードの利用に関連する一連の事案については、国民の皆様に不安を与えており、大変申し訳なく思っております。
こうした事案を踏まえ、先週二十五日、総理から私に対し、総務大臣、厚労大臣など関係大臣と連携して、マイナンバーカードの信頼確保に向け、事案に関係する全てのデータやシステムを再点検するなど、万全の対策を迅速かつ徹底して講じるよう指示がございました。
この総理指示を受け、デジタル庁を中心に関係府省等が一丸となって、まずは、既存のデータ、システムを総点検いたします。さらに、新規データが誤登録されないよう防止策を徹底をいたします。これに加えて、人為的ミスを低減させるためのデジタル化の推進にしっかりと取り組んで、国民の皆様の不安解消への対応を講じてまいりたいと思っております。
また、デジタル庁として、今回の対応を踏まえ、プロジェクト管理、品質管理の強化に取り組んでまいりたいと思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/15
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016・山田太郎
○山田太郎君 問題だ問題だということだけでは問題が解決しないので、これ私からも少し提案をしたいと思います。
特に、先ほど私が申し上げたシステム上のトラブルは、非常に、その他も全部のシステムが信頼できないということにもなりかねませんし、特に専門的な分野であればあるほど分からないということで心配と、いわゆる信頼を損なうということが起こっていると思います。
そういった意味で、確かに河野大臣、昨今は守戦、守りに徹して大変だと思いますが、私、技官というか専門官というか、しっかりその方々も会見に出て、技術専門官みたいな人が発表も、こういうインシデントが起こった場合には丁寧に専門的な部分についても説明をしていくということが必要なんではないかなと。政治的な対応というものも大事だと思いますが、やっぱり技術的なところに対する信頼の問題というのは大きいと思うので、その辺りは技術専門官というのをしっかり置いて、その方も一緒になって帯同してしっかり説明をする。
逆に言うと、玄人にも分かる、なるほど、玄人のいろんなところの人たちが、これならば信頼できるよというふうに第三者評価が逆にもらえれば、それはそれで一つ信頼にもつながってくると思いますが、その辺り、いかがでしょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/16
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017・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) デジタル庁は、官民が融合した組織でございまして、専門性の高い人材を多く採用している中、セキュリティーに関連する分野についても重要と認識をしており、セキュリティー分野に関する知識、ノウハウを有する専門人材も活躍してくれております。
政府の情報システムの安定的稼働に向けては、デジタル社会推進標準ガイドラインを始めとしたプロジェクト管理や技術面のドキュメントを作成、提示し、デジタル庁の専門人材の知見を政府内で共有するとともに、デジタル庁が運用するシステムを中心に、セキュリティー、デザイン、プライバシーなどの専門人材が情報システムのプロジェクトの支援を実施し、その品質の向上に取り組んでいるところでございます。
今後も、平時よりこういった取組を一層推進するとともに、インシデント発生時においてもセキュリティー等の専門人材の知見を踏まえつつ、適切に情報発信を行い、しっかり取り組んでまいりたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/17
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018・山田太郎
○山田太郎君 珍しいですね。今日は河野大臣がしっかり答弁書を読みながら答えているという、なかなか見たことがない光景がですね、それぐらい慎重に答弁されなきゃいけないんだと思いますが。
私は、もう一つやっぱり突っ込みたいのは、確かに、私もデジ庁いましたので、デジ庁の中には多くの専門家がいるのはよく知っています、存じ上げております。ただ、やっぱり国民に対するメッセージということを言う場合に、ああ、この人、こういうような専門的な人がしっかりと責任を持って発露するのであれば、政治家以上に、大丈夫だと、分かっているんだなということにもつながるというふうに思っておりますので、ちょっとそれは、私からの御提案ということでありますけれども、工夫を是非していただければというふうに思っています。決してデジ庁に専門家や専門の人がいないということを問うているわけではなくて、やっぱり対応に関してもしっかり国民の皆さんに安心してもらうということはすごく重要なのだというふうに思っていますので、どうか、その辺り、一応提案だということで受け止めていただきたいと思います。
二点目の提案もさせていただきたいのは、一方で、やっぱり、組織は隠すとか、ないということにするとか、やっぱり疑われがちだと思います。こういうインシデントが起こったときに、第三者の諮問機関みたいなものを立てて徹底的に予防策含めて原因の分析、追求をしていくということは重要だと思っておりますが、そういう御提案もさせていただきたいと思いますけれども、大臣、いかがでしょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/18
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019・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) デジ庁の専門人材、セキュリティーを始めとした専門知識、ノウハウを有する人材を配置しているところでございます。セキュリティーの分野における世界的な潮流や技術動向について、随時、外部から情報を収集しながら業務を行っているところでございます。
インシデント発生時など迅速な対応が求められる事案において、機動的に自ら対応できるよう体制をより強化し、関係者とも連携しながら進めてまいりたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/19
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020・山田太郎
○山田太郎君 これも何かしっかり答弁書を読まれて慎重に答えていたと思うんですけれども、何というんですかね、今回は、私はデジ庁の対応はある意味で誠実な部分もあったのかなと。いわゆる、大きな事故が起こる前に、こういう事実がありましたということを幾つかこのタイミングで出したというのもなかなか勇気が要るところだと思いますが、でも、やっぱりあってはならないことだったんだというふうに思いますので、決して、これは何度も言うんですけど、内部に専門家だとかガイドラインがあるないということではなくて、やっぱり国民からの信頼があって初めてデジタル社会ということは実現すると思いますし、セキュリティーというのは、やっぱり使っている、利活用している方々が感じて初めてセキュリティーも担保される部分もあるかというふうに思っておりますので、是非、私自身は、その発表の仕方に関しても、専門家の人たちの帯同又は第三者によるそういった審査というものを、全てについてではないですが、一定の基準を設けてやっていただくのがいいのではないかと思いますので、どうかよろしくお願いします。
最後の質問になりますけれども、公金口座受取の誤登録の事案なんかも発生しているんですけど、改めて、本法律案の必要性、その効果について、ずうっとこの委員会では残念ながらこの誤登録から始まったいろんな問題点ばかりが指摘されましたが、改めて、本来の今回委員会で質疑している部分についての本法律案の必要性と効果についてお答えいただければと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/20
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021・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) この法律は、国民の利便性の向上及び行政運営の効率化を図るということを目的としております。
具体的には、マイナンバーの利用範囲を拡大をしていく、マイナンバーの利用及び情報連携に係る規定の見直し、それから、マイナンバーカードと健康保険証の一体化、これに伴う措置、マイナンバーカードの更なる普及と利用の促進、戸籍等の記載事項へ氏名の振り仮名を追加をする、そして公金受取口座の登録を促進する、こうしたことを目的とする改正法案でございます。
この改正によりまして、各種の事務手続において様々な添付書類を省略をすることができる、あるいは、マイナンバーカードを申請、取得できる選択肢を拡大をする、利用を促進する、こうしたことを実現することで国民の利便性が高まっていくわけでございます。
また、今回、公金受取口座の誤登録が発生をしておりますが、マイナンバーカードの氏名が漢字である一方、銀行口座、これは仮名で振っておりますので、システム上、自動でマイナンバーカードの氏名と銀行口座の氏名を照合することができませんでしたが、今回の法改正で、漢字にしっかりと振り仮名を振って、それを公証するということが行われますので、そのタイミングに合わせてシステム改修を行って、口座の名義人などの自動照合を実現していきたいと思っております。
また、今回の法改正によりまして、公金受取口座の登録の特例制度、これが実現できれば、既に年金を受給している方々の口座をデジタル処理、システム的に公金受取口座に登録をすることができるようになりますので、人為的なミス、これを防止することができるようになると考えております。
今般の事案につきまして、しっかりと今後の再発防止を徹底しながら、マイナンバー制度の安全と信頼の確保に努め、デジタル社会の基盤であるマイナンバー制度をしっかりと推進してまいりたいと思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/21
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022・山田太郎
○山田太郎君 以上、終わります。ありがとうございました。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/22
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023・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 立憲民主・社民の杉尾でございます。
今、山田委員からも質問がありましたマイナンバーカードをめぐる様々なトラブルですね、芋づる式というふうな感じもしますけれども、五月の十二日、私が質問をしていたちょうどそのときにあのマイナ保険証の問題が出てきて、今大きく言って四つぐらいのトラブルがあるわけですけれども。
冒頭、これ通告していないんですが、河野大臣に伺いますけれども、今日の朝刊に出ております共同通信の世論調査なんですけれども、マイナンバーカードの活用拡大に不安だという人が七〇%に達している。これ、どう思われますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/23
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024・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 様々な事案が発生をいたしましたので、不安に思われる方が出るというのも、これもあろうかと思います。そうした不安を払拭できるようにしっかり対応してまいりたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/24
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025・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 問題はそんなに簡単に払拭できるかということだと思うんですけれども、法案審議の方も、これ実は参議院に付託されてもう一か月以上たっていると、こういう現状です。まだ採決の道筋見えない。やっぱり、国民の不安に我々国会としても万全な体制で臨まなければいけないと、こういうふうに思いますけれども。
今日は、少し根本的なお話も含めて大臣中心に質問したいんですが、いろんなトラブルあります。それぞれプログラムのバグであるとか人為的ミス、いろんな説明がされておりますけれども、なぜこれだけ次々と問題が発生をするのか。単なる偶然なのか、それともマイナンバーのシステム全体に、自体に何らかの構造的な欠陥、問題がないか、これについて、大臣、どうお考えですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/25
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026・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 大きく四つの事案が起きたと思います。
まず、最初に起きましたマイナンバーカードを利用したコンビニ交付、ここで別人の誤交付が起きたというのは、これはシステムのプログラムが、バグというのか、誤りがあったということでございます。これは、ほぼ同じ時間に別々なコンビニで住民票などの交付の申込みをして、その時間が合ったときに前のものを上書きしてしまうというバグが起きたわけで、これは、マイナンバーカードの皆さんが持っている数が増えたことによって、同時にそういうことが起きる確率が増えたということから起きたことというふうに認識をしております。
健康保険証のひも付けの誤り、これは保険者でマニュアルから逸脱した事務処理が行われていたということでございますので、これはヒューマンエラーということになるのかなというふうに思っております。
公金受取口座の誤登録とマイナポイントのひも付けの誤り、これは支援窓口で共用の端末でやっていただいたときにログアウトをし忘れたということで、前の方のものを上書きをすることになってしまったということで、四つの事案が起きておりますが、これはそれぞれ別の理由によって発生をしているというふうに考えております。
システムの問題につきましては、富士通Japanの方で、この百二十三の団体、今それを順次止めて点検をするということをやってくれております。
マイナポイントのひも付けの誤りについては、共用端末でログアウトしなければ登録ができないようなシステムの改修をいたしましたので、新規のひも付け誤りは、恐らくこれで、共用端末では、パソコンでは起きないだろうと思っております。
公金受取口座も御本人にやっていただくわけですが、支援窓口に来る方は御本人がなかなか操作ができないから支援窓口に来られる方ということで、そこは、支援員が操作をする場合には確実に本人と一緒にログアウトしたことを確認するということにいたしました。
また、健康保険証のひも付けの誤りにつきましては、マイナンバーをしっかりと確認をする、マイナンバーがどうしてもない場合には、五つの情報、漢字、仮名両方の氏名、生年月日、住所、性別、この五つが合っていて初めて登録をするということにいたしましたので、まずは新規の発生を防ぐ、その後、それと並行してこれまでのデータを総点検をして、誤りがあったものについては訂正ができるようにしていきたいというふうに考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/26
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027・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 長いです。
構造的な問題かどうかということを私は聞いたので、今大臣が説明されたことはもうこれまでも報道されています。私も、それは十分分かっています。
その上で、こうしたいろんな、原因は違うんだけれども、次々と問題が起きるのは、マイナンバー、それからマイナンバーカードのその基幹システムが設計されたときにはこれだけ様々な場面での利活用は想定されていなかった、そこにいろんな機能を付けようとしている、マイナンバーの普及を進めるために利活用の範囲をどんどん広げていった、その結果、いろんな問題が起きているんじゃないかということを私は指摘したいので。そうしますと、マイナンバーというシステムが抱える根本的な問題の可能性があるということを指摘した上で、後ほどまた細かい話伺いますけれども、それぞれのトラブルについて少し伺います。
先ほども話ありましたマイナポイント別人への付与ということなんですけど、これ、トラブルが発生した自治体の数と件数、九十自治体百十三件、これでいいですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/27
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028・足達雅英
○政府参考人(足達雅英君) お答え申し上げます。
御指摘のとおりでございます。いや、現在把握しているものについてはそういったことでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/28
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029・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 まだ増える可能性があるということですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/29
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030・足達雅英
○政府参考人(足達雅英君) 現段階で把握している自治体数と件数がそういうことでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/30
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031・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 増える可能性があるというふうに思います。
トラブルの原因は、先ほどもありました、ログアウトしないまま共通端末で、次の人が同じ端末で操作をした場合、前の人が受け取るはずのポイントが次の人に付与されたということなんですけれども、ログアウトしないと次の人が上書きできるって、これどういうシステムなんですか。誤登録、個人情報の漏えいのリスク高くなるんじゃないですか。どうですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/31
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032・村上敬亮
○政府参考人(村上敬亮君) 事案の原因は御指摘のとおりでございます。
共用端末での自治体の支援窓口等での問題でございますので、第一に、自治体への注意喚起により適正化を図ることができるのではないかということに考えたのが一つ。
それからもう一つは、マイナポイント第一弾のときに、実はマイナンバーカードを一つの手続の中でかざす回数が多過ぎるという御批判をいただいて、検討した結果、一旦、終了時はやめるという判断をいたしました。ところが、自治体の支援窓口において事案が複数発生しているということが確認されたものですから、更に徹底した対策が必要ということで、改めて支援窓口に設置しているパソコン端末のアプリを改修し、再度本人のカードをひも付け手続の最後にもう一回求めるように改修をしたと、こういう経緯でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/32
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033・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 分かっていたんですよね、今ね、おっしゃったように。注意喚起で対応できる、甘いんじゃないですかね、そもそも。
これ、ログアウト操作をしなかったのは、じゃ、誰の責任なんですか。操作をした市民の責任なんですか、それともプログラムを設計した側にあるんですか、運用している側にあるんですか。どっちにあるんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/33
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034・村上敬亮
○政府参考人(村上敬亮君) ちょっと責任という趣旨をどういうふうに理解すればいいか測りかねるところもございますが、やはり分かりやすいシステムをつくるように努めるのは制度設計側の務めではあろうかと思います。
このため、まずは一旦、煩雑だと、回数が多いという御批判を応えて一旦やめたところではございますが、二度にわたり注意喚起をしてもなお、自治体に対してでございますけれども、止まらなかったということで、改めてシステム改修の方針を決め、今回このようなシステムに再度直させていただいたということでございます。こうした形で実態を踏まえ迅速に対応してまいりたいというふうに思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/34
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035・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 そもそもこのトラブルが最初に分かったのはいつですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/35
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036・村上敬亮
○政府参考人(村上敬亮君) 最初にこのトラブルを把握をされたのは、令和四年八月に総務省さんの方で確認をし、九月の段階で関係省庁には実務者の連絡会議で共有をされているということで、この時点で担当者は知っていたということになります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/36
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037・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 八月に発生して九月に報告受けていたんですよね、知っていたんですよね。
実際に、これ金銭的な被害、別の人にポイント移っちゃったわけですから、金銭的な被害も発生している。なぜこの時点で公表しなかったんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/37
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038・足達雅英
○政府参考人(足達雅英君) これまで自治体において発生した事案を確認する中で、総務省としては、お話にもありましたとおり、通知によって注意を促しまして、デジタル庁においてはシステム改修を行うなど、自治体と連携して対応を行ってきたところでございます。個別の事案の公表については、そういうこともございまして、各自治体の判断に委ねていたところでございます。マイナンバーカードを利用したシステムにおいて様々な事案が発生しているということも踏まえまして、総務省としても今般公表することとしたところでございます。
申込みができなかった、なった方々に対してはこれまでも順次対応してきたところでございますが、デジタル庁とも連携し、速やかに申込みが可能になりポイントを取得いただけるよう取り組んでまいります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/38
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039・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 システム改修って四月でしょう、今年の。じゃないんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/39
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040・村上敬亮
○政府参考人(村上敬亮君) 今総務省から御説明がありましたとおり、令和四年の八月に発覚して以来、一回目の注意喚起は八月中に、その後ももう一度注意喚起をしてもなお収まらないということで、システム改修の方針は一月に決めまして、そこから準備をし、四月に改修が整っているというのが経緯でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/40
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041・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 八月に分かって、九月にはもうデジ庁も総務省もつかんでいて、実際に改修されたの四月ですよ。この間に何やっていたんですか。マイナポイントで申請が急増していたじゃないですか。だけど、申請していた方、そういうことを全然知らされていないんですよ。
そして、自治体の判断ってどういうことですか。これ、国の事業でやっているんじゃないですか。総務省、ちょっとそれ答えてください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/41
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042・足達雅英
○政府参考人(足達雅英君) 事案後、把握して以降、逐次にわたって自治体に対しては注意喚起を促してきたところでございます。
そういった中で、今回のその対応に、これまでの従来の対応につきましては、自治体と事あるごとに連携をして対応をしてきてございまして、そういう意味で、公表に関しては、各自治体の判断に、それぞれの現場の判断に委ねていたというところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/42
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043・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 いや、だから、それおかしいでしょう。この間にどんどんどんどん申請が急増していたじゃないですか。しかも、マイナポイントの申請受付まで、期限まで延長したでしょう。自治体の窓口は大混乱していたんですよ。そのときに各自治体任せというのは、これは総務省もそうですけど、元々のデジタル庁もそうですけど、この対応はどう考えてもやっぱりおかしいというふうに指摘せざるを得ないんですよね。
そもそもこれ人為的なミスがあることを前提にシステム構築すべきだったんじゃないですか。どうですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/43
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044・村上敬亮
○政府参考人(村上敬亮君) お答え申し上げます。
先ほどと一部繰り返しになりますが、システムの使いやすさと、それから当然ながら安全性ということは両方追求する必要がございます。
一度は、元々、ログイン時にもう一度カードをかざさないとひも付かないというところで第一弾のときスタートしていたものを、かなり使いにくいという御批判が多かったので一度それを解除しましたが、やはり止まらなかったということで、改めてもう一度ひも付け直すと、ひも付け終了時にもう一度カードをかざす形に戻させていただいたと、こういう経緯で、声を踏まえ対応させていただいてございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/44
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045・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 何でこの間にこういうことになっていたのか、我々も知りませんでしたし、国民も一切知りませんでした。とにかくカードの普及を進めなきゃいけないということで、このポイント事業二兆円ですよ、総額。二兆円もの金を掛けたこの事業でこんなに間違いが起きていて、更にもっと起きるかもしれない。
これ、河野大臣に伺いますけど、一連の経緯御存じでしたか。そして、公表しなかったこの判断は適切だったと思われますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/45
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046・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 五月二十四日、北九州市に係る報道で事案を把握をしたところでございます。
委員から御指摘がありましたように、ヒューマンエラーを起こさないようなやはりシステムというものをやるべきであったんだろうと。システムが煩雑だという御批判があったというのはそのとおりでございますが、やはり、振り返ってみれば、デジタル庁として、それでもヒューマンエラーを防ぐためのシステムというのが大事であって、注意喚起ではなくシステムで対応すべきだったということと、もう一つは、やはり早い段階で上下左右に情報を共有をして、必要ならば広く広報をしておくべきであった、そこの二つについては我々反省をしなければならぬというふうに思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/46
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047・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 いや、私が伺ったのは、去年の八月にこれ最初の報告があって、そして九月があって、それから四月の改修、この一連の経緯を大臣は御存じでしたかということを伺っている。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/47
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048・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 知りませんでした。五月の二十四日の報道で把握をしたところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/48
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049・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 これ、デジタル庁、報告しなかったんですか、大臣に。おかしいでしょう、こんな重大な問題を。答えてください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/49
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050・村上敬亮
○政府参考人(村上敬亮君) 申し訳ございません。
八月及び九月にそれぞれ担当者は把握をしてございましたが、管理職以上に情報が実は回ってきたのが、この五月二十四日の報道の際に、確認をしたときに幹部含めて全員が知ると。その間は担当の方で判断をし動いていたということでございます。
改めまして、大臣も申し上げましたとおり、上下左右への情報共有に不備があったことについては深く反省をしております。申し訳ございませんでした。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/50
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051・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 いや、驚きましたね。管理職も知らなかったんですか。五月に北九州で発覚するまでに。御存じでしたか、統括官。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/51
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052・村上敬亮
○政府参考人(村上敬亮君) 申し訳ございません。
私も、この五月の報道のタイミングで確認をする必要を感じ、直ちに動いたところで確認をし、そのときに担当の話を丁寧に聞いて全ての経緯を了知した次第でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/52
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053・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 いや、驚きました。デジタル庁ってどういう組織になっているんですか。これは、組織的な、構造的な欠陥があると言わざるを得ません。
そして、大臣も聞かれていなかった。まあ統括官も知らなかったんですから、当然、大臣も御存じじゃなかったというふうに思いますけど、こういう組織の在り方は、ちょっと、当初の質問には予定なかったんですけど、ちょっとびっくりすることなんで、こういう組織の在り方、大臣、どう思われます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/53
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054・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) こういう事案については、直ちに共有をし、対応を取るというのが大事なんだろうと思います。そこのところは今後しっかり徹底をさせていきたいというふうに思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/54
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055・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 いや、ちょっと開いた口が塞がらないですね。
公金受取口座のこの誤登録の問題、これも、じゃ、一緒じゃないですか。去年の二月に北九州市でトラブルの発生が分かりました。総務省とデジタル庁にその後報告していたということなんですけれども、これについては統括官そして大臣はいつ御存じになりましたか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/55
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056・楠正憲
○政府参考人(楠正憲君) 報道によって知る、報道によって知りました。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/56
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057・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 速記を止めてください。
〔速記中止〕発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/57
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058・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 速記を起こしてください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/58
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059・楠正憲
○政府参考人(楠正憲君) 二月の事案につきましては、事務方は把握をしており、私自身は五月の十九日に報告を受けております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/59
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060・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 いや、これ去年の二月に北九州市でトラブルが分かったんですよ。それをいつ知ったのかと聞いているんですけど。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/60
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061・楠正憲
○政府参考人(楠正憲君) 今年の二月でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/61
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062・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 いや、去年の二月に発覚していて、報告も上がっているはずなんですよ。いや、実際に報告上がっていたというふうに、北九州市、上げたと北九州市言っているから。
統括官は今年の二月、そして大臣は何月ですか。大臣。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/62
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063・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) この公金受取口座の事案につきましては、五月の十九日の金曜日に第一報の報告を受けております。五月の二十日の土曜日の夜十時にオンラインで、デジ庁内、関係者集めて詳細を共有したところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/63
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064・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 大臣は、今年の五月ですね、五月の十九日ですね。それまで報告が上がっていなかった。
しかも、この公金受取口座、これも今回の法改正の中に入っていますよね。マイナポイント事業ずうっとやっていますよね。こうやって法改正の手続も進められて、省内での、庁内でのその検討も進められているさなかに、一部の人は知っていたけれども、それを組織として共有していなくて、そして今回こういう法案を提出をして採決まで求めている。これ、本当に重要な話ですよ。これはちょっと看過できない事態だというふうに思います。
そして、大分の足立市長が先週、記者会見でこういうふうにおっしゃっています。去年十一月のトラブル発生の際にデジタル庁に公表を止められたという趣旨のことをおっしゃっています。
これ、デジタル庁の誰がどんな責任の下にこういうふうな自治体に指示を出したんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/64
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065・楠正憲
○政府参考人(楠正憲君) デジタル庁側から公表を控えるようお伝えしたような事実はございません。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/65
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066・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 いやいやいや、デジタル庁の方は公表しないから自治体の判断でという趣旨で言われたというふうに足立市長おっしゃっているじゃないですか。
これ、やり取りしたの誰ですか、じゃ、デジタル庁の中で。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/66
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067・楠正憲
○政府参考人(楠正憲君) 事務方で対応しておりますけれども、そもそも大分市側からそういった公表したいといったような御相談は受けてはおりません。(発言する者あり)はい、受けておりません。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/67
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068・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 こんな大事なことを当時統括官は知らなかったわけですよね。知らなかったんですよね。これ、単に、一人の事務方がこういう大事なことを決めていいんですか。なぜ報告が上がらないんですか。そして、なぜ上司の決裁を仰がないんですか。例えばこういうことを公表していいのかどうなのか、これ極めて重要じゃないですか。
冒頭に取り上げたマイナポイントもそうですけど、これ管理職が知らなかったなんてあり得ないですよ。それでこんな二兆円もの事業をやっていて、どんどん皆さん応募してください。見てくださいよ。私の地元の長野駅に行っても、市長が一生懸命、マイナポイントを皆さん取りましょうと言って宣伝していたんですよ。そのときにこの誤登録の問題がずうっと進行していたんですよ。
じゃ、誰がこれデジタル庁の中で、総務省もそうですけど、総務省は、じゃ、このマイナポイントの話、冒頭なので、これ把握したのは、じゃ、いつなんですか。そして、どういう、組織として、総務省として判断したんですか。答えてください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/68
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069・足達雅英
○政府参考人(足達雅英君) 先ほどもお話ありましたとおり、八月の時点でこういった事案があるということは事務方としては確認しておりまして、散発的にこういった事案が出てくる中で、通知によって自治体に対して注意を促すとともに、先ほどのシステム改修の話についてもデジタル庁と連携して対応してきたというところでございまして、それ以降、自治体に対しては七度にわたって機を捉えて通知等による注意喚起を逐次促してきたところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/69
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070・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 審議官は知っていたんですか、去年。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/70
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071・足達雅英
○政府参考人(足達雅英君) このような事案があるということについては聞いておりました。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/71
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072・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 それで、審議官は知っていて、大臣には報告上げましたか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/72
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073・足達雅英
○政府参考人(足達雅英君) 対応としては、そういうことに対応してきたんですけれども、事案の所在、存在の把握や対処方針の策定については事務方レベルにとどまっておりまして、大臣に対しては、五月二十四日に北九州に係る報道の報告を行うとともに、二十五日に事案の概要の報告を担当部局から行ったというところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/73
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074・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 やっぱり総務省も大臣知らなかったんですよね。何で報告上げなかったんですか。少なくとも、審議官お聞きになっていたんでしょう。これは大変重要な問題だからといって、例えば次官、そして大臣、当然上げるというふうに私は常識的に思いますけど、なぜそんなことをしなかったんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/74
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075・足達雅英
○政府参考人(足達雅英君) 先ほども申しましたとおり、逐次にわたって注意を促して、事務的に自治体と連携して既に対応してきたというところでございまして、事案の公表に関しても自治体の判断に委ねていたというところでございます。
今般、このマイナンバーカードを利用したシステムにおいて様々な事案が発生しているという状況を踏まえまして、総務大臣にも報告の上、公表したというところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/75
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076・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 それは、今報告して、だから、つい最近、これの問題、一連の問題が発覚して、それで初めて大臣に報告したんでしょう。ということでしょう。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/76
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077・足達雅英
○政府参考人(足達雅英君) 今般、繰り返しになりますが、マイナンバーカードを利用したシステムにおける様々な事案が発生しているという状況を踏まえて対応を取ったということでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/77
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078・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 いや、冒頭の話にもなりますけど、自治体の判断に任せるということ自体がおかしいんじゃないですか。しかも、デジタル庁と事務方の間ではやり取りしていたわけでしょう。それだけ重要な問題なわけでしょう。
これも先週なんですけど、島根県の丸山知事が記者会見の中でこういうふうに言っている。これはデジタル庁に伺いますけど、デジタル庁に確認したところ、マイナンバーと公金受取口座をひも付ける手続は、システム上、マイナンバーに登録されている本人とは別人の名義の口座でも登録できる仕組みであった、仕組みであると、こういうような回答があったということを公表されています。丸山知事がこの中で、デジタル庁のどこまで誰がこの問題を知っていたのか、制度違反のシステムを運用していたなら、ざるにも程がある、こういうふうに憤っているんですけれども、どこまで誰が知っていたのか。
これ、先ほどの質疑の中でもはっきりしましたけれども、大臣も知らなかった、審議官も知らなかった、幹部クラスは全員知らなかった、その中で、その中で、事務方というか、実際に一線で働いている、この人たちがみんな自治体とのやり取りの中でこういうことをやっていたということなんですね。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/78
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079・楠正憲
○政府参考人(楠正憲君) 今、島根県の丸山知事の御発言の件ですけれども、マイナンバーカードの氏名は漢字表記でございまして、口座名義は仮名表記でございますから、こちら、自動で両者を照合することはできないためシステム上の制御はしていないという趣旨の話でございまして、こちらは私自身も承知はしておりました。
なお、今般の法改正によりまして振り仮名が公証されるようになることから、そのタイミングに合わせてシステム改修を行い、口座名義人の自動照合を実現してまいりたいというふうに考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/79
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080・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 時間があれなので、ちょっとマイナ保険証も、今日、厚生労働省にも来てもらいましたので、この別人登録問題なんですけれども、これも実は、令和三年、二〇二一年十月の本格稼働前に、準備段階でですよ、別人にひも付けられる同じようなトラブルが三万件もあって、そこで二〇二一年三月末の本格稼働の予定を十月まで半年間遅らせた、こういう経緯があります。三万件同じトラブルがあった。
ところが、先日公表された七千三百件、これは、本格稼働した後の二〇二一年十二月から二〇二二年、去年の十一月までの分で、本格稼働してからもトラブルが絶えなかったということなんですよね。
そして、今回、テレビ朝日かな、報道がありました。いろんなところにたらい回しされました。別人に間違えられた本人が間違った別の薬を処方されそうになって大変な目に遭いました。こういう報道あって、これからわあっと報道も大きくなっていったんですけれども。
このマイナ保険証の別人登録問題七千三百件、こういうトラブルがあったということについて、これは厚生労働省のどこまで情報として共有されていたんですか。今の、今までの説明ですと、デジタル庁も知らなかったというか、デジタル庁は報告を受けたけれども、幹部は知らなかった、大臣も知らなかった、そしてマイナポイントも知らなかった、こういうことなんですけど、厚生労働省はこのときどういう対応しましたか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/80
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081・日原知己
○政府参考人(日原知己君) オンライン資格確認は令和三年十月に本格運用開始されてございますけれども、同年の十一月に、保険者から正確なデータが登録されなかったために別の方の薬剤情報が閲覧された事案、これが一件ありましたことを踏まえまして、同年十二月の社会保障審議会医療保険部会において、当該事案や異なる個人番号の登録が判明した事案が三十三件あることを公表してございます。その際、このような事案については、保険者からの報告が集約される仕組みを設けまして、厚生労働省より定期的に事案の件数を公表することとしておりまして、本年二月に令和三年十月から昨年十一月までの間のこの件数を報告させていただきまして、合計が七千三百十二件ということでございます。
これ、審議会の方に御報告しておりますので、もちろん事前に幹部等にも報告をしているところでございますけれども、具体的に、いつ、誰ということが、ちょっと突然のお尋ねでございまして、そこまでございません。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/81
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082・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 このトラブルは、今年二月の厚労省の関係審議会にも報告されているんですよね。そして、この間も実は具体的な対策というのは余り取られていないんです。
残りの時間が五分なんですけれども、大臣にもう一回伺いますが、横の連携とかいう話なんですけど、今の、今日の質疑の状況を聞くと、極めて状況というか問題は深刻だというふうに思います。こうしたトラブルが起きても大臣のところに報告が上がらない。事務方の中で何となく対症療法的に済ませようとしていた。システムの改修なんかも事務方レベルでやっていた。審議官も知らなかった、統括審議官も知らなかった。こんな状況の中で施策が進められてきたこと。そして、今回法律まで出されています。マイナポイントも、先ほど申し上げましたように、二兆円もの予算が投じられています。こんないいかげんな行政の在り方で、本当にこのマイナンバーカード、そしてマイナンバー制度、大丈夫なんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/82
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083・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) デジタル庁の中で情報の共有をする、あるいは、必要な意思決定は、必要なレベルで意思決定をするように会議体の整備をこれまでしてきたところでございます。責任を持って国民の皆様の不安を払拭できるように努力してまいります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/83
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084・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 いや、不安を払拭できるようにというふうにおっしゃいますけれども、冒頭に申し上げた七割の方がやっぱりマイナカードの利活用の範囲拡大にやっぱり不安の気持ちを持っていらっしゃる。そして、今の話を聞いても、とてもとてもこれ不安払拭できないというふうに思うんですね。
先ほども少し述べましたけれども、マイナンバーカードは、あらゆる個人情報をひも付けさせる世界でも例がないシステムです。しかも、個人情報保護のためにデータを分散管理して、これは何回も我々も耳にたこができるほど伺いました。だから、個人情報は大丈夫なんだ、漏れないんだ、符号を基に必要な情報をやり取りする。実はこういうシステムというのは世界的に見ても極めて珍しいというふうに言われているんですね。それを、しかも一億二千五百万人ですか、今。全ての国民に行き渡らせて、今後も更にいろんな方面に利活用させようとしている、これは本委員会でも大臣が何度も説明をされたとおりです。
ところが、こんな複雑なシステムになっていて、介在するいろんなシステムがあります。そのミス、バグ、ヒューマンエラー、これは防ぎようがないんじゃないか。だから、一連のトラブルというのはマイナンバーというシステムが抱える構造的な問題の可能性があるんじゃないか。その可能性を排除しないまま利活用を広げていけばまた必ず次のトラブルが起きる、違いない。こういうことを指摘する人は多いんです。
そこで、河野大臣に伺いますけれども、トラブルや人為的ミス、システムのバグなど、こうしたことを前提にこのシステムが元々構築されてはいないかということについてまず聞きたいんですが、いかがでしょう。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/84
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085・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) マイナンバーの構築に当たりましては、制度面及びシステム面で各種のセキュリティー対策を講じてきたところでございます。
行政機関の保有する個人情報につきましては、一元管理をせず、各行政機関で分散管理をし、情報連携の際にも機関ごとに異なる符号を用いるなど、個人情報が芋づる式に抜き出せないような仕組みにしております。
一連の事案につきましては、先ほど申し上げましたようにそれぞれ個別の理由で発生をしておりまして、マイナンバー制度あるいはマイナンバーカードの仕組みそのものに起因しているものではございません。そこのところはしっかりと国民の皆様にお伝えをしていきたいと思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/85
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086・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 今、芋づる式に個人情報を抜き出せないシステムなんだと、こういうことなんですけれども、こういうシステムであるからこそ、こういう問題がまた別のところで起きるというふうに思うんです。
そして、普通、こういうふうな例えば一つのシステムですね、コンビニエンスストアでのあのマイナンバーカードによる住民票の交付ですか、この誤交付問題が起きた。例えば、この問題にしても、システムを構築して、発注をして、その発注書に基づいてシステムをつくって、そして実際にできたシステムでテストを繰り返して、そこで問題がないことを確認してから実際にシステムのリリースをするという、これ当たり前のことなんですけれども、こういうことが、どうも、マイナ住民票の誤交付問題でも起きた、当たり前のことができていないんじゃないでしょうか。どうでしょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/86
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087・村上敬亮
○政府参考人(村上敬亮君) マイナンバーのシステムをそれぞれの自治体で調達されるに当たっても、今御指摘をいただいたような最終的なテスティングを踏まえて納入されているものというふうに理解をしております。それが、今回の場合、複数ある事業者のうち特に富士通に際立って出たという点については、同社を責めるという趣旨ではなく、その中に我々の監査の甘さや見方の甘さもあったのではないかということで、よく十分事案を検討し、今後に向けての対応策を総務省とも自治体ともよく連携して練ってまいりたいと、このように思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/87
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088・杉尾秀哉
○杉尾秀哉君 時間になりましたのでまとめさせていただきますけれども、今回、この住民票の誤交付の問題をきっかけにしていろんな問題が起きました。そして、今日の質疑の中で明らかになったのは、これだけ重大な問題が起きても、その役所の中の、特にその現場のレベルで収めていて、大臣とかそれからその役所の中のしかるべき立場の人たちに、それを、その判断を仰ぐことなく、まさにびほう策の中で現場レベルで対処をしていたと、こういうことが明らかになったわけですよね。その中で今回の法案が作られて、いろんな政策が進められてきた、これ極めて重大な問題だというふうに思います。
これ、再度の繰り返しになりますけど、これではとてもこの法案を採決できる状況にはありません。このことを申し上げて、私の質問を終わります。
ありがとうございました。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/88
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089・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) この際、委員の異動について御報告いたします。
本日、浅尾慶一郎君が委員を辞任され、その補欠として高橋克法君が選任されました。
─────────────発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/89
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090・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 質疑を続けます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/90
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091・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 日本維新の会、猪瀬直樹です。
これまでの質疑で、マイナ保険証について、普及率を一〇〇%に近づけるために、医療、介護、福祉の現場の声に耳を傾け、多くの課題に対してきちんとした解決策を考え、現場の実態に合わせる丁寧な導入を図っていくべきとこれまで申し上げてきました。
そのさなかに今回のようなミスが起こってしまったことは大変残念なんですが、ただおわびするだけではなくて、どうしてこういう事態が生じてしまったのか、徹底した原因究明、それから再発防止策を、国民から見て分かりやすく納得できる形で行うことが今後の普及促進を続けていくための大前提であります。
その点についてまずお伺いするんですが、今回のマイナ保険証に他人の情報がひも付いてしまうという事象はどうして生じたのか。今回の事態、特に保険者にいろんな問題があって、幾つかカテゴリーが保険者にあるんですが、協会けんぽが三千五百万人、健保組合が三千万人、国民健康保険が三千八百万人、後期高齢者医療保険が二千万人ぐらいでして、この大きなカテゴリーごとに見ると、今回の七千三百件というのは協会けんぽに特に突出してあるわけですけれども、なぜ協会けんぽだけが突出した件数になっているのかということと、結局、それは人的ミスなのか、あるいは仕組み上の問題なのか、具体的かつ詳細に説明をいただきたい。厚労省参考人。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/91
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092・日原知己
○政府参考人(日原知己君) ただいまお話ございました七千三百十二件のうち七千百十四件、これは協会けんぽにおける資格情報の重複に関する自主点検により判明した事案でございます。
それで、この事案でございますけれども、これは、一つのマイナンバーに協会けんぽ内の複数の方の資格情報、正しい持ち主の方と別人の方のものがひも付いていたものでございます。協会けんぽには中小企業で働く方やその御家族の方が加入いただいておりまして、約二百五十万事業所が適用事業所となっております。協会けんぽのこの適用事業所の間で勤務先を変更された場合、こちらは改めて資格取得の手続が必要になりますけれども、その際に、以前と異なる誤った個人番号を登録した場合、その場合のチェックがシステム的に行われていなかったということによるものでございまして、協会けんぽにおきましては、こうした事案を踏まえまして、システム改修を行い、再発防止を図ったところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/92
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093・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 加藤厚労大臣の記者会見でも、保険者への資格取得届の提出時にマイナンバーの記載がないものがあって、保険者の方でマイナンバーを取得するときにミスが生じたとの御説明がありましたが、マイナンバーの記載がないときにどのように確認する手順となっていたのか、またその手順においてどんな問題があったのか、これは厚労副大臣にお尋ねします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/93
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094・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) まず、今般、保険者が登録した加入者データに誤りがあったことによって別の方の資格情報がひも付いて、結果的に薬剤情報等が閲覧される事案が生じまして、国民の皆様に御心配をお掛けしていることについて、まず申し訳なく思っております。
この個人番号の記載がない場合、保険者が新規加入者のデータを登録するに当たって、事業主からの資格取得届に番号が記載されていない場合は、保険者が住民基本台帳の情報と照合しまして、J―LISと照合して個人番号を取得するという事務処理としております。
この事務処理におきましては、氏名、生年月日、性別、住所の情報のうち一部が一致しない場合、また、照会結果が複数表示される場合には、本人に確認するなどして本人の特定をすることを求めていたところであります。ところが、一部の保険者においては、このJ―LIS照会を行うときに十分な確認を行わず別人の個人番号を取得、登録したことが確認されている次第でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/94
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095・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 単なるヒューマンエラーみたいな言い方なんだけど、じゃ、最初から、資格取得届を提出するときにマイナンバーの記載を義務付けておいて、記載がないときには受理しないようにしていれば、こういう問題は起きなかったんだと思うんですけれども、なぜ義務付けしていなかったのか、お尋ねしたいです。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/95
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096・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) この資格取得届における被保険者等の個人番号の記載につきましては、これまでも事業主が保険者に提出する際のこの届出様式には記載事項としてお示しをさせていただいておりました。個人番号が記載されていない資格取得届も見られたことから、今回、省令を改正させていただきまして、この取得届における被保険者の個人番号等の記載業務を法令上明確化するとともに、事業主は被保険者に対して個人番号の届出を求めることなどができるというふうに規定をすることといたしました。
データの正確性を確保するためにも、こうした改正内容をしっかりと周知してまいりたいというふうに思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/96
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097・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 省令を作ったということだね。いつから適用されるわけですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/97
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098・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) 既に改正はなされておりますが、施行は六月一日からの予定になっております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/98
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099・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 厚労省としては、再発防止のためにどのような対策を実施するのかということで、国民に分かりやすく納得できる形で、具体的かつ詳細な説明をお願いしたいということなんですが、その省令ということ以外にありますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/99
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100・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) 今回の誤登録の問題への対応としましては、これまで行ってきたシステム的なチェック、また保険者による自主的なチェックに加えまして、今御指摘のいただいた、先ほど答弁もさせていただいたこの法令上の記載義務の明確化とともに、新規登録時の自動的な、全件、全ての件数についてJ―LIS照会を行うということにさせていただきたいというふうに思っております。
また、既に登録済みのデータにつきましては、データ全体のチェックを行わさせていただきたいと、七月末までに全保険者による点検を行うというもののほか、五情報でJ―LIS照会を行いまして、誤りの疑いがあるものについて本人に送付することなどによって確認を行わさせていただこうというふうに思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/100
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101・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 じゃ、河野大臣にお尋ねします。
せっかくデジタル庁が旗を振って全力でマイナンバーカードの普及促進に取り組んでいるところで、こういう重大なミスがいつも、いつまでも起こるようでは、制度全体に対する国民の信用は失墜して、普及と活用促進にも大きな障害となっているということになるんですが、河野大臣としては今回の事態をどう考えているか、また二度と起こさせないためにデジタル庁としてできることは何か、改めて答弁お願いします。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/101
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102・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 一連の事案で国民の皆様に不安を与えたことは大変申し訳なく思っております。二十五日に総理から、関係大臣と連携をして万全の対策を迅速かつ徹底して講じるよう指示をいただいたところでございます。
今回の事案は、先ほど申し上げましたように、コンビニ交付はシステムのバグの問題でございますが、それ以外はマニュアルから逸脱をしていた手続によるものといった人為的なミスでございます。人為的なミスというのは、これはもう人が介在する以上どこかで起こるわけで、それをできる限りなくすために人が介在する機会をなるべく少なくするようなデジタル化の推進をするというのが、これが大事だと思っております。
既存のデータ、システムの総点検、そして新規のデータの誤登録の防止策を徹底すると同時に、この人為的ミスのリスクをいかに低減するか、システムでできるものはシステムできちんとやる、そうしたデジタル化を最大限推進してまいりたいと思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/102
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103・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 ミスへの対策はしっかりやっていただくとして、ここから普及促進に向けた前向きな話を伺いたい。
本法案において、年金受給者に対する公金受取口座登録の新たな方式が予定されています。受給者に対して、現に現金を受け取っている口座を公金受取口座として登録することを事前に通知し、一定期間内に不同意の回答がなかった場合には同意したとみなす手続ですね。これをいわゆるオプトアウト方式と呼んでいるわけですけれども、新規の口座登録ではなくて、既に公金に近い性格である公的年金を受け取っている口座なので、受給者の利便性を考えても妥当なやり方と考えます。
ほかにも政府や自治体に既に銀行口座を登録しているケースはいろいろあります。例えば、確定申告の際に還付金が発生する場合はこの受取口座を申告書に記載していますね。あるいは、児童手当は年に三回振り込まれますが、この受取口座もあらかじめ地方自治体に届け出ているわけです。
これらの受取口座を活用すれば、高齢者だけでなく現役世代に対しても同じオプトアウト方式で公金受取口座の登録が可能ではないか。登録一〇〇%を目指すにはこういう施策も積極的に行うべきと考えるんですが、河野大臣はいかがお考えですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/103
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104・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 公金受取口座の登録の状況を見ておりますと、やはり年齢の高い方の登録率が顕著に下がっている、そういうことから、デジタル的な手段によらない公金受取口座を登録する一番簡単な方法ということで今回の特例制度を法改正の中に盛り込んだわけでございます。
御高齢の方に皆さん受け取っていらっしゃる年金口座をひも付けていただくというのが、一番手間も掛からず、またデジタル的に処理ができますので人為的な作業ミスも発生しないというふうに思っております。
他方、現役世代の方々につきましては、多くの方がもうデジタル的な手法に慣れていらっしゃる、それから御自分の口座をいろんな形で使い分けをされている方も大勢いらっしゃるんだろうと思いますので、複数の給付制度で今回の特例の措置を実行してしまうと、逆に現役世代の方々に混乱を生じさせるということも考えられますので、まずは引き続き積極的な広報をして、マイナポータルからの登録を促していきたいというふうに考えているところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/104
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105・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 それは分かりますけれども。
公金受取登録制度は、コロナ禍初期の二〇二〇年四月に閣議決定されて、国民全員に一人十万円を支給する特別定額給付金がきっかけで導入されました。
当時、給付の際の申請方法の複雑さや給付されるまでの時間の長さが大きな批判を浴びました。一件ずつ個別に申請を受け付け、その内容を確認した上で処理すれば、どうしても手間も時間も掛かってしまいます。対象者が全国民など広範囲に及ぶときは、給付対象者へプッシュ型で支給すれば、個別の申請手続も要らず、しかも迅速に行うことができるわけです。
三年前の当時、支給手続の煩雑さと時間の遅れを批判していた人たちがその課題を解決するために導入する公金受取口座の普及施策に対してまた批判をしているわけです。このような、ためにする批判をしているだけでは国民の利便性の向上や行政の効率化は一向に進みません。そうでなく、物事を前に進めるための建設的な議論をこの場で行うべきです。
そこで、現在、政府で検討が進められている児童手当の所得制限と、所得制限撤廃と高校生への給付対象拡充、第三子への給付増額についてですが、所得制限を撤廃すれば給付の手続が今よりも大幅に簡略化できます。これこそ、公金受取口座が登録されていれば、全対象者へ手間暇を掛けずに迅速に給付ができる事例であると考えますが、河野大臣としては、児童手当の所得制限撤廃が実現するタイミングまでに登録率一〇〇%を目指す考えはありますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/105
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106・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 児童手当などの迅速な給付どうやるか。これは、一義的には所管省庁でありますこども家庭庁で御検討いただくべきだと思いますが、もう既に、マイナンバー法上、児童手当の事務などはこの公金受取口座情報をマイナンバーを用いた情報連携で取得することが可能でございます。
デジタル庁としては、迅速な給付が行われるように、公金受取口座制度あるいはマイナンバー制度を積極的に活用していただきたいというふうに思っております。
こども家庭庁からいろいろ申入れがございましたら、デジタル庁として一生懸命協力をしてまいりたいと思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/106
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107・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 じゃ、児童手当を担当するこども家庭庁に伺いますが、いるの。公金受取口座の活用について、いるかいないか確認したので、給付業務を大幅に簡素化できて、余った予算を別の施策にも回せることになるんだけれども、役所も国民も手間が掛からなくなって一石二鳥と思うんですが、実現への意気込みを、じゃ、参考人に伺います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/107
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108・黒瀬敏文
○政府参考人(黒瀬敏文君) 失礼いたしました。
児童手当でございますけれども、児童を養育している者に児童手当を支給することによって家庭等の生活の安定に寄与するということを目的としておりますので、支給に当たっては、住所要件、所得要件のほか、養育に関する要件というのが設けられてございます。
児童手当は、先ほど河野大臣からも御答弁ございましたとおり、既に公金受取口座を利用して受け取ることができる給付として位置付けられております。ただ、マイナンバーによる情報連携などを活用しても養育状況を把握することは難しいため、申請手続自体を省略して公金口座に自動的に支給する仕組みとすることは慎重に検討する必要があると考えております。
ただ、いずれにせよ、御指摘の公金受取口座の利用は可能でございますし、これにマイナポータルのぴったりサービスによるオンライン申請を組み合わせることで、申請者の手続や行政事務の簡素化、ひいては児童手当の迅速な支給につながりますので、デジタル庁とも連携をしながら公金受取口座の利用の促進等にしっかりと努めてまいりたいというふうに考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/108
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109・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 次に、子供に対する普及促進策について伺います。
今回の改正法案で予定されている、出生届と一緒にマイナンバーカードの作成を行えるよう、一歳未満の乳児は顔写真なしでカードが作成できるようにするのは取得促進に向けた大きな前進だというふうに評価します。
現状でも、赤ちゃんが生まれたら居住する地方自治体に出生届を提出することは国民の義務であります。出生届に基づいて戸籍が作成され、住民基本台帳に記載がされ、マイナンバーが付与されるわけです。このプロセスにおいて、マイナンバーカードを自動で発行することにすれば、利用者の手間を増やすことなく一〇〇%普及させることが可能です。
義務化に向けた第一歩として、これから生まれてくる子供たちから始めることを検討したらいかがかと、河野大臣に伺います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/109
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110・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 赤ちゃんが生まれたときに出生届とカードの申請を同時にできるようにいたしたいというふうに思っておりまして、お子様が生まれたときに手間を極力掛けずに手続をいただけるようにしたいというふうに思っております。
ただ、乳児の申請には写真が要らないわけでございますが、カードを更新するときにはこれ写真の添付あるいは出頭というのが必要になりますので、なかなかそこは完全義務化というわけにはいかないのかなと思っておりますが、なるべく多くの方に手間暇掛けないこのやり方でカードの取得をしていただきたいと思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/110
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111・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 写真がどの段階で必要になるのかということは、ちょっと、これからお尋ねしていくことになるんですけれども、まず、これは、子供たちにマイナンバーカードを取得を促進するために、例えば小学校、中学に入学する際の手続と一緒にマイナンバーカードの発行手続を行えば保護者の手間も一度で済むんじゃないかと、非常に効率的だと思うんですけれども、カードの普及促進に向けて学校における諸手続についてそういうのを考えて実施するのかと、これ文科省に聞きたいんです。
今、河野大臣が、写真付きにするかどうかというのも、例えば保育園か小学校入学のときにするのか、それは文科省で考えているかと思うんですけれども、それをお答え願いたいです。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/111
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112・安彦広斉
○政府参考人(安彦広斉君) お答え申し上げます。
子供たちのマイナンバーカードの取得を促進するためということでございますが、市町村の判断によりまして、小中学校の入学式や卒業式を含めた様々な学校行事の場において、市町村の担当職員がその実施に合わせてマイナンバーカード取得の申請を受け付けたり、また、後日にそのマイナンバーカードを自宅へ郵送するということを行う、いわゆる出張申請受付の取組が行われている場合があるものと承知しております。
こうした取組が円滑に行われるよう、文部科学省におきましては、市町村の担当部局が出張申請受付を実施する場合に、小中学校を所管する教育委員会の判断の下、学校を会場として使用することや備品の使用等につきまして協力しやすくなるよう、出張申請受付の概要や基本的な流れ等に関しまして分かりやすく示したチラシを都道府県や市町村の教育委員会に周知しているところでございます。
文部科学省としましては、引き続き、デジタル庁、総務省と連携協力しまして、市町村による学校での出張申請受付等が円滑に行われるよう、各教育委員会に対して機会を捉えて周知等を進めてまいりたいと考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/112
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113・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 子供が学校入ったら、胸に名札付けたりしていますよね。だから、今のお話は、結局、自治体の人が出張して出てきて学校のところでやったりするということなんですか。
各教育委員会に周知をすると言っているけれども、決めちゃえばいいわけだよ、制度的に、簡単、入学式のときに登録すると。これ、総務省と話し合って決めるなりなんなりすればいいんじゃないですか。そんな、教育委員会に一々お願いして徹底しますという言い方じゃ、ちょっとおぼつかないよね。その辺、もう一回答えてください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/113
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114・安彦広斉
○政府参考人(安彦広斉君) お答え申し上げます。
今、実際、学校現場でどういった場面でマイナンバーカードを活用できるかということについては様々な場面での活用を検討しておりまして、今年の三月にも、そういった、これからマイナンバーを活用する際、どういった場面で活用できるか、例えば学籍簿を作るとき、そういったときにどういった活用できるか、こういったことは、検討、専門家の方々協力いただきまして検討はしているところでございます。
実際、今、具体的な検討場面では、例えば高校の、高校生の就学支援金の申請に際しまして、これまで課税証明書を三年間で四回申請必要だった場合があったんですが、マイナンバーカードを活用することによってスマホで申請ができるようにしたりということで、それは昨年の四月からそういったことはできるようにしております。
そういった意味で、写真をどうするかということはちょっと別としまして、マイナンバーカードを活用するということについてはしっかりと検討しているところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/114
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115・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 政府を挙げてマイナンバーカードの普及を目指している、そういう中で、今の文科省の答弁は従来の何か役所仕事みたいな話をしているんでちょっと困っちゃうなと思うんですが、本会議の質疑でも河野大臣に勧告権について覚悟のほどを伺いましたが、もしも今後、もし今後も子供たちへの普及促進の施策がなかなか進まない場合は、文科省に対してその改善を求める勧告権、入学式でやれとかはっきりさせればいいんで、今の高校の奨学金とか全然訳分からないこと言っているわけだから、そういうのを、河野大臣、勧告権行使しますか、していただけますかということですね、する気持ちがありますかということですね。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/115
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116・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) デジタル庁、勧告権を持っておりますので、必要なときにはこれを行使することには全くやぶさかではございません。
委員はちょっと御不満なようでございますが、実は文科省、結構前向きにいろんなことを今やってくれようとしておりまして、ちょっと答弁がお気に召さなかったのかもしれませんが、割と文科省、頑張ろうとしてくれておりますので、もうちょっと温かい目で見ていただくと、多分子供のところも伸びてくるんではないかと私は期待をしておりますので、もう少々温かく見てやっていただきたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/116
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117・猪瀬直樹
○猪瀬直樹君 ちょっと答弁が気に召さなかったということであります。
それで、まあ終わりです、時間ないんで締めますが、菅前総理が、徹底的にやらなければいけないと、この国を変えるということがデジタル庁のそもそも発足なんだというふうなことを言っておりますので、当時ね。デジタル庁をなぜつくったのかということですけれども、この国の形を変えていくと、そういう使命があるんだということで、河野大臣には、是非、その勧告権を、縦割りの行政を超えて勧告権を行使して進めていただきたいというふうに思います。
以上で僕の質問終わります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/117
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118・芳賀道也
○芳賀道也君 国民民主党・新緑風会の芳賀道也です。
まず、厚労省の今年二月の発表によれば、いわゆるマイナンバーカード保険証を作った方、つまり、医療保険の被保険者で、マイナンバーと保険証をひも付けされた方の中で七千三百十二件の誤った登録、誤登録がありました。金曜日の厚労委員会でもお尋ねをしたんですけれども、新規に保険者になった方と一部の自主的に健康保険組合がチェックしたのみでこの七千三百余であるという答弁がありました。
では、これ、実際に、誤登録だった七千三百十二件、どれだけの数を調べた中での誤った登録七千三百十二件だったのでしょうか。調査の母数と割合が分かれば教えてください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/118
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119・日原知己
○政府参考人(日原知己君) 今お話ございました別の方の資格情報がひも付いて登録された事案の件数でございますが、これは令和三年十月から令和四年十一月までの間に判明した状況を全ての保険者の方から報告をいただいて公表したものでございます。
このように、全ての保険者から報告を求めて集計、公表しておりますので、母数と申し上げますと医療保険に加入されている約一億二千五百万人でございまして、これを分母といたしまして、先ほどの七千三百十二件、こちらを分子にいたしますと、約〇・〇〇六%の割合となるものでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/119
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120・芳賀道也
○芳賀道也君 金曜の厚労委員会でのお答えとちょっと違うようなんですが、だと、全ての保険組合でもうそういう検査終わっているという認識でいいんですか。一旦終わったということでいいんでしょうか。その中での七千三百余りなのだということでいいんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/120
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121・日原知己
○政府参考人(日原知己君) こうした事案発生したことは大変申し訳なく思っておりまして、現在も保険者によります点検等作業をお願いしているところでございます。
ただ、今申し上げましたのは、全ての保険者、加入者の方が、これは対象となって、このオンライン資格確認の登録ということでは対象となってまいりますので、母数を一億二千五百万人ということでお答えを申し上げたものでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/121
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122・芳賀道也
○芳賀道也君 いや、調べたか調べないか、調べてのその数なのかと聞いているんですが、全然答えになっていないんで。母数を別に聞いているわけではありません。全てのチェックが行われたのかどうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/122
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123・日原知己
○政府参考人(日原知己君) そういうことで申し上げますと、大変失礼いたしました。
これにつきましては、現在、新たなひも付けの誤りを発生させない、それから登録済みのデータについても点検をするということでございまして、現在、全保険者による点検をお願いしておりますほか、登録済みデータ全体のチェックも行うこととしているところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/123
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124・芳賀道也
○芳賀道也君 これからするということですよね、全ての検査を、調査を。そういうことでよろしいですか。イエスかノーかでお答えください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/124
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125・日原知己
○政府参考人(日原知己君) これからと、着手しているところもございますけれども、登録済みデータの点検を行っていくということでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/125
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126・芳賀道也
○芳賀道也君 最初から、だから、着手しているところもあるということは、つまり全部着手したわけでないということですから、聞いていることにちょっとお答えをいただきたいと思います。
つまり、全て調べればもっと増える可能性があるんだということですが、じゃ、一点だけ、もう一つ。
これ、二月の段階で七千三百余りですが、もう既に誤登録増えているんじゃないですか。そういうデータは全くつかんでいないんですか。いかがでしょう。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/126
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127・日原知己
○政府参考人(日原知己君) この件数につきましては、定期的に確認をいたしまして御報告をすることといたしておりまして、またこれ取りまとまりましたものは迅速にお知らせをしてまいりたいというふうに考えてございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/127
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128・芳賀道也
○芳賀道也君 最新の数をシンプルにお答えください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/128
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129・日原知己
○政府参考人(日原知己君) 最新の件数で申し上げますと、この二月に公表を申し上げました七千三百件余りの数、この数が直近でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/129
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130・芳賀道也
○芳賀道也君 その都度その都度調べて報告することにしていますって、二月ですか、最新が。どうもこれが分からない。ますます信頼を損なうという感じがします。
そもそも、今年二月、この誤登録が報告されていながら、そのことを余り国民や医療機関にも周知していなかったという問題があると思うんですね。
伊佐副大臣にもお越しいただいていますが、政府は、これ問題の深刻さを二月の段階で全く理解していなかったのではないかと思います。政府は、国民の医療情報を軽んじており、システム運営を正しくしていくというそのつもりがなかった、甘かったのではないでしょうか。いかがでしょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/130
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131・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) まず、今回、この加入者データに誤りがあったことによって別の方の資格情報がひも付きまして、結果的に薬剤情報等が閲覧される事案が生じ、国民の皆様に御心配をお掛けしていることについて申し訳なく思っております。
先ほどの件でございますが、複数回、これまでもデータチェック、補正は実施をしてまいりました。
その上で、今回、報告させていただいた七千三百十二件については、これ全てを調査するというものではありませんで、期間を区切って、この期間内に何か誤登録があったらしっかりと報告してほしいということで保険者にお願いをして、出てきた数字がこの七千三百十二でございます。
その上で、今、今回我々が取り組もうとしておりますのは、全てのデータについてチェックをしっかりと今後行っていくということでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/131
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132・芳賀道也
○芳賀道也君 三月、この法案の閣議決定が行われました。その段階でマイナンバー保険証の誤った登録が七千三百余りあったのを知りながら、その時点では対策もせず、先週になってからですよ、調査するとしていることについて、全く、甘いというか、不信感が拭えません。このことについて、副大臣、御見解をお願いします。今頃調べて、そんな対応でいいんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/132
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133・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) これまで、様々な、データ本格運用の開始前、令和二年十二月から令和三年八月の実施をさせていただいた中でも、例えば、全件J―LISの照会をさせていただき、また、令和三年七月の実施の中でも、この既登録データのうち同一個人番号の下に複数の資格が登録されているケースについて、また突合チェックをする。こうした作業を行う中で、その都度ごとに更なる対策ということで取組をさせていただいております。
例えば、令和五年五月二十三日に既登録データを全件J―LIS照会をするというような件でありますとか、また、令和三年三月からの、支払基金、国保中央会によって行わさせていただいたチェックシステムの、受けまして、今回の全件J―LIS照会をするシステムを、新規登録時に全件照会するという、構築をするといった、その都度ごとの様々な対応をやらせていただいている状況でございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/133
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134・芳賀道也
○芳賀道也君 全く、三月の閣議決定の段階で分かっていたらやらねばならないことをやっていなかったということを指摘させていただきたいと思います。
次に、これまでマイナンバーカードの口座情報の誤登録はどれだけの自治体でどれだけ判明しているのでしょうか。また、これ調査した数と不具合の率なども分かればお教えください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/134
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135・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 公金受取口座の誤登録につきましては、五月二十三日の火曜日から全自治体を対象に手続支援窓口での状況について調査をしており、五月二十五日木曜日の午後五時の時点で、千二百六の自治体から回答をいただいて、そのうち十四の自治体で二十件、公金受取口座の誤登録があったという報告を受けているところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/135
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136・芳賀道也
○芳賀道也君 ありがとうございます。
次に、ポイント付与のミスですけれども、マイナポイントの付与ミスは何件でしょうか。こちらも調査した中での率も分かれば教えてください。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/136
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137・足達雅英
○政府参考人(足達雅英君) 総務省では、自治体からの報告ベースでございますが、これまで百十三件、ポイントが別人に付与されてしまうという事案が発生しているということを現段階で把握しているところでございます。
今回のこういった事案は、自治体の申込支援窓口において発生した事案でございますが、自治体からの報告によりますと、令和五年二月時点で、自治体においてマイナポイントの申込支援が行われた累計の件数が二千二百万件ございまして、これに対する百十三件の割合としては〇・〇一%未満ではございますが、今回の事案により申込みができなかった方には、デジタル庁とも連携し、速やかに申込みが可能となり、ポイントを取得いただけるよう取り組んでまいります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/137
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138・芳賀道也
○芳賀道也君 本当に様々な形でのミス、誤登録が明らかになっています。これちょっと、これまでの説明ですと、人為的なミスであるということを理由として主に説明されているようなんですが、そもそも、システムというのは、人間はミスをするものですから、一枚のカードに二人の情報が入っていたり、そのようなことがあったら、それがシステムとしてはじかれる、それがデジタルなんではないかなと思うんですが、そういったところでも、例えば、デジタル庁が持っているシステムで全国共通のプラットフォーム、キャッシュレス決済の付与制度自体は総務省が所管し、五千円付与は総務省予算、システムはデジタル庁の所管、ポイント付与のホームページは総務省、様々こういう、せっかく、デジタルは便利だと、効率化になるんだということで横串を刺すデジタル庁もできたということですが、それでもやはり、総務省であるとかデジタル庁もあり厚労省もあり、実際には縦割りが残っていて、様々な不具合が起こっているという感じもするんですけれども、河野大臣、その辺の御感想というか、そういったこともお聞きできませんでしょうか。いかがでしょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/138
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139・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 人間が介在すると、やはり何らかのミスが起こる可能性は否定できないわけで、やはりデジタル化というならばできる限りシステムで対応をする、また誤りがないかどうかをシステムできちんと精査をする、そういうシステムをきっちりと入れていくというのが大事なんだと思います。
先ほども申し上げましたけれども、現時点では、例えば、マイナンバーカードの名前は漢字で、口座は片仮名ということで、ここの照合ができないということで、今回の法改正で名前の方にも振り仮名を公証していただいて、そうすればこのシステムでそこの突き合わせができるようになる、あるいは、年金の口座を公金受取口座にこれはもうデジタル処理で付けさせていただく、そういうようなことができれば人為的なミスというのはそこで排除することができるようになりますので、そうしたことをきちんとできるように、デジタルでできるものはデジタルで進めさせていただく、それを一生懸命やってまいりたいというふうに思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/139
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140・芳賀道也
○芳賀道也君 ありがとうございます。
このマイナンバーカード保険証の実質義務化を強行したために問題が大きくなってきているのではないかという気もします。様々な不具合が出ている中で、このまま何の変更もなく、マイナンバーカード保険証を使うことを進めていくと、かえってマイナンバーカード保険証の信頼性、マイナンバーカードの信頼性もますます失うことになってしまうおそれがあるのではないでしょうか。
厚労省として、今回求めている調査の結果が出る七月末までマイナ保険証の運用を一度やめるべきではないんでしょうか。いかがでしょう。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/140
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141・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) このデータの誤登録の問題への対応としましては、これまで行ってきたシステム的なチェックやまた保険者による自主的なチェックに加えまして、今後、新規に誤った登録が行われないような改正でありますとか、また既に登録済みデータ全体のチェックも行うということも申し上げているところでございます。
その上で、今マイナンバーカードによるオンライン資格確認につきましては、本年四月中に約八百二十九万件以上行われておりまして、昨年四月と比較すると約四十三倍となるなど、定着しつつあります。また、例えば薬剤情報につきましては、本年四月中に医療機関等で約四百七十三万件利用されておりまして、健康、医療に関する多くのデータに基づいたより良い医療が今着実に浸透してきている状況でございます。
こうしたこの資格確認のメリットを実感していただくためにも信頼が非常に大事でありまして、仮に、例えば情報に疑義があるような場合には問合せ窓口に御相談いただければ迅速に担当機関につながって具体的な対応が取れる体制の整備、こうしたものも通じてしっかりと信頼を確保してまいりたいというふうに思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/141
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142・芳賀道也
○芳賀道也君 医薬情報なども四百二十三万件の利用があったんだということですけれども、そのうち何件かは、他人の情報で、薬の情報も誤っていて、たまたまそれを基にした薬の処方というのは行われなかったわけですけれども、今回、全ての調査が行われないまま運用を続けている間に、ひょっとして、薬の誤った情報による投薬が行われたら命に関わるかもしれません。こうしたことになったら厚労省は責任を取るということでよろしいんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/142
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143・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) 今、こうした誤登録が行われないような様々な取組、個人番号の記載義務を法令上明確化するでありますとか、また新規登録の自動的な全件J―LIS照会に併せまして、既に今登録されているデータについても、この七月末までに全保険者による点検も行い、また五情報でのJ―LIS照会を行って誤り疑いがあるものについては本人に送付すると、こうした点を、こうした取組を通じて、そうしたことが起こらないようにしっかりと取組を進めたいというふうに思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/143
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144・芳賀道也
○芳賀道也君 七月までしっかり調べてなくすんだというなら、少なくともその七月末までは止めるべきだと思いますし、一方のコンビニの証明書の誤り、誤交付、これについては、実際に止めて、理由が分かるまでやめているわけですから。どこ違うんでしょう。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/144
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145・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) この誤登録の問題について、まず全件データの今チェックを行っていただいていることについては七月末まででございますが、まず六月末までに、その作業状況についてはまず保険者からしっかりと聴取をして、この進捗状況について確認をしてまいりたいというふうに思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/145
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146・芳賀道也
○芳賀道也君 特に命に関わる医療情報ですので、しっかりと調査が終わらないうちに、利用されているんだから気を付けて運用していくんだというのでは、非常に甘いのではないかと思うんですが。
河野大臣にもお伺いしたいと思うんですけど、先ほど河野大臣の答弁の中で、総理からも、デジタル大臣、そして総務大臣、それから厚労大臣、河野大臣、三人の大臣がしっかり協力して、信頼のできるものにしていってくれという指示があって今頑張っているんだというお話がありましたけれども、やはり、先ほども杉尾委員の御指摘で、こうした状況の中で、世論調査ではもう七割の人が不安を感じている状況になっている。この中で無理して進めたら、かえって、更に次々不具合が出たら、本来必要なマイナンバーカードによる利便性、これが国民にとって何だかますます信頼の置けないもの、そういうマイナスのイメージが七割より更に増えてしまうのではないか、そういう懸念もあるんですけれども、この点、デジタルを所管する河野大臣、いかがでしょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/146
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147・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 厚労省の対応で新規の誤った登録というのは排除ができるんだろうと思っておりますし、保険者の方でもマニュアルから逸脱した登録がある場合にはそれを調べていただくということになっておりますので、国民の皆様には安心してお使いをいただけるように、厚労省、保険者、頑張っているところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/147
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148・芳賀道也
○芳賀道也君 やはり、特に薬の情報は、まあ厚労省担当でしょうけれども、命に関わる場合があるということで慎重に、七月末までは利用を停止するというような、命を守る観点の、大事だということも指摘させていただき、最後にもう一つ。
今チェックが各保険の組合で行われていますが、これ国の政策に協力して各保険の組合が調査しています。国の政策ですから、調査に係る費用は全て国が面倒を見るべきだと思いますが、いかがでしょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/148
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149・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) この登録データの正確性を確保するという観点で今見直しをさせていただきますが、この保険者、それぞれの保険者とまた政府の役割分担がございまして、保険者においては、まず個々の加入者のデータを迅速かつ正確に登録いただくという役割がございます。厚労省においては、そのために必要な仕組みをしっかりと構築するということでございます。
こうした認識の下で、登録済みのデータ全体のチェックを行うための新たな対策を公表したところでございますが、この保険者を始め関係機関が今申し上げたような役割に基づいた対応、そしてまた負担をいただくものというふうに考えております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/149
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150・芳賀道也
○芳賀道也君 つまり、保険者負担ということですか。いかがでしょう。イエスかノーかで。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/150
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151・伊佐進一
○副大臣(伊佐進一君) この全てのデータのチェックは二つございまして、一つは、全保険者が基本的な留意事項と異なる方法で事務処理したものがある場合はしっかりとチェックをしてくださいと、そしてまた報告をしてくださいというものでございます。もう一つは、支払基金、また国保中央会による、いわゆる国が全てJ―LIS照会、五情報について住民基本台帳情報と照合しチェックをするということでございます。こちらは国がやることになっております。
保険者がやる分については、先ほど申し上げました役割分担に基づいて保険者で御負担していただくということになろうかというふうに思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/151
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152・芳賀道也
○芳賀道也君 健康保険組合の経営も本当に大変です。国の政策で保険者の負担になる、組合の負担になるということがないよう申し添えて、質問終わります。
ありがとうございました。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/152
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153・山下芳生
○山下芳生君 日本共産党の山下芳生です。
マイナンバーカードに関するトラブルが多発しております。
資料一に、報道されたトラブルをまとめました。
コンビニ交付サービスで別人の住民票が交付されたトラブルは、個人情報が保護されず、プライバシーが侵害された重大な問題であります。マイナ保険証に別人の医療情報がひも付けられたトラブルは、機微情報が保護されず、一歩間違えば医療事故、患者の命や健康を損なうことにつながる重大な問題であります。さらに、公金受取口座が他人のマイナンバーに誤登録されたトラブル、マイナポイント事業で別人にポイントが付与されたトラブルは財産権の侵害につながる重大な問題だと思います。
河野デジタル大臣、一連のトラブルは、マイナンバーカードシステムの信頼を失わせるとともに、憲法が保障する国民の生存権、財産権、個人の尊厳を脅かす深刻なトラブルだという認識はありますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/153
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154・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 今回の一連のトラブルにつきまして、健康保険証のひも付けの誤りにつきましては、健康データという機微な情報が閲覧される状況も発生をしておりまして、個人情報の保護に関する国民の皆様の信頼を傷つける重大な事案であり、国民の皆様に不安を与えたことについて大変申し訳なく思っております。
また、マイナポイントのひも付けの誤り、公金受取口座の登録の誤りにつきましては、これは、国民において受け取れるはずのポイントが受け取れない、あるいは給付などがあった場合にはそれが違う口座に行ってしまうなどの不利益が起こり得る事象でもあったわけで、個別の誤りが判明次第、速やかに解消すべく、関係者において尽力をいただいているところでございます。
総務大臣、厚労大臣など関係大臣と連携をいたしまして、マイナンバーカードの信頼の確保に向け、事案に関係する全てのデータ、システムを再点検するなど、万全の対策を迅速かつ徹底的に講じていきたいというふうに思っております。
デジタル庁を中心に関係府省一丸となって、国民の皆様の不安解消への対応を講じてまいります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/154
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155・山下芳生
○山下芳生君 私の問いに答えておられません。
私は、今言われたようなトラブルが、これ本質的にはですよ、憲法が保障する国民の生存権、財産権、個人の尊厳を脅かす重大なトラブルだという認識はあるかと聞いたんです。そういう認識ないんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/155
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156・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 先ほど申し上げましたように、マイナポイントのひも付けの誤り、あるいは公金受取口座の登録の誤りは、本来国民が受け取れるはずのポイントが受け取れない、あるいは給付があった際にその給付がほかの人の口座に入ってしまう、そういう不利益が起こり得る事象でございまして、これはひいては財産権というところに関係をするわけでございます。
また、健康データ、この機微な情報が閲覧され得る状況も発生をしておりますし、間違った健康データ、薬剤情報を基に医療が行われ、健康に被害が及ぶということがあれば、これはもう深刻なトラブルであるのは言うまでもありません。また、個人情報が保護されないということは個人の尊厳にも関わってくる、そういう重大な事案であるということは認識をしております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/156
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157・山下芳生
○山下芳生君 財産権と個人の尊厳はお認めになりました。
生存権に関わってくるような深刻な事態だという御認識ないんでしょうか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/157
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158・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 申し上げましたように、薬剤情報ですとか、あるいはその他医療に関する情報が誤ってひも付けをされた場合に、それはもう個人の健康にも当然に被害が及ぶ可能性はあると認識しております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/158
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159・山下芳生
○山下芳生君 場合によっては、命に関わる、生存権に関わる、そういうトラブルだという認識をする必要はあると思っております。
実際にひも付けられた医療情報、これが治療や投薬、医療事故ということにつながってくるような危険な事例がもう既に発生しているわけですから、したがって、七千三百件余り、しかもこれ氷山の一角だと、どれだけあるかは分からない。したがって、総理が総点検をということを指示されたわけですから。もう一度同じ問いはしませんけど、私は、だったらですよ、命に関わるような事態があるんだから、総点検の間、結果が出るまではマイナ保険証の運用は一時停止するんだと、これは当然のことだと思います。
もう一度聞きましょう。生存権に関わるようなトラブルが起こっているんだから、その原因がはっきりするまで、もうその心配はないということがはっきりするまで運用停止するのは当たり前じゃないですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/159
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160・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 先ほど申し上げましたように、新規の誤登録が起きないような対応がもう既に行われておりますし、保険者の方でマニュアルを逸脱したような事務処理の手続があればそれを修正をする、そうした作業が行われているところでございます。厚労省、保険者、迅速に対応してくれているものと思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/160
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161・山下芳生
○山下芳生君 その迅速な修正はいつ終わるんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/161
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162・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 厚労省にお尋ねいただきたいと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/162
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163・山下芳生
○山下芳生君 これ、厚労省だけの責任じゃないですよ。マイナンバーカードと保険証を一体化したことによってこのトラブルが起こっているわけですね、医療情報の別人へのひも付けがね。
したがって、厚労省にお尋ねくださいって、それは無責任じゃないですか。大臣自身が関与したことで、命に関わる、生存権に関わるようなトラブルが起こっているときにそういう答弁はないと思いますよ。もし厚労省も関わっているということだったら、大臣の認識として、厚労大臣と相談して、これちょっとおいておいた方がいいんじゃないのと相談すべきじゃないですか。厚労省の仕事だっていうふうに割り切るのは無責任だと思いますが、いかがですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/163
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164・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) デジタル庁としてマイナンバー制度に係る全般の所管をしておりますが、個別の事業についてはそれぞれの所管省庁が責任を持って対応してくれているところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/164
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165・山下芳生
○山下芳生君 逃げちゃ駄目だと思いますよ、これだけの重大な問題起こっているんですからね。
私、各種のトラブルにはそれぞれ異なる原因があるんだと、したがって対策も異なるんだということは関係省庁からのレクチャーで理解いたしました。しかし、この各種のトラブルがどうして同時多発的に発生することになったのか。これは偶然ではないと思います。河野大臣の認識伺います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/165
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166・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 先ほども答弁を申し上げましたが、まず、このコンビニの誤交付につきましては、富士通Japan社のシステムの中で、ほぼ同時に申請が行われたときに片方を上書きをしてしまうというバグがございました。これは、マイナンバーカードを保有される方が増えたことによって同時に申請が行われるということが確率的に増えて、実際にそれが起こったということでございます。
健康保険証のひも付けの誤り、これは、保険者のところでマニュアルを逸脱した事務手続が行われた結果、誤ったひも付けが行われたわけでございます。
公金受取口座の登録、これは、支援窓口で共用端末で作業を行っていた際に、本来は御本人に操作をしていただくところでございますが、ログアウトを忘れた、あるいは御本人が恐らく操作ができずに支援員の方が操作をされてログアウトを忘れたということでございましたので、これは、支援窓口に来られるという方はなかなか操作がしづらいということもあるんだろうと思いますので、支援員が操作をすることをマニュアル上も認めた上で、ログアウトをすることを本人とお互いに確認をし合うということにいたしました。
マイナポイントにつきましては、これまでも答弁がありましたように、それぞれログアウトをしなければ認証ができないというシステムの改修をすることになりました。
それぞれの事案が起きた時期というのはずれているわけでございまして、報道は、今一連の事案が起きておりますので、様々な事案が起きるたびに報道をされるようになっておりまして、これは、本来、最初にそれぞれの事案が起きたときに情報がしっかりと共有されてヒューマンエラーが起こらないような対応をすべきであったところが、情報の共有がなされず、しっかりとした対応ができなかったことについては大変申し訳なく思っているところでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/166
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167・山下芳生
○山下芳生君 正面から答えていただけないんですが、最後に、ヒューマンエラーが生じたということに責任を感じておられると。そのヒューマンエラーがなぜ様々な種類のトラブルで重なって、まあずれているって言いますけど、同時期ですよ、この間ですよ。それはなぜそうなったのかと。
政府は、この間、マイナンバーカード取得の申請、マイナ保険証の申請、公金受取口座登録の申請などを促進するために、マイナポイント事業による期限を切ったポイント付与を行ってきました。
資料二に、マイナンバーカードの申請数と交付数の推移を週次で示したデジタル庁のグラフを添付いたしました。
これ見ていただいたら分かるように、マイナンバーカードを申請することに伴ってマイナポイントを受け取れる期限が当初二〇二二年の十二月末まで、これで五千ポイント付与だった。その期限ぎりぎりに一週間で百七十五万件超の申請が集中しております。それから、それが更に延びて二〇二三年三月末まで延期された。さらに、マイナ保険証登録で七千五百ポイント、公金受取口座登録で七千五百ポイントが追加され、合わせて二万ポイント付与されるようになって、その期限ぎりぎりに週三百六十六万件超の申請が駆け込み申請されたということになっております。
マイナンバーカードの普及と用途拡大の実務は自治体や健康保険組合などの現場が担っております。テレビニュースでも、この間、自治体に申請者が集中する中で人為的なミスが発生した様子が紹介されておりました。マイナンバー制度に詳しい水町雅子弁護士は、情報が膨大なため、手入力の作業では限界で、ひも付ける要素が増えるほど入力ミスが起きる可能性は高くなると指摘されておりました。
河野大臣、政府が期限を切ったポイント付与というやり方でマイナンバーカードの普及と用途拡大を急激に推進した結果、自治体や健康保険組合など現場の対応が追い付かなくなったことが各種のトラブルが同時多発する大きな要因となっているという認識はありますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/167
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168・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 健康保険証の登録は、これは、いろんな方が就職をする、転職をする、退職をする、あるいは、扶養に入る、外れる、そういうライフイベントがあった際にこれは保険証の登録が変わるものでございますので、マイナンバーカードの枚数ですとか、あるいは、マイナンバーカード、マイナポイントその他の数とは、これは直接は関係がないだろうというふうに思っております。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/168
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169・山下芳生
○山下芳生君 いや、マイナ保険証もマイナポイントの条件なんですよね。二万ポイントもらおうと思ったら、マイナ保険証を登録しなければ二万ポイントにならないんですよ。その期限がここに来たわけですよ。マイナポイント、マイナ保険証を取得するときには、当然、健康保険証の個人認証番号がひも付けられることになるわけですよ。それがぐっと集中したことによって保険組合でその業務が殺到して人為的ミスが起こったというふうに専門家はみんな見ていますよ。
大臣、そういう認識ないんですか。ライフステージが変わる、引っ越しがあるときだけですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/169
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170・村上敬亮
○政府参考人(村上敬亮君) テクニカルなところだけお答え申し上げます。
今回……(発言する者あり)はい。マイナポイントで、もらうために健康保険証ひも付けるところのひも付けと、今回、元々、保険証のところでひも付けミスがあったところとは、元来、元々、特に共済健保、協会けんぽ始めとして元々あった問題でございますので、ゼロであるかどうかは別にして、今回のマイナポイントによるひも付けが今回の保険証の方のひも付けミスに大量につながったということではないというふうに理解をしてございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/170
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171・山下芳生
○山下芳生君 マイナ保険証の場合は可能性は否定されなかったけれども、私、マイナ保険証のことだけ聞いたんじゃないんですね。ほかのいろんな事故が、トラブルが集中しているのはなぜかと。
現場の自治体職員の声聞きました。政府がマイナンバーカード交付の促進を目的としてマイナポイント事業を推進したため申請者が殺到することになったと、人員不足にある自治体の多くはマイナンバーカード交付窓口を民間事業者に委託していると、委託を受けた人材派遣会社が配置した補助員は大体最低賃金すれすれの求人募集に応じた未経験のアルバイトだった、このような下で、業務の手順が守られずに、前の申請者がログアウトしたことを確認せず、次の申請者が申請するような状態が生じたと考えられると聞きました。
資料三に、マイナンバーカード申請をサポートするアルバイトの求人サイトの一例を紹介しました。大手求人会社インディードのサイトからプリントアウトしたものですが、見ていただいたら分かるように、週二回以上、パソコン入力できればオーケーですと、マイナンバー申請サポート、時給千三百円、即日勤務オーケーということになっております。
河野大臣、マイナンバーカードの各種申請実務が、こうした自治体の実態、未経験のアルバイトで担われている現場の実態御存じでしたか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/171
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172・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) これはマイナンバーカードの申請のサポートなんだろうというふうに思います。今事例で問題になっているのはマイナポイントあるいは公金受取口座のひも付けでございますが、これはマイナンバーカードの申請サポートの求人サイトでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/172
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173・山下芳生
○山下芳生君 いや、そういう求人サポートで募集された方が人材派遣会社から自治体に派遣されて、そして、自治体職員が、まあこれは委託ですからね、一々指示できないそうですよ、現場で聞いたら。任せるわけですよ。そうすると、こういう訓練も余り受けられていない方が対応しなければならないことになってこういうトラブルが起こったと、私、現場の自治体の職員に聞いたんですよ。そういう認識ないんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/173
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174・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) マニュアルであれば、本来は支援員ではなくて御本人が操作をする、そこで御本人がログアウトをするというのが本来のマニュアルでございましたが、残念ながらマニュアルを逸脱をしているケースがこうした誤登録につながりましたので、支援員が操作をすることも認める、その代わりにマニュアルを遵守を当面徹底をしていただくということにしたわけでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/174
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175・山下芳生
○山下芳生君 この殺到したという状況を、マイナポイント事業で期限を切ったがゆえに殺到したと、自治体職員からそういう声が出ているわけですよ。だから、ログアウトを押すのが押せなかった。やっぱり、殺到しているからそういうミスが起こりやすい環境ができたというのが自治体職員の現場の声ですよ。それ認めないんですか。ミスしたのが悪いという認識ですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/175
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176・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) マニュアルどおりにログアウトをしていただければ恐らく誤登録は防げたんだろうと思います。支援の窓口に来られる方に、やはり、御本人にそこまでやっていただくことになっておりましたが、なかなか御自分でやりづらいので支援の窓口に来られているということでございますから、支援員の方が代わりに操作をするというのを認めることにした代わりに、今回、きちんとログアウトをしてください、それをお互いに確認してくださいということにしたわけでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/176
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177・山下芳生
○山下芳生君 現場の声、大臣、現場を御覧になったことないんじゃないですか。
私、直接聞いて、殺到したことによって、アルバイトの人たちが、やはりそんなプロじゃないですから、ミスが起こっちゃったと。しかし、この起こったミスは、生存権、財産権、個人の尊厳に関わるような重大なミスになったわけですよ。そういうことが現場でこういう事態が起こっている中で起こったということを見なかったら、これ防げないですよ。また、マイナポイントはまだ続きますしね。そういうことを私は言いたいと思います。
もう時間が迫ってまいりましたから。
この急激な普及と用途拡大を主導したのは河野大臣ですよね。就任直後、今年度中にこのカードが全国民に行き渡るようにしたいと表明されております。それから、二四年秋に健康保険証の廃止を目指すと表明された。これは事実上のマイナ保険証の義務化ですから。
こういうあめとむちによって急激な普及と用途拡大を主導した河野大臣の責任が私は重いと思うんですが、それに関連して、河野大臣は、資料四にありますけれども、今年三月七日の会見でこのように述べておられます。この公金受取口座を登録するということで、御本人には様々なメリットがありますが、デメリットとなることはありませんと言い切っておられています。メリットはあるが、デメリットはない。大臣、完全なミスリードだったという認識はありますか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/177
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178・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) いえ、デメリットはございません。
この三月七日の会見で今回の特例措置についてお話を申し上げたんだと思いますが、御高齢の方が、これなかなか御自分でマイナポータルから公金受取口座をひも付けることが難しいという方が大勢いらっしゃいます。先ほども申し上げましたけれども、御高齢の方の公金受取口座のひも付けの割合はほかの世代と比べても低くなっておりますので、デジタルを使わない簡単なひも付けの方法というのが必要だというふうに考えて、年金の口座を私は嫌だという方以外は公金受取口座に指定をさせていただくということでございます。
この公金受取口座というのは給付を受け取るためだけの口座でございますから、これを御登録をいただいたことでデメリットはございません。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/178
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179・山下芳生
○山下芳生君 この間議論してきたことは、トラブルが多発した問題なんですよね。じゃ、その公金受取口座でトラブル、実害が発生したわけですよ。それをデメリットと認識しないんですか。デメリットはないというのは、じゃ、今の起こっているトラブルについてどう認識されている、デメリットじゃないんですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/179
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180・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 今申し上げましたように、この三月七日、これ特例措置の話をしております。特例措置は年金口座を公金受取口座にデジタル的に処理をしてひも付けるものでございますから、人為的な誤りもございません。
公金受取口座というのは給付を受けるための口座でございますから、本来、マイナポータルを通じてやりづらい方も、デジタルの手法ではなくて公金受取口座をきちんと登録をすることができるわけでございますから、デメリットはございません。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/180
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181・山下芳生
○山下芳生君 いや、その公金受取口座の登録に関わってトラブルが起こっているじゃないですか。そういうことを、じゃ、認識しなかったんですか、このデメリットはないと言っていたときに。このときに、こういうトラブルが、今発生しているようなトラブルが起こることは御認識されていなかったんですか。起こっていたんですけど、既に、この発言されたときには、今年の三月ですから。いかがですか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/181
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182・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) 何回も繰り返して申し訳ございませんが、ここで言っているデメリットがないというのは、今回の特例措置で年金の受取口座を公金受取口座に登録をさせていただくことについてデメリットはございませんと申し上げていることでございます。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/182
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183・山下芳生
○山下芳生君 デメリットはないと。
これだけじゃないんですよ。大臣は、大臣就任直後に会見などでいろいろメリットは説明されています。八月二十六日、去年ですけれども、デジタル大臣としてマイナンバーカードの普及をお願いする、あるいは利用、活用を国民の皆様にお願いするメッセージ動画を作成しましたと。私、メッセージ動画、昨日見ました。便利だ、便利だということはいっぱいあるんですけれども、デメリットはないです、こういう付け替えトラブルによるリスクが起こることもあり得ますよというようなことは一切説明されておりません。
メリットしか言ってこなかった、大臣のこの発信の下でこういうトラブルが多発している、その責任をお感じになりませんか。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/183
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184・河野太郎
○国務大臣(河野太郎君) こうしたミスが起きて御迷惑を掛けていることについては、これは真摯におわびを申し上げなければならないと思っております。
ただ、今回の一連の事案は、いずれもマイナンバー制度あるいはマイナンバーカードの仕組みに起因したものではないということは、これは広くお伝えをしなければいかぬと思います。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/184
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185・山下芳生
○山下芳生君 時間になりました。
システムの中で、それを構築し実践する中で、登録を促す、申請を促す中で起こっていることなんですよ。それをデメリットじゃないと、システムの問題ではないと言い切るところに、私はこのシステムに対する国民の信頼を損なっているという問題があるということを指摘して、終わります。発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/185
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186・鶴保庸介
○委員長(鶴保庸介君) 本日の質疑はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。
午後三時八分散会発言のURL:https://kokkai.ndl.go.jp/simple/txt/121115360X01220230529/186
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